ゲーム。やる。
The OutsiderはOuter Wildsの二次創作ストーリーMODだ。
自分がDLCをやるに踏み切った元々のきっかけは、「DLCを前提とするストーリーMODがやりたい」という下心だ。当初は「DLCが怖い」って話にすっかりびびっていた。実際プレイしてみれば、下心どころでなく普通~に楽しくプレイしてしまったわけだが、その辺は今更語ることでもない。
当アカウントは、ストアページすら読まずに本編をプレイし始めた重度のネタバレ忌避派だ(当初は超新星爆発で22分ループすることも知らなかった)。MODだろうが何だろうが、公式のネタバレを公式以外で見たくはない。自分が好きなゲームだとなおさら。
結果としてDLCをガッツリ遊び、無事クリアし、面白かった。めでたしめでたし。で、今だ。
クリア直後はだいぶ長いこと読後感(便宜上の表現)に浸っていたが、鮮度が薄れると、また「outer wildsやりて~」の心が戻ってくる。特にやることもなくゲームを立ち上げて、各宇宙飛行士のスクショから全身資料を作り満足する、みたいなことは結構やっていたが、それはそれとして、ゲームをまたやりたいのだ。
やりたいものは、やはりやりたい。自分は……もっとこの宇宙を探検したいわけ!!!!!!!!!!!!!!!!
というわけでやった。制作者と翻訳者の方々に感謝。以降の内容は当然のように本編・DLC・MODのネタバレがある。
1 7/19
事前情報は「闇のイバラに何かがあるらしい」ということのみ。
Slateも闇のイバラの何かについて話してくれたが、何のことかはよく全く分からなかった。かつての宇宙飛行士が闇のイバラの何かを調査しに向かい、その時に博物館のアンコウ標本を捕まえたそうな。
ともかく、闇のイバラへ向かってみる。地図を見ると、イバラ周辺を衛星のようなものが回っていた。
建造物のようだ。起動探査砲や太陽ステーションを思い出す。
着陸地点は見当たらなかったが、中にNomai文字や色々なインテリアがありそうなのが見えた。一体何だろうこれは。もうワクワクする。
また、遠目からでも、闇のイバラの外殻に物が増えているのが見て取れた。た、探索し放題だ~! 行くぜ~!!
ひとまず降りてみる。ぱらぱらと施設のあるここは、航海日誌いわく「初期キャンプ場とシャトル粉砕機」らしい。ここにあるのはイバラの種が一つ、建物にNomai文字が複数、レコーダーが一つ。
まずイバラの種にスカウトを入れると、人工物らしい空間に出た。これは、さっき見た衛星の中のようだ。種以外に、ワープが繋がっている場所があるんだろうか。
記録は大量にあった。Nomai文字を読んでみたが、何の話かさっぱり分からない。この感じ、懐かしい。
記録1:DaturaというNomaiが、「シャトルを粉砕こなごなスマッシュ装置で破壊した」らしい。何してんの?
シャトルは破損警報が作動。彼はシャトルからワープコアを回収したが、他の内容物を回収する前に爆発してしまった、らしい。
ま~た飛びぬけてアグレッシブなNomaiが出てきた。Daturaって本編にいなかったよね。
彼がシャトルを壊した理由は分からない。既に使い物にならないから、再利用のためスクラップにした、とか?
記録2:ここから西にある氷の島にプロジェクションプールを設置して、家族と話せるようにした。
どこと繋がるプロジェクションプールだろうか。これは後々見に行くべきだろう。ただ現在地は赤道の真ん中なため、相対位置は微妙に分かりづらい。探すのに苦労するかも。まあ、イバラの島自体は見て分かるから、あとで探すってことだけ忘れないようにしよう。
記録3:BellsとPyeが、「重力砲を改良したこと」をDaturaに伝えた。
イバラに着陸したシャトルの呼び戻しスイッチが機能しなかったので、みんなで心配していたようだ。
それDaturaが壊してましたよ。Daturaはシャトルで闇のイバラに来たっぽいかな。不時着か?
