原稿全部終わった〜〜〜〜〜〜!!!!!!脱稿最高〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
おめでとうありがとう。12月末くらいからどういうスケジュールでやって行くか考えたりしていたので解放された……感がすごい。まだイベント本番が残ってますが。
前回
20日でなんとかできるのか?!ってなってたけど、本来目指していた早割の〆切には間に合わず。また装丁を諦めなければならないのか〜〜?!😭😭って焦りもすごかったが〆切前後で休みを取っていたのでなんとか通常〆切でいけた。先月のわたし!ありがとな!!
この、3つ目に脱稿した海七……なんだが……最初2万文字くらいになる予定で、プロットでも第一幕、二幕前半、二幕後半、第三幕となるようにプロットポイントまでしっかり明確化して書き始めた。それぞれ5000〜6000文字程度になればオッケーっていうのも確認しつつ。が、とにかく進みが遅かった。なんかほんとも〜〜全然手につかんの。プレッシャーがヤバくて。
海七ってツルネでいちばん最初に目覚めて、しかもファンフィクション書き始めたカプだし。わたしはダイヤでしかお話を書けないんだろうな〜っていう呪縛を解いてくれたカプが海七で、それに対する感情を表現するためにも絶対に何があってもこの話、失敗するわけにはいかない…みたいな。
ハマった当初は気軽に書いてたんだけど、わたしは七緒に対して劣情がほとんどないから、とにかく付き合ってからの状態とかすでにえっちしてる前提とかそういう話ばっかり書いてたんですよ。七緒が片想いしてるところは想像するだけであまりにも苦しすぎて書きたくなくて。
だけど今回はその、七緒の苦しんでるところを書かなきゃいけない…というか、海七はこうしたらくっつく!!っていう自分の最強解釈を、本したかったから…なんかくらりょでそういうやり方をしたからなのかわからないけど、このカプはこうしたらくっつく!こういう危機もあるけど、こうしたらずっと一緒!!みたいな論文としての本を書いてしまう、わたしは。
で、そのためには「七緒は海斗が好きだからこそこんなに苦しくて…切なくて…それくらい海斗が好きで………もう報われてもいいと思わん?!?!」ってことが主に書くことだったんですね、今回の本は。そしたらただでさえ「絶対にしくじれん」というプレッシャーを勝手に自分にかけ、かつ劣情のないキャラに対して苦しい場面をたくさん書かなければならない…ということでめちゃくちゃ大変だった😭
なんかこう、これまで書いてきた手応えのあった話(ツルネなら「光彩」、ダイヤなら「銀の河、星の海」、「好きと嫌いの融解点」)みたいにならなきゃダメだ…!的な。読んだ人に絶対""理解""らせたい、海七は遊びじゃねぇってことを…!って勝手に燃えて勝手に自分の首を絞めていた。厄介なオタクだな相変わらず!
全体の4分の3くらいはそうやって苦しくてもうこれ無理かも…ここまで書いてきたけどダメかも……2ヶ月かけてやってきたのに…??みたいに不安で仕方なかったんですけど、最後に解決編というか、七緒側の感情がぶわーって爆発して成就する瞬間というか、七緒がなんでそんなに苦しくなっても海斗のことが好きなのかってことを書けた瞬間があって、そこで「この瞬間のためにここまで書いてきた」って手応えがありまして。
書きながらそこでめちゃくちゃ泣いて、まぁ書きながら泣くなんてわたしにとってはめずらしくもなんともないんだけど、その瞬間「10年前のくらりょでもこういうことを書きたかったんだわたしは」ってめちゃくちゃ思いました。ちょうど10年前に書いてた「ふたりのはじめてものがたり」って本なんですけど。べつに同じ内容を書いてるわけじゃないけど、わたしはあの本を書いてるときこういう手応えがほしかったんだよなほんとは…。っていうことに気づいたというか。
くらりょ再録本で書き直したりもしたけど、書きたいことは決まってたのにそこに至る感情がうまく整理されてないというか、視点もあちこちブレたり点と点を繋ぐのが下手だったり、あの話はいわゆるくらりょの初夜本なのにぜーんぜん手応えがなくて、書き終わったあと「書きたいことの半分も書けなかった…」って後悔ばっかり心に残ってたなーってことを、思い出したりした。
思えば10年前の2014年はくらりょが4年ぶりに直接会話をして「一生忘れねーっすから」から始まった年で、他にも「dialogue」って本を出したり「愛は愛より出でて愛より愛し」って話をくらりょの日に書いたりもしてたし、自分的にはこの2つを書いたときに「くらりょの答えわかった」って感じたから、「ふたりのはじめてものがたり」を書くにあたって自分にめちゃくちゃ期待してたんだろうな〜という気がする。答えがわかってから初めて出す本だったから。
でもなんか、うまくいかず…ダイヤというジャンルにも人が増え…上手い人もおり…わたし、もう書かなくていいのでは…?という気もしてきた時期。こんな下手くそが書く意味とは…?だったんだけど、当時勢力を伸ばしてきた徹底的な解釈違い!!!こんな解釈違いを「くらりょ」としてのさばらせるな!!!●す!!!ぜってーやめてやらん!!!解釈違い全員●す!!!(10年前で血の気が多かったってことで許して)どうしたら力を得られる?!?!BL小説を読もう!!お話の作り方をちゃんと学ぼう!!ってなったからインプットするようになったんだったな〜という流れを思い出したりした。
で、そこからほんと読書の量は増えたし小説の書き方指南書みたいなのも何冊も読んだし(最近もこの海七書く前にまた読んだ)まずそのおかげでくらりょプチが開催されたタイミングに「銀の河、星の海」が書けたと思ってます。10年くらりょやってきた中でいちばんの功績だよ、いちばん好きな話を1度しか行われてないプチのタイミングに書けたのは。
でもまたあの手応えを感じたいとは思いつつ、自分の環境が変わったのでなかなかじっくりお話を書くこともできず、次に手応えを得られたのは御白本だったという。生涯感想打率1位かもしれんもんな、あれ。結局くらりょでまた手応えがあったのって、再録本で「あなたを連れて」を書き直したときだけかもしらんな〜。書き下ろしに書いた「with my buddy」も好きだけど、おまけ感強いし。
なんか思い出話に話が逸れちゃったけど、今回の海七の原稿はとにかく苦しかったしむつかしかったけど、自分の「書きたかったこと」と「そこに向かうために書かなければならないこと」がしっかり一致した上で「書きたかったことを効果的に演出するために必要だったこと」まで理解して書けたんじゃないかなーと…自画自賛できる出来になったと、思われる。まぁ人に伝わるかはわかんないけどね。少なくとも自分自身は今の時点でも読み返して泣ける、そのシーンを読むと。
で、それができたのがなんでかっていうと10年前に「全然書けなかった」「書きたいことの半分も書けなかった」っていうあのときのつまずきが、ここまで連れてきてくれたんだろうなって思えて、自分、お疲れ!ありがと!ってなったって話でした。