2024-06-04 お手紙ありがとう / ほぼ日手帳の話

ひよこひよ
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公開:2024/6/4

お手紙ありがとう

 先日、「記録欲に駆られてオリジナルリフィルを作った」という日記で、手帳のリフィルを作ったという話をした。

 翌日、レターボックスに嬉しい言葉が綴られた手紙が届いていたのだが、推しの元となった国宝の指定記念日に向けたイラストの制作とか、最近始めた「鳴潮」というゲームのデイリーとかをこなしていたら、あっという間に一日が終わってしまって、すぐにお返事が出せなかった。ごめんなさい。

 お手紙、ありがとうございました。リフィルを褒めてもらえて、とても嬉しかったです。私も以前、ほぼ日手帳のAvecを使っていたことがあるので、なんだか嬉しくなっちゃいました。

 「ほぼ日」の単語を見た瞬間に「おお! 手帳ツウの方ですね!」と前のめりになってしまいそうだった。本当は、今日はついでに近況とか何かを書いておこうかなと思ったのだが……急遽、路線変更。ほぼ日手帳の話でもしようかなと思う。

ほぼ日手帳の話

 この日記に辿り着いたそこのあなたは、「ほぼ日手帳」なるものをご存知だろうか。

 「ほぼ日手帳」とは、2001年より発売されている「1日1ページ」形式の手帳である。1日1ページなので、多くの人が日記帳のように愛用している。手帳好きなら知らない人は居ないほどに人気な商品だ。なお、カバーは基本別売りとなっている。現在はA6の「オリジナル」とA5の「カズン」、手帳本体とカバー一体型の「HON」、英語表記でスタイリッシュなA6の「Plannner」がある。派生で、月間カレンダーと多くのフリーページのみの「day-free」、財布サイズで週間レフト式の「weeks」、5年間の記録を一冊で行える「ほぼ日5年手帳」、バーチカル式の週間手帳「ほぼ日の週間手帳」もある。

 かくいう私も、Instagramで「手帳アカウント」なるコミュニティを知り、そこでほぼ日手帳を知ったクチである。今は無きアカウントだが、宙の日めくりカレンダーをほぼ日手帳に美しくコラージュしている人が居て、その人の投稿をきっかけに、ほぼ日手帳の投稿を見るようになった。そうして、ほぼ日手帳へ強い憧れを抱いたのだ。

 ただ、以前の日記にも繰り返し書いている通り、私は酷い飽き性だ。日記は基本三日坊主。続いても一週間ほどしか保たないタイプである。就職祝いにほぼ日手帳のweeksを買ってみたものの、前職の職業柄、活躍の機会は全く無かった。しかし、それでも不思議なことに、ほぼ日手帳への憧れが薄れることはなかった。それどころか、他のほぼ日手帳ユーザーのように、記録することへの憧れが強くなる一方だった。

 ほぼ日手帳ではなく、お気に入りの方眼ノート――ミドリのMDノートに自作のシールを貼り付けて、ほぼ日手帳のような日記を付けていたこともあった。ミドリのMDノートの厚さや方眼のスタイルは気に入っていたが、さすがに毎日シールを貼り直すのは面倒臭かった。

 しかし、ほぼ日手帳は既に日付印刷がある。自分で日付や時間を貼り付けなくても、そのままのレイアウトで美しく、機能性が高い。ページ左にタイムライン、右はフリースペースとなっており、タイムラインを無視して自由に書くこともできる。紙は薄いのに、裏写りがあまり目立たないトモエリバー。何より、3.7ミリ方眼が付いているのも良かった。

 「ほぼ日手帳Avec」という、半年で分冊になっているものもあり、私はそれを購入して使用したことがある。実際、とても使いやすくはあった。特にタイムラインがある点は良く、自分が1日をどのように過ごしたか振り返りやすくて便利だった。書き心地も悪くないし、使い古しても分厚くなりにくい。

 しかし、私はマメな人間にはなれなかった。ほぼ日手帳を使い始めて8ヶ月で、ぱたりと書くことをやめてしまった。やめてしまったのは環境の変化(正確には心身の不調によるものだが)がきっかけだったのだが、毎日己の感情を紙ベースで記録するのは、私に合わないらしいということが分かった。

 私は字があまり綺麗ではない自負があるのだが、どうやら書くスピードと思考スピードがなかなか合わないらしい。特に、思ったこと、感じたことについては、落ち着いて書ける日でないと、何を書いたかよくわからない字になりがちだ。吐き出すために書くのであればいいのだが、ほぼ日手帳みたいに美しいものに書くのであれば、それ相応に読める字で記録したい。すると、「書きたい」よりも「書かなきゃ」が先行し、徐々に机に向かうのが億劫になってしまうのだ。

 私のようなタイプは感情の記録より「今日何をしたいか/しなければならないか」とか、「今日は何の日か」とか、「実際に何をしたか」のような「タスクの記録」をしたり、あるいは書きたいときに書いてしまうのが、手帳やノートを気軽に使えるようなのだが……この話はまたの機会にしよう。

 私には合わなかっただけで、ほぼ日手帳という商品はとても素晴らしいものである。手帳や文具が好きなのであれば、ほぼ日手帳に一度は触れてみて欲しいと思う。こんなことを書いていたら、またほぼ日手帳が欲しくなってしまうが……空欄のページが7割以上になるだけなので、今は我慢するとしよう。

@trhnmkc
夢を見て絵を描く鳥。なりすましではなく本鳥です。嘘か本当か分からないことや、取り留めもないことばかりを書きます。