Outer Wilds - Echoes of the Eye(4/完)

倉林
·
公開:2024/7/15

ゲーム。

Echoes of the Eye(3)プレイ日記の続き。いよいよ終盤だけど、倉林のouter wildsの終盤は、毎度詰みの記憶と共にある。

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結論としては、進歩は一切なかった。

 

試作品ランタンのスクショ

証拠隠滅されているリールが気になったので、外殻に残されていた丸いランタンを試す。左がいつものランタン、右が試作品2のランタン。

いつも通りに火の前でうとうとしたところ、火が点いた。

が、あっという間にその火は燃え広がり、視界が真っ白になり、死んだ。

実績解除のスクショ

草の実績解除。なるほど、この形状だと火を抑えきれなくて爆発するらしい。だから外殻があんな激しめに破損したんだ。

この実験で、少なくとも流れ者の一人は犠牲になっているということになる。ただでさえ少ない人数なんだから、悲しんだだろうな。

普通のランタンのスクショ

ついでに気になって、試作品1のランタンも試した。火は点らなかった。これは実験映像の通りだ。

 

面白かったが、成果はなかった。何をするにもとりあえずは入り江へ行かないと始まらない。

入り江のスクショ

自分がランタン持ちであれ手ぶらであれ、明かりさえなければ警光灯は反応しない。だから橋を消灯して、その間に通り抜けたい。

わけだが、橋の前に居座っている見張りは変わらず。う~ん。

置いていかれたエレベーターのスクショ

エレベーターで一階に降りた後、エレベーターが勝手に戻っていっちゃった……。

いつもそうだっけ。消灯後に流れ者が使ったあとのエレベーターを、ランタンなしで借りられるのか? 確か、入り江の入口近くにも他のエレベーターはあったはずだ。ただ流れ者が降りてくる(=エレベーターに飛び込める)タイミングが「消灯した直後」だけだとしたら、だいぶシビアな気はする。


何をしたものかさっぱり分からず、いったん休憩。久々に木の炉辺をうろつく。のどかで平和でいい村だ。樹液ワイン、いただきます。

博物館へ行きたかったのだが、道が全然分からない。ジェットなしだと、ショートカットの段差すら登れない。宇宙服のない飛行士は非力……。

無重力洞窟のスクショ

とりあえず、道なりで無重力洞窟へ。

懐かしい。初見は、この暗闇のどこかがそのまま宇宙に繋がっていると思っていて、「投げ出されたら死ぬかも」とすごく慎重だった。

流れで修理を終え、また道なりに進んでいるとようやく博物館を見つけた。分かった。ここね。

翻訳担当のスクショ

DLCの内容に反応してくれる人がいた。翻訳機の人だ。新言語の研究・翻訳には少なくとも半年かかると言われたので、ループ中には期待できなさそうだ。宇宙の未来を知らない人が未来を語る姿、たまに寂しくなる。

いろんな人に応援の挨拶をされて、懐かしく嬉しい気持ちになった。初心。たまに宇宙船は破損させるけど、もうn回は宇宙に飛び立っている、立派な飛行士だよ……。

 

一通り見回ってから、巨人の大海へ向かう。仕事をしたGabbroも反応するのか話してみたかった。

大海に着いたときは、ちょうどGabbroの島が宇宙空間に打ち上げられているタイミングだった。面白い。せっかくなので宇宙空間で合流した。船は破損した。

Gabbroのスクショ

ハンモック生活したいです。

深宇宙衛星のことを聞くと話してくれた。「私は忙しそうだったか? 忙しそうに見えたんならいいんだが。」のんびり気質め。

館長あたりに「ああいうやつ」と言われる通りに相変わらずの感じだけど、言葉の節々でかなり詩人の感性をしていていい。もっと書き物もしてほしい。ループごとに一編書いてもらえば、理論上は無限の詩を残せる。短歌とかどう? そらの旅巡る思いを抱えては招待いただく竜巻の道。

たまに波に吞まれつつ、今日はここで過ごした。


休息を終え、次のループでは峡谷へ。

以前に見た、スクリーン鑑賞の流れ者をまだ発見していないし、他の部屋も探索できていない気がするから、確かめに訪れた。

峡谷の一階のスクショ

消灯後はほとんどのエリアに入れるようになっていたが、やっぱりいい感じのところには見張りがいる。う~ん。

塞がれている階段の手すりからジャンプで乗り込めないか試したが、無理だった。流れ者は隣接すると確定で気付く。やはり、こういうときは絶対に入れないものと思ってよさそうか。