Bellsは本編にも登場していたが、赤文字表記なのが気になる。
記録4:「俺は一度だけあの機械を使ってアイツ(Friend)の船に損傷を与え、船の警報を響かせた。」
Friendは時々、自分の一族の元へと帰っていたが、この闇のイバラに家ができたことでだんだん帰郷の必要もなくなった。
Friendは緑文字で表示された。本編未登場だ。重要な気がするが、Friendという名前はいかにもあだ名っぽい。気になるな~。
Daturaが彼視点から「自分の一族」と呼んだり、Nomaiはどこでもメモる風習があるんだと伝えていることから、FriendはNomaiではないらしい。では、誰なんだ? 思い当たる異種族と言えば、流れ者しかいない。
仲は良好そうだ。なぜDaturaは彼の船まで破壊したんだろう。今の時代に壊れた船が残っているなら、ついぞ修理はしなかったということか。なぜFriendは一族の元に戻れたんだろう。宇宙遊泳できる方……? もしくは、この闇のイバラに半定住を決めたとき、宇宙船を壊したのか。
近くにあるレコーダーも聞いた。この内容は絶対にFeldsparが録音したやつだ。Feldsparは建物に侵入するためのヒントをくれるようだ。詰まったときにはイバラの中へ会いに行こう。
見かけた記録はまだまだある。
Daturaはこの星で飢えをどうにかしようと考えたらしい。
やっぱり不時着か何かか。よりによってこの闇のイバラに。
島々を、燃える橋でつなぐ夢を見た。自分も燃えていた。
何にも分からない。心象風景か?
近くには他の星の遺跡と似たような廃墟があり、壁に短い記録があった。「ここに最初の家がある。巨人の大海に大破させられたのだ。」ここは巨人の大海じゃない。なんのことだ?
また、船の残骸があった。壊れているというか、たぶんDaturaが壊したというか……。造形的にはやはりNomaiのシャトルっぽい。そばにあまり見慣れない感じの瓦礫もあった。これが「もう一つの船」か?
「粉砕こなごなスマッシュ装置」らしいものもすぐ近くにあり、今でも操作ができた。上から板(?)が落ちてプレスするだけのシンプルな装置。天板はすぐに戻っていった。
これ、探査艇をあそこに置いて操作したら破壊されるのかな。
妻Filix・娘Solanumと話すDaturaの通信記録を発見した。そ、Solanum~~~!!!!!!!!
Solanumは子ども全開の会話だった。かわいいね。夫婦になる前の彼らはそれぞれ双子星と空洞に不時着し、各惑星で一族を再建する。本編で見た話だ。
Daturaはその後一人でシャトルに乗って、闇のイバラに不時着したのかな。
この辺りで、オレンジのワープを見かけた。脆い空洞の斜めのエレベーターと同様で、一定の方向に飛ばしてくれる仕掛けだ。自転のせいで着地点に着地しづらく、一度置いていかれかけたが、何とかなった。
「アンコウハントの隠れ家」という看板を見かけたので、寄ってみる。
アンコウのでかい死骸を中心に据えた家だった。こいつはやばい。死骸の真下には、闇のイバラの入口が覗いている。
室内には、いくつか壁掛けのスクロールがある……だけでなく、アンコウの口の中にもあった。なぜそんなところに置いたんだ。近付くと死骸が急に動き出す、とかいうこともなく、拾って読んでみる。
記録1:この建物は、アンコウを捕まえて食べるために建てられたようだ。
Daturaは飢えすぎたらしい。しかし、好奇心で食べるFeldsparと一緒にしてはいけない。
記録2:「南極の居住地に持って行く」という翻訳のスクショを撮ったが、前後の流れを失念した。南極に居住地があることだけ分かればいいか。
記録3:Daturaは、アンコウの調査結果を元に、イバラ内部の母船の救助を考えていたようだ。Yarrowと話し合った記録だと、Yarrowがかなりナイーブになっているようで、ちょっと心配。
記録4:Daturaは闇のイバラ内の脱出ポッド3へ到達し、EscallをはじめとするNomaiの墓場を発見した。
脱出ポッド3を確かめられた人は、本編中でも見なかった気がする。偉業だ。死体を見ることになったのは残念だが、よかったなあ……。
今のところ、目に見えるものをただ追っているだけだが、かなり情報収集がスムーズでいい。序盤はこうでないとね。
引き続き道なりに探索する。
別の島には、集落を発見した。あきらかに建物がいっぱいだ。つまり、探索できる場所がいっぱいだ!!!!
