先日の日記で書いたアヒルのぬいぐるみが完成した。
ボディはフェルト生地、目は刺繍だ。思った以上に生地が分厚くて小さいパーツを裏返す余裕がなく、クチバシのあたりはミチミチになってしまった。おかげで内側から押された縫い目が外から見えてしまって牙のようだ。生地に余裕がない分歪みも出ているので、随分と性格の悪そうな口元をしている。
それでも、自分で作ったぬいぐるみは可愛い。自分で作り上げたものにはその分愛着がわきやすく、IKEA効果と呼ばれるそうだが、もう、まさに、バチバチにそれである。
思えば、自作キーボード趣味などもIKEA効果を多分に受けている。技適も通っていない自己設計の変態キーボードをこねくり回している理由なんて、愛着以外の何者でもない。似た形状の入力デバイスなら、半ば本業としてキーボードを設計している方々の製品を買う方がトータルのコスパがいいのは目に見えているのだから。
それでも私は、手間暇とお金をかけて自作趣味を続けていくのだろう。作る楽しみ、と言えるのかはわからないが、何かを作りたいと考え、制作までの道筋を考えるのは”自分一人で回せる、失敗しても誰も困らない、完全に自由なプロジェクト”なのだから。ある意味仕事の理想系みたいなものだよね。