交際相手や結婚相手のことをパートナーと最近呼ぶことが多いが、それを聞くと『環太平洋パートナーシップ!』と瞬時に浮かぶので困る。早口で必殺技のように脳内に響くのだけど、一体いつ刷り込まれたのだ環太平洋パートナーシップ!という話を書こうとしていたが、クリスマスにマリオカート64をプレゼントしてもらってテンション爆上がりしたという日記を読み突然思い出した。私もクリスマスプレゼントにせがんで買ってもらったソフトがあった。
ポートピア連続殺人事件

ファミリーコンピュータマガジン、通称ファミマガで見た渋いイラストと『ファミリーコンピュータゲーム初のアドベンチャーゲーム!!』のコピーは、当時ナッツ&ミルクばかりやっていた小学生の心に刺さった。エディットモード(1面だけステージ作成ができて遊べる)でステージを作り自分でクリアし続ける毎日には飽きた。これからはアドベンチャーゲームの時代だ。鼻息荒く母親に交渉する。
あの水色のカセットがあるじゃない。まだクリアしてないでしょう。
エディットモードで延々遊んでいたのは途中からクリアが難しくなって投げたからなので、クリアするまで次のソフトが買ってもらえないとなると私は一生ナッツ&ミルクしか遊べなくなる。あのゲームは(一部)クリアした、今からはアドベンチャーゲームの時代なのだと粘り強く交渉を続け、なんとかクリスマスプレゼントに買ってもらう権利を得た。
クリスマスプレゼントといえば私はかなり幼い頃からサンタなど存在しないことを母親から告げられていたので、クリスマス当日もしくは前日に一緒にプレゼントを買いに行くというスタイルだった。自分の好きな物を選べるから親セレクトコレジャナイプレゼンツの悲劇を避けられて合理的ではあるが、クリスマスの朝の特別なワクワク感というものを味わってみたかったとも思う。
話は戻りクリスマス前日か当日。近所のおもちゃ屋でポートピア連続殺人事件をクリスマス用のかわいらしい包装紙で包んでもらい、ロイヤルホストでご飯を食べて帰宅。かわいらしい包装紙をびりっびりに破いて即ファミコンタイム。としゆきを殴ったり逮捕したりリカちゃんに電話をしたりしてクリスマスを堪能した。
それからしばらく遊び続けたが、地下迷路の隠し部屋が見つけられず捜査は頓挫。ファミコン本体に常時差してあるソフトはナッツ&ミルクに戻ることになる。