喜んで着地すると、家のひとつに「Daturaの家」と表札があった。これは丁寧に探索せねばならない。
……と思ったところ、何か大きな音がする。なんだ?
見る間に陸が傾く。建物や探査艇はひとりでに滑り出し、自分もすごい勢いで陸から投げ出された。う、うわ~~~~~~~~。
あらゆる建物が陸から落ちて、破壊されていく。探査艇も崖を落ちて消えていった。いくらジェットを吹かしても勢いは殺せず、もう戻れる気配がない。同時に鳴り出すジングル。どうやら、タイムリミットらしい。
自分は一人、近くに来ていた巨人の大海に着水した。何とかたどり着いた建造ヤードの陸で超新星爆発を見る。
1ループ目だけあって、情報量の多い週だった。まだ情報を咀嚼できていない感じもあるが、手がかり自体まだまだ足りていないだろうし、考えるのは後ででいいだろう。
航海記録の確認も程々に2ループ目へ。集落を調べたい。
まずは集落にチェックを付けて向かったが、途中の島に何かが見えた気がして、着陸する。
島自体には何もなかった。島の崖際、ぽつんと置かれた木の壁に、数点のNomai文字が記されていた。他の設備も道も、何もなく、ただ文字を書くために置かれた壁のようだ。スクロールをはめ込む位置の色も違う気がする。入れ替えが出来ない色なのかな?
記載はFriendによるものだった。
「意思伝達の失敗、/長い期間を経て悪化の一途をたどる。/私たちの心の中で、言葉の意味は変化を遂げていき、/偽りの世界で生きていくまで。」
な、ど、どうした……? なんかちょっとネガティブな雰囲気がする。何か分かり合えないことがあったんだろうか?
Friendの文章を見たのって初めてかも。異種族だがNomai文字を操れるのか、もしくはDaturaに習ったか。心なしか、子どもの字みたいにちょっとつたない気がする。
道なりに探索する。集落は? あ、後で行こうと思って……。
遠目からでも糸のように見えていた、島と島を繋ぐ橋を渡る。Daturaが建築する夢を見た、と言っていたやつだ。
燃える云々の描写も気になるが、今のところはそれらしい仕掛けは見当たらない。
橋の先の島には、あきらかに何かがあった。南部観測所に似ている。おそらく入れないんだろうな……と思ったら、案の定だった。自分、分かってきました。
Lamiら子どものいたずら侵入を防ぐために、「2つのセキュリティ対策」を施して封鎖したらしい。つまり、2か所で何かを操作する必要があるということか。
他に探索できそうなものは見当たらず、酸素も危うかったので探査艇に戻った。地続きの橋は便利だが、徒歩だと結構距離があるから、酸素残量との勝負になる。
別の島には、「プロジェクションプールの家」という看板があった。が、肝心の道は崩れてしまっているようだ。Daturaが西に作ったと言っていたやつかな。すぐ下を見ても、残骸らしいものは見えなかった。どこかに吹き飛んでしまったんだろうか。
っていうかすごく太陽がまぶしかったんだけど、いつもこんなに白かったっけ。
代わりと言っては何だが、近くに大きな塔があったので、入ってみる。
大きな窓と倒れた椅子。Daturaはこの研究塔で宇宙を観測していたようだ。
彼はかつて、双子星に墜落した後「奇妙なもの」を見たらしい。
「あの時見たものを探そうとしている。そう、もし眼が見つかれば、皆早々に元いたところに戻れるからな!」あの時見たもの=眼なのか?
彼はあるはずのないものを発見し、北部観測所へと確認に向かった。
「宇宙空間に球場の領域があり、そこで偽物の星が時折明滅している」。
覚えがあるというか、想像がつくというか。前半はあんまりしっくりこなかったが、後半は流れ者の話じゃないか?