リール置き場のスクショ

「スクリーン鑑賞の部屋」にはあっさり入れた。席が三つと大きなスクリーンが一つ。ただ投影機は今までの型と違って操作できず、リール棚にリールは一つもなかった。探索には関係なさそうだ。

 

未調査を潰すべく、次は湖畔の鐘へ。

鐘の祭場のスクショ

「ここに直接移転して来れる祭場があるかどうか」と考えていたが、そもそもここは貯水庫の鐘から来れる場所だ。気付くのが遅かった。疑問点解決です。

投影機?のスクショ

映像投影機。よく見たらキラキラのエフェクトがあってかわいい。

 

思い付いたこと1:地底湖の橋に降り注いでいる光を、湖畔のどこかで塞いで止める。地底湖の風景と鐘の位置から、光の起点は特定できるはずだ。ただ、それっぽい方角はだいたい川だし、船は自由な方向転換ができない。

思い付いたこと2:地底湖で不要になった二つの絵合わせを手がかりにして、残る橋の絵合わせの入力を特定する。エコー1からは絵合わせの答えを得られるが、エコー2は初期状態のまま変化がない。(エコー2をちょっと動かしたら、船が戻ってしまった。ということは、船がこっちに来る組み合わせも本来はあるのかな)

ただし、これらでクリアできるなら、入り江の地下へ行く方法が独立してしまうことになる。なので、これらは多分外れだと思う。

 

ループ終了間際にふと気付いた。船上のろうそくを完全に消灯すると、船ごと消える。入り江にあった謎の操作盤は、おそらく消えた船を再生するものだ。試していないけど多分そうだ。


う~ん。さっぱり分からん。おおよそ抱いていた疑問はそれぞれ潰せたが、進捗はない。可能性としては:

  • 流れ者を退かす手段がある:おそらく❌。そんな方法があるとしたら、他の場所でも利用できてしまう。

  • 流れ者を退かすタイミングがある:⭕。ただ上記のこともあって、低地は特殊な例っぽい。入り江も一応観察してみたが、タイムアップが来ても流れ者の姿は消えなかった。入り江はジングル直前にタイムアップなので、探索に繋げるような時間はない。

  • 流れ者は退かない:おそらく⭕。別の道を見つける必要があるか、だからそもそも探索しなくてもいいか、のどちらか。峡谷の室内は後者の可能性があるけど、入り江は前者のはずだ(探索しないと航海日誌が埋まらないので)。

星明かりの入り江と向き合わないといけない。う~~ん。

  • 流れ者に便乗して使えるエレベーターはあるか。

  • 橋前の流れ者を一度ランタンで釣って、追いかけてきた隙に特攻。完全な暗闇では流石にシビアな気がするけど。

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自分のプレイ記録を見返していたら、進行と全く関係のない考え事が増えた。

  • 流れ者(星)内部と、祭場の移転先の地形は類似している。崖の祭場の先は峡谷で、低地の祭場の先は低地の森で、高床の祭場の先は高床。流れ者(星)自体も、母星の環境や地形を模して作られたとか、あるんだろうか。

  • 幻影世界にて、空に母星(環っかのある星)が見えるのは、母星内の風景だけではなく、母星の外観も見たかったからなのか。

    • でも、過去を振り返るようなリール中の映像では、空に母星が浮かんでいた=立っている場所は母星ではない、ということになる。故郷でも母星そのものではなく、母星そばの別の星、あるいは流れ者のような宇宙船に乗っていたのか? それとも、絵画的表現のひとつとして母星を描いただけなのか?

    • 峡谷で投影を見ている流れ者も、母星がある自然風景を眺めていた。

    • 土地を元いた故郷に似せたところで、母星を破壊したことは変わらないし、どうせそのことが忘れられないのなら見えたほうがいいと考えたのか。何にしても切ないな~。

  • 「楽器のあるところに流れ者の見張りがいる」説、外れ。全然そんなことはなかった。ただの置き忘れかもしれない。

  • リール中の流れ者は明るい緑の目をしている。今、会える流れ者の目は白い。白飛びしているようにも見えるが、これはまあ誤差か。

    • じゃあ、リール中で目が落ちくぼんだように真っ黒になっていた流れ者は一体?