試しに大きな窓から外を眺めてみたが、太陽がまぶしいくらいで、変なものは見えなかった。星々がゆっくり眼前を過ぎていった。
記録の途中で、誰かがこの闇のイバラに来た(不時着?)らしい。
その異種族はここにしばらく留まることになり、Daturaは南極に家を作る手伝いをした。
「もし言葉が通じるなら、彼らの視点での収拾者との遭遇について聞いてみたいところだ。」収拾者。
情報が多い。なんてことだ。
ここで来た「誰か」というのはおそらくFriendのことかな。でも、収拾者とは一体? 異種族はてっきり流れ者が絡んでいるのかと思ったが、それ以外の種族のことだろうか。
Daturaの言葉を額面通りに受け取るなら、「彼ら(Friend)と収拾者は別」ということになるが、どういうことだろう。彼ら、複数形だ。もしかしたら、自分のことを収拾者と呼んでいるのか、とも思ったが(Nomaiジョーク)、航海日誌を見る限りではそんなあっさりしたことでもなさそう。ん~?
この場でそれ以外の言及はなかった。もう少し知りたい。
研究塔の内部は、上階にも空間があるが、階段が崩れており登れなかった。外と違って重力も強く、飛んで入るのは無理だ。
外側から登ってみたところ、Nomai文字の光が見えた。スクロール付きの壁が一つある。塔の天辺からは侵入できなかったので、入る方法を考える必要がある。
橋の起点に、「イバラの村」の看板を発見した。絶対さっき見た集落のことだ!
道なりに向かう。橋を歩いていくと酸素切れが怖いので、探査艇で進んだ。気分的にちょっと狭いが、難はない。余裕のある作りで助かる。
この集落は家が多いものの、同じくらい幽霊物質も多かった。入口をまるまる覆っている様子さえ見られたので、探索には気を使う必要がありそうだ。
まず、Daturaの家で記録を読む。
DaturaはまたYarrowとけんかをしていた。眼を見つけたいYarrowと、それより(家族だとか居住のために?)この星系から脱出しようとするDatura。
Daturaは元々、古い船を見つけるためにこの闇のイバラへ来たようだ。それにシャトルを使ったのかな。
Daturaは「Nomaiの船を見つけ次第、戻ってくる」と人々に告げた。それは死亡フラグというやつではないか。
シャトルは帰り道でも使うはずだが、なぜ壊したんだろう。ワープコアや機構を取り出すために壊したのか?
室内には、量子の石もインテリアみたいに置いてあった。久々に見たし、いずれ探索にもかかわってきそうな気がする。氷の中から見つけてきた、とFriendが書き残していた。やっぱり字はちょっとつたない。
この家は、内部まで幽霊物質に大きく侵されていた。上記の記録と量子の石以外のエリアは全てボォ~~っとなる。
行けそうにないかとスルーしかけたが、どうも気になった。よく見たら、幽霊物質の奥に、明らかに拾えそうなスクロールがある。通行できるような隙間はないが、この家の天井はやけに高い。ひらめいた。
床がだめなら跳んで向かえばいいじゃない。
無事スクロールを得た。やった~~!!
喜んだものの、嵌められる壁はこの家になかった。他の家に賭けるか……と出歩いたところ、正面の家はFriendの家だった。み、み、見たい!! 幽霊物質のない入口を探しているうちに、また建物が崩れ出した。安全地帯に逃げる間もなく、またも星から投げ出され、ジングルが流れ始める。
闇のイバラは、22分間近のタイミングで巨人の大海に近づきすぎるようだ。あの強い重力に負けて、人や家々は投げ出される。Daturaの最初の家もこうして破壊されたらしい。危ない。
また大海に着水するのは何となく癪だったので、なんとか重力に抗い、宇宙空間に留まる。超新星爆発を特等席で眺めた。
Outsider(第三者、局外者)異種族、拾得者? なるほどね……。
おもしれ~。初回だから情報がたくさん得られて、なお面白い。
DLCと違って登場人物・文書が多いので、本編の序盤の試行錯誤感を思い出す。Nomaiジョークとかがさっぱり分からない始めたての頃、それでも頑張って文章を読もうとしていた頃……。楽しいな………。
闇のイバラの外殻は、本編だと初期に一度上陸したきりだ。外殻はストーリー的には完全に用なしだし、アンコウチャレンジの記憶はまあまあ濃密だけど、無限ループ会場はどうも探索しきったって感覚が薄い。だからMODと言えど、こうしてたくさん探索ができるのは嬉しい。
本編の薄い部分に詰めつつ、本編を邪魔しない感じの雰囲気なのもわりと好みかも。
一度で謎がたくさん増えたので、情報を整理するには時間がかかった。無駄な疑問もあるだろうが、こういうのこそクリア後に味がするものなのでね。
ついでの疑問点として気になったのは、闇のイバラの地表付近に小さな氷の破片が浮いていること。すごく気になって、見かける度に追いかけまわしていた。
あれは「巨人の大海の重力によってだんだん崩れている」という演出かな。フレーバーならそれはそれで好きなんだけど、「惑星の破滅」を感じる。
時系列?
Nomaiがこの星系に来て、脱出ポッドで不時着する。なんやかんや頑張る。本編で見た。
Solanum誕生。かわいい。
↓ここからMODストーリー↓
Daturaが母船を探すため、闇のイバラに(シャトルで?)来る。
Friendが闇のイバラに来る。南に居住地を作る。仲良くなる。
⇅
船とシャトルを破壊する。
探索すべき場所
集落(南の居住区)。Datura家のスクロールも忘れずに。Daturaがここに何かを持って行ったらしいが……。
研究塔の最上階。直接行く手段があるか、あるいは通信スクロールの相手視点がどこかにあるか。
衛星。中に乗り込める場所がある?
プロジェクションプールハウス。航海日誌いわく「この惑星のどこかに落下」。どこ? 投影先はどこと繋がる?
北部観測所。2か所のセキュリティはどこか。地下・壁面・イバラ内部?
場合によっては闇のイバラ内(脱出ポッド・母船・Feldspar・その他)。
疑問点
なぜDaturaは自分・Friendの船を破壊したのか?
Fの船は必要なくなったから? Fはともかく、Dのシャトルは帰り道でも使うはずだ。ワープコアや機構を取り出すために壊した?
Dが改めて「探した奇妙なもの」とは? 眼の信号か? ↓とは別か?
球場の領域、偽物の星とは? 流れ者のことか? 北部観測所で分かるはずだ。
収拾者とは一体? Friendとは別?
「もし言葉が通じるなら、彼らの視点での収拾者との遭遇について聞いてみたい」……F側の人間が複数、または「彼ら=種族」を指している、またはただの言葉の綾。Fから見たDのこと、あるいはDとFでいるときに遭遇した異種族、と読めるがどうなのか。う~ん気になる。
次は何から探索したものかな。
2
目的地を決めないとひたすら寄り道をしてしまう。今日こそは真っすぐ集落に向かう。向かうぞ。
行きの時、闇のイバラの表面で、何かがちかちかと光っているように見えた。人工物のように思えたが、近付くと消えた。星の向こう側の何かかな。気のせいかもしれない。
固い意志と共に集落へ着陸。まずはDaturaの家のスクロールを回収してから、Friendの家を探索する。
Friendの家の扉は幽霊物質で塞がっていたので、バルコニーから侵入した。おじゃましま~す。横にもう一つ安全な扉があったことは、部屋を出る時に気付いた。
バルコニーには、大きい椅子と小さい椅子が並んでいた。親子用にしてはやけに差がでかい。Nomaiって元々そんなに背高くないし。
室内に入ると、別のスクロールを発見した。読むものがいっぱいあって嬉しいが、書見壁がない。プレイヤーの手は空いていないので、とりあえず分かりやすいように入口付近に運び出しておく。
吹き抜けから一階の室内を見下ろす。壁際の扉付近は幽霊物質で満たされているが、それ以外のスペースは割と余裕がありそうだ。
……と、見回していると、とんでもないものが見えた。慌ててスコープで確認してから、飛び降りる。
絵。流れ者だ!!!!! Friend!!!!!
理解。Friendはやっぱり流れ者の人だったのか? あ~~……。もう一度流れ者に触れあえて嬉しいような、DLC自体があれだからちょっと複雑なような。ちょっと絵がつたない感じ、この集落に住む誰かが描いたんだろうか。
絵画と言えば隠し通路。真っ先に疑ったが、ここは普通に物理的な壁だった。ぶち当たっても通行できない。
流れ者が作った隠し扉だとしたら、まず思わせぶりな明かりを消さねばならないが、流れ者ランプと色が違うから水没では消えないだろう。消えるとしても肝心の水をここまで運んでくる手段がない。大海に浸かるのを狙うのは、流石にタイミングがぎりぎりすぎるし……。何をスイッチにしたらいいだろう。
Nomaiの筆記具も置いてあった。これを見るとSolanumを思い出す。
インテリアのように、闇のイバラの小さな模型が置かれていた。この模型は「君のために」Daturaが作ったらしい。ここはFriendの家だし、彼に贈ったのだろう。
でも、なんで闇のイバラ? 書き添えられた言葉数は少ない。この書き方は、なんかちょっと違和感がある。単なるプレゼントというよりは、まるで彼の故郷が闇のイバラであるみたいな、なんか……。うまく言えない。
MOD主役(?)の家だけあって、情報が多かった。
室内を一通り見た後は隣の建物へ。「芸術の家」と表札がある。
中は広く、絵がたくさん置いてあった。明らかにこの星系では見られない風景画が複数。
うち一つの絵は「Friendの家」を描いたものらしい。実家的なことかな。Friendはこの絵をあえて完成させなかったようだ。ちなみに、この時は絵をよく見ていなかった。
床に広がる記録を読む。DaturaはFriendにNomai語を教え、Friendは芸術(絵画)を教えていたらしい。いい関係だなぁ。
Friendってこれだけ話せるようになっているんだから頭がいい。Daturaの絵はド下手もいいところだった。科学者なら「見て正確に描く」は鍛えたほうがいいのでは。
部屋のさらに奥へ向かう途中で、足が止まった。
あ、あ、あ、あの絵……?
駆け寄ってすぐの距離なのに、ついスコープで拡大確認してしまう。
あ~~~~~~~~~~~。
きっとDaturaとFriendだ。異種族同士の素朴な絵。染み入る……。こうして「二人の肖像」を残すくらいには仲よくなったようだ。
DLCプレイ後の自分はひたすら「Nomaiと流れ者が出会えていれば、何かが変わったかも」とうめいていたが、それが部分的に叶えられたことになる。たった一人ずつのNomaiと流れ者同士とは言え。MOD制作者の人ありがとう………。
ちなみに、さっき見た「Friendの家」の絵は、ばっちり流れ者の星の内部が描かれていた。やや遠目の色合いとシルエットから「どこかの森にこういう大木があるのかな」くらいにしか思わなかった。ぽんこつすぎる。
Friendは故郷を愛してはいるようだが、やはり思うところはあるようだ。
この集落は既に二度探索の機会を逃していたわけだが、今のタイミングで探索できたのはよかったかもしれない。じっくり探索できた。いい家だった。
やっぱりFriendというのはあだ名なのかな。彼はかなり文字を習得できたようだが、名乗らなかったのだろうか。異国語話者同士でも、音の発音だけなら呼べそうなものだけど。
となると、Solanumもプレイヤーのこと影でFriendって呼んでたのかな。それはちょっと嬉しいな。
次の建物へ。
大きな宇宙の眼のマークがある「眼の小屋」。いつものやつだ。こういう風にシンボルを掲げた建物ってあまり肌になじまないから、必要以上に印象に残る。
室内にスクロールの書見壁が見えたので、さっき置いといたやつを取ってきて嵌める。スクロール2つの内容は、二人それぞれの宇宙の眼についての独白だった。
Friendの書いたスクロール。彼らは宇宙の眼にたどり着くために儀礼を払った、とだいたいDLCの流れを記してある。
流れ者の間では「眼は宇宙が死ぬ度に宇宙を作っている」説が主流だが、眼は彼らに「宇宙を破壊する」ビジョンを見せた。
流れ者は宇宙の眼の隠蔽派に傾くが、Friendとその友人(囚人!!!!!)は変わらず宇宙の眼に肯定的だった。
流れ者とこの二人の溝は埋まらなかった。
古い価値観の持ち主とされてもFriendは、一族が宇宙の眼に持った解釈には誤りがあり、そこにまだ未知の価値がある、と信じている。
囚人が出てきて嬉しくなった。倉林のDLCに関する持論(?)と制作者の意見はおおよそ似ているようだ。嬉しい。
囚人が囚人となった一方で、Friendは流れ者から逃げ出してきたんだろうか。「たまに帰郷している」と言う話もあったから、ちょっとした家出先のつもりだったのかな。でも、ここで友達ができたんだ。
ところでFriend、ちょっと字がうまくなっている。もしかして、字のスクショを見比べたら時系列が分かるのでは?
Daturaの書いたスクロールを読む。彼は宇宙の眼をよく思っていないようだ。
Nomaiの一族は宇宙の眼のせいでこの星系に迷い込んだ上、まだ眼の探索を優先していて、星系からの脱出が叶わない。
DaturaはYarrowに対して、宇宙の眼探索は利己心・名誉欲を満たすためではないかと疑心を抱いている。
Nomaiが分かっているのは、宇宙の眼が宇宙よりも古いということだけ。その事実だけで眼の価値を見出すことはできない。
DaturaはFriendの知識(眼は宇宙の破壊者である)も聞き、囚人の行いも悪手だと認識している。
このように宇宙の眼を疑っているのは、Nomaiだと少数派(どころかおそらくDaturaのみ?)で、なかなか悩んでいるようだ。
初めて宇宙の眼否定派のNomaiが登場した。まあ、そりゃそうだよねという感じ。眼関連で人がたくさん死んでいるし、むしろ今までのNomaiたちが好奇心旺盛でアクティブ過ぎた。父に似たのか、Solanumも子どもの時は宇宙の眼を疑っていた。(そして、その記録を見た倉林は宇宙の眼が不穏なものであると認識した……)
気になったのは、Friendは宇宙の眼の肯定派で、Daturaはそうでないこと。二人の思想が割れている。
ネガティブなFriendの詩が書かれていたのって、もしや喧嘩でもしたんだろうか。Daturaはいずれ母船探索に向かうつもりなんだろうし、それのタイミングで喧嘩別れしたとか。闇のイバラの模型を作ったのも、大味に表現すると「この場所と自分を忘れないでね」みたいな。もしそんなことがあったら泣きます。
最奥の壁に描かれた宇宙の眼のシンボル。草花のような上部と、溶けている下部が思わせぶりだ。
宇宙の眼ひとつのために人々は奔走している。でも、眼はそんなことに構いもしないんだろうな。倉林は「宇宙の眼に意思や思考はなく、現象だけがある」派です。
付近の土地というか氷は、亀裂が深い。亀裂の中にスカウトを飛ばしてみたが、何かありそうな様子はなかった。まあ穴があるだけだしな~。
闇のイバラは重力が軽いため、少しの段差の通行でも急に浮き上がってしまうことが多くて、いつか崖から落ちそうで怖い。
余裕があるついで、イバラの種から見える衛星内部を改めて確認する。
出入口らしい扉は見えない。ワープ機構のそばによく添えてあるオブジェクトはあった。どこかから中に直接飛んでいけるのかな。そろそろしっかりと探索してみたいが、探索する場所の手がかりはない。
一体は探索し終え、他に目立つものも見当たらない。そろそろFeldsparに会ってみるかと思い、闇のイバラの内部へ向かった。
結果として、こうなったんだよね。
スコープでうっかり遠い場所のハーモニカの音を拾ってしまい、ルート取りを誤ったかな~って周囲を見回したら、このアンコウが無音で近付いてきていた。何か言えよ!!! 思わず後退して壁際へ退避。
探査艇は壁に引っ掛かり、アンコウも壁に引っ掛かり、この膠着状態になった。言っている場合かという感じだが、なかなか面白かった。
アンコウはひたすら壁で歯を研いでいた。とりあえずは安