  • 全然知らない人間が身内のスペースに入ってきて、バグ利用しまくって領域侵犯してくるの、めちゃめちゃ腹立つだろうな。

 

さて、プレイだ。

今日は、とりあえず入り江の橋の突破が大目標になる。特攻するか、エレベーターなどの小道具を使うか。進んだ先には地下へのエレベーターがあるだろうから、手ぶら状態で特攻するにせよ、最終亭にはランタンを持って進まねばならない。

船着き場のスイッチのスクショ

道中、ついでに船着き場のスイッチを試したら、予想通りで間違いなかった。これは離れてしまった船を戻すスイッチだ。

消灯して、入り江を俯瞰する。消灯直後に降りてくるエレベーターは三機だ。どれも消灯の位置からは遠い場所にあるし、降りたエレベーターが上階に戻っていくのも早い。便乗するために走るのは現実的ではなさそうだ。まずい。当てが外れる。

流れ者とスポットライトのスクショ

道中、流れ者に明かりを当ててみた。彼は結構遅い足取りで、真っすぐこちらを追いかけてくる。

遅い。「橋前の流れ者を一度ランタンで釣って、追いかけてきた隙に特攻。」これは……やれるぞ! 光明が見えた。

橋の前の流れ者にわざと光を当て、追いかけてくるのを待って別の道から回り込む。

警光灯のスクショ

道なりに橋に逃げ込んだ。光源は警光灯と自分のランタンのみ。自分が明かりを消していると、いよいよ全く見えない。

後ろを振り返る余裕がないので、とにかく見える道に進む。暗闇の螺旋階段をぶつかりながら下った。

地下の建物内のスクショ

地下は、さらに建物が続いていた。一定の順路を往復している見張りが二人。向かうべきは通路の奥だと思うが、そこへ続く道は絶妙に塞がれている。再度、釣るしかない。

何週分か、動きを見定めてからランタンで釣る。近くで見ると、思ったより足が速い。歩幅の差が……。あわあわしながら、さっき見た道の記憶を頼りに最奥へ。抜けた!

保管庫のスクショ

最奥のエレベーターから向かう地下は、やはりリールの保管庫だった。観音開きの暗証番号は相変わらず焼けていたが、もう慣れたもんである。そんなものより今はリールだ。

手に取れるリールは三つもあった。

宇宙の眼の表紙のリール

一つ目、宇宙の眼の表紙のリール。見たことがある。

  • 流れ者は宇宙の眼をスキャンし、星系全てと自分達も滅びるイメージを見る。流れ者は怒り、悲しみ、宇宙の眼の屋敷を焼き払う。

  • 場面は移って、何かを建造するシーンへ。この建築物は見たことがある。太陽系のディスプレイがあった建物のマークと同じだ。

    流れ者はこの建造物を宇宙の眼めがけて打ち出し、周囲にバリアを張る。宇宙の眼の信号は閉じ込められ、結果的に消える。

  • 流れ者はクローキングする。

宇宙の眼屋敷を焼き払うだけでは怒りが収まらなかったらしい。本編でも何度かNomaiが「宇宙の眼の信号が途切れた」って言っていたが、これってもしかして……?

バグ報告書のスクショ

二つ目、バグった母星の表紙のリール。またバグ報告書だ。

  • 焚火の前で眠る流れ者。警鐘が鳴ると、ランタンが脳に作用して、幻影世界から消え、現実で目を覚ます。

  • 焚火の前で眠る骨。警鐘が鳴っても、幻影世界からは消えず、目を覚まさない。

バグ報告というか何と言うか。バグ報告書の三つ目があるという予想は間違ってはいなかったけど。死体って、「幻影世界から消える」ことはないんだ。今も流れ者が見回りしていることを考えると納得はあるが、それはそれで怖い。目覚ましだけでは永遠から抜け出せないということになる。

でも、戻る場所がない彼らには、それが丁度よかったのかな。

脳とランタンの表紙のスクショ

三つ目のリール。脳とランタンの絵の表紙。

  • 流れ者が焚火の一定範囲内で眠る。するとランタンがともる。映し出される脳波は緩やか。これは睡眠状態を意味しているのかな。流れ者は幻影世界に移転する。

  • 老いた流れ者を連れてくる。焚火の一定範囲内で倒れてしまう。脳波は凪いで、止まる。彼はそのまま命を落としたということか。それでも幻影世界に移転して、平気で歩き出す。

流れ者が倒れたところ、あっ!て声が出ちゃった。灯火のパワーって強いな。死んでも移転判定になるんだ。

全てを見切って、しばらく放心した。


入り江は探索できたが、これからどうしたものか、と思っていた。が。

航海日誌を見る。最後に見たリールについて「2つの異なる方法で遺物に光をともす方法を示したスライドリールを見つけた」とある。「2つの異なる方法で遺物に光をともす方法」。

言われてみればそうだ。これって手段の一つか。それは警光灯を素通りする手段の一つでもある。ループ前提の自分だからできることだ。テンションが上がってきた。鐘の祭場に向かわないといけない。

 

地底湖の足場の先と、中央の鍵を解除してから、いざ貯水庫へ。

貯水庫の鐘内部のスクショ

ここで死ねば、警光灯クリアの条件を満たすことになる。でも死ぬんだぞ。自分じゃなかったら試すもなんもない。「試すことに勇気がいる方法」、本編のコア周りを思い出す。ループできると言えど、失敗したら死は死である。ドキドキする。

意を決して、焚火に身を投じた。熱いよ~。

移転後のスクショ

目覚めたのは移転先だった。成功だ。

警光灯のスクショ

橋に差し掛かると警光灯がともるが、いつものように自分の歩みが遅くなることはない。目覚めさせられることもない。いける。

全ての鍵を消灯した。あとは、保管庫を開くだけだ。緊張する。

保管庫のスクショ

てっきり、いつもより強い光が漏れだすものかと思っていたが、予想に反して中は真っ暗だった。ちょっと身構える。おそるおそる近付いて中を照らしてみたら、暗く長い通路が続いている。通路。どこへ向かうんだ?

通路をしばらく進んだ先は、下り階段だった。石造りで無骨な階段。内装も何もない、誰かが入ることを想定していなさそうな。

長く降りた先に光が見える。

地下の部屋のスクショ

部屋だった。望遠鏡がひとつ、ろうそくがいくつか。何もない部屋だ。ここから何を見ているんだろう。ろうそくを全てともすと、先への扉が開く。

ランタンが見えるスクショ

同じような小さな部屋に、自分が持つようなランタンがひとつ。周囲には楽器、椅子など、いつものインテリアがぽつぽつと置いてあった。誰かの部屋のようだ。椅子は一人分か? ランタンを手に取ろうと近付く。

流れ者のスクショ

流れ者がでてきた。うわあ!!!!!!

心底びびって後退したものの、彼は襲ってこなかった。会話ができる。片方の角がない。名前は「囚人」と表示される。囚人? 「保管庫」に入れられたのは罪人だったのか。こんなに厳重にしてまで。孤独な牢だ。

話しかけてみたが、言葉が通じないから、言葉の行き来はしなかった。彼は壁際に置いてあった杖を手に取り、光ったそれをこちらに向けてくる。投影だ。

奇妙な保管庫の表紙のスクショ

投影を見る。「奇妙な保管庫」の表紙だ。

  • 囚人は祭場で一人、目を覚ます。囚人の証として角を折られたのかと思っていたが、元から角は欠けていたようだ。

  • 宇宙の眼を閉じ込めていたバリアを操作して、解除する。信号は再び放出される。しかし他の流れ者に見つかり、咎められ、保管庫に封じられる。信号は再びバリアで封じられる。

この、バリアを作る操作盤は、見た覚えがある気がする。バリアを張る建築物と同じマーク、がある建物の中で。確か、既に壊れて機能していなかった。

これが、彼が囚人となったいきさつのようだ。この人が何を思ってバリアを解除したかまでは分からないが、重罪らしい。全てを失った流れ者からしたら、宇宙の眼とその信号は仇敵みたいなものだから、気持ちは分からんでもない。信号はわずらわしさしかない。ただ、結局は八つ当たりであることも分かる。

見終えると、流れ者は杖を渡してくる。「ビジョントーチ」というらしい。まんまだ。受け取って、今度は自分が流れ者に向けて光を浴びせる。

Hearthianのスクショ
  • 今まで見ていた4つのリールの表紙に、Hearthianの絵が書き足される。この時点でちょっと泣きそうになった。次は自分が流れ者に伝える番だ。

  • 祭場で眠る流れ者はみんな骨になる。流れ者の星は朽ち、クローキングしたまま。宇宙空間には(囚人が解除した)宇宙の眼の信号が一瞬だけ広がる。その信号をキャッチして、Nomaiの母船がやってくる。

  • ワープした母船は闇のイバラの中へ。脱出ポッドの二機は逃げ出し、一機はイバラの中に落ちていく。不時着したNomaiは居住区を立て、研究を進める。侵入者がやってきて、何をする間もなく全てを幽霊物質で呑み込む。Nomaiは死ぬ。

  • 朽ちた廃墟となった場に、ひとつの宇宙船が降り立つ。Hearthianだ。宇宙服の人物はNomai文字が記された壁面を持ち帰り、それは博物館に展示される。

  • 博物館を見に来たHearthian二人。このオレンジのバンダナは翻訳の人だ~。うち一人、主人公はやがて宇宙飛行士になって、木の炉辺を出発する。

あ~~~~~~~~~~~~~~~~。これ本編で見た~~~~~~…………。

流れ者はじっと映像を見てくれた。高床の塔かどこかで祭場の席が一つ空いていたのは、この人の分だったんだ。

Nomaiがこの星系に来たのと同時期か、それよりも前に流れ者の騒ぎがあったということは、この囚人は数万年もの間一人でいたってことなんだろうか。発狂ものだ。

お辞儀をする流れ者のスクショ

ビジョントーチを返却すると、流れ者は扉の前で一礼して、エレベーターで上へと帰っていく。動くエレベーターと、歩いていく姿が下からでも見えた。

ちょっとでも話せてよかった。できればもっと話したかったが。

戻ってきたエレベーターを使い、自分も保管庫を後にする。流れ者の姿はもうどこにもなかった。ただ光るビジョントーチが残されている。

旅立ちのイメージのスクショ
  • 夕焼けの水辺の岸と船。望遠鏡を抱えた流れ者と、自分。船を二人で一緒に押し、やがて進みだすと一緒に乗って、まばゆい水平線へと進んでいく。

あ~~~~~~~~~~~~……

何をする気にもならなくて、ループ終了までそこにいた。記憶の送信が終わると、Echoes of the Eye――タイトルが流れた。

クリアした

あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~。木の炉辺に戻ってからしばらく放心していた。なんて面白いゲームなんだ……。

航海日誌を見る。「保管庫の中に閉じ込められていた、流れ者の住人の一人に会った!」このテンションが高い書き方、Solanumのときと同じ書き方でかわいい。分かるよ。会えて嬉しかった。

囚人は、別れ際に水辺で私に最後の幻影を残してくれた。

最後の幻影とか言うなよ~~~~~。い、い、一緒に行こうよ~~~~……………。

彼はどこに行ったんだろう。体は貯水庫の保管庫にあるわけだし、他の流れ者と同様に、とっくに朽ちているんだろう。杖が水辺に残されていたということは、やはり入水して幻影から目覚めてしまったんだろうか。船がある水辺で、あの「最後の幻影」を残して終わりにするの、切なすぎる。でも一緒の旅立ちを望んでくれたことは嬉しい。

できればDLCをクリアした足で、そのまま本編をもう一度クリアしたかった。警鐘の避け方からして叶わないのが残念だ。囚人の閉じ込め方が厳重すぎる。

 

囚人のスペースには楽器や食器があったことから、まあ最低限の生活空間というか、温情らしい用意はされていたように思う。終身刑ではあるが、流刑ではないというか。嫌度はどっちでもあんまり変わらないけども。

しかし、囚人の保管庫や禁断の保管庫がある地底湖自体、沈めた貯水庫や船バグからでしか行けない場所だ。全体が触れてはいけないもの扱いのように見える。厳重だ。

流れ者たちは骨をうずめる気でこの幻影世界を作ったわけだし、実際そうなっているから、警鐘が鳴ろうが何の障壁があろうが、彼ら自身が行き来する分には何も問題がないわけだ。自分たちで解放したい時はともかく、後から生きている人が来ることは想定していないんだろう。星自体もクローキングしたままだし、当然と言えば当然。流れ者の作り自体が、部外者から理想郷を守る作りだとも言える。

真相の分かる場所は厳重に塞いで、場合によっては見回りをして侵入者を追い出す。今の生活を守ることに保守的だ。

一方で、リールの写しをまるまる保管しているなど、真相を全て葬っているわけでもない。向き合うことはできなかったが、抱えたまま生きる(便宜上の表現)気はあるらしい。囚人が死刑でなく終身刑だったのも、なんか思惑があるように思えてくる。身内を殺すのは躊躇われる、ということもあるだろうけど。


と、ここまで考えて、せっかくなので結局本編をもう一度クリアしてきた。差分も増えているらしいので。

アンコウ二匹に見つかりつつも無事逃げおおせてクリアできた。船は大破しかけた。闇のイバラが久々すぎてだいぶ危なかった。

博物館のスクショ

博物館に記載が増えていた。「怒りで屋敷を焼いた」はやや誤りのようだ。

彼らは部外者のことも守る気があった。今hearthianとして言える結果としては、裏切りとされた囚人の行いだけがよい方向に働いたわけだが。流れ者、真面目な気質だ……。

演奏会にも囚人は来てくれた。

囚人のスクショ

私の一族は眼を発見して、その潜在能力を理解すると、恐怖した。あまりにも厳しい真実だった。強すぎて直視できない光のように、彼らを打ちのめした。

忘れ去ることができなかったものは、闇の中に隠され――おぼろになり、やがて失われた。彼らは物語の結末を見たくなかったんだ。

Nomaiが好奇心と探求の種族だとしたら、彼らは聡明で理知的って感じだ。宇宙の眼に対する行いも、そんなにヒステリックなものではないだろう。ただ今までの過程と、これからを考えすぎたというだけで。

囚人が漏らした信号のせいでNomaiはこの星系に来た。Nomaiのお陰でHearthianはループに入った。「君は先人たちの足跡をたどって歩く。そして君がたどった道は、後に続く者たちを導くのだろう」、DLCのEDを見ながらずっとこの言葉が浮かんでいた。

流れ者がもし他の星で生き延びていて、その後Nomaiと出会っていたとしたら、もう少し違う今があったのかもしれない。幽霊物質ばかりはどうしようもなかったかもしれないけど。でも、一緒に生きる何かがいるってだけで違う何かが生まれると思うんだ~……。

ここでの私の役割はずっと前に終わり、私は自分の努力が無駄ではなかったことを知った。闇の中に隠されていたものに向き合ってくれてありがとう。

「あなたの旅はもう終わりだ」と伝えると、囚人は消えてしまった。もう少し話がしたかった。


ひたすら囚人のことを考えてしまう。あ~~~。面白いゲームだった。記憶を消してもう一度やりたい。

EDはもう一周しようっと。最後の選択肢は「一緒になろう。何が起きるか見てみよう。」とどちらを選択するか、かなり迷った。誘いたい気持ちはやまやまだったが、終身刑の人を自分の勝手でまだ留めるのはエゴなような気がした。言っても次は呼び止めます。見たいので。

 

結局、恐怖緩和オプションは全編通してオフだった。どこかで一時的にオンにしたものの、一度捕まっても特に違いが分からなかったので、すぐに戻した。これは倉林の目が節穴なだけかもしれない。演出が変わるとかなのかな?

自分は別に高難易度信者ではないが、オフでのプレイを敢行した初日の倉林は英断だ。なんかこう……初回の体験って、やっぱ違うじゃん。初期設定からして、オフが制作者の想定ということでもある。

進行的にも、幸運な進め方ができた、というのはある気がする。手ぶら状態の解禁が自力だったから、暗闇の下見に使えた。逆に惑わされた部分もあるが、結果としてこれは大きかった。

 

また、外部からの情報を得ずに自力で攻略できた。本編は何だかんだ攻略情報に頼ってしまい、ちょっと悔しかったので、これは~嬉しい。プレイ前に危惧していたほど詰まりもせず、ずっと順調だった。

本編は中盤まで、メモなどを取らずにふわっとプレイしてしまったので、このDLCほど記憶は確かでないし、真相に対する驚きも控えめだった気がする。面白いは面白かったけど。せっかくならとDLCはプレイ記録を残すことにしたわけだが、残して本当によかった。記憶が鮮明だとしっかり考察も答え合わせもできて楽しい。

 

本編もDLCもセール時期に買ったけど、フルプライスでも全然買ってよかったな~。自分は翻訳の癖も操作性も気にならなかったので(評判を見た限り、これは稀有かもしれない)、積極的に定価で買うべき人種な気がする。サントラも買おうかな。

あ~。クリアしてしまった。面白かった。今からまた考察系を漁ろうっと。あとストーリーMODも試してみたい。よいゲームでした。

@umumbrella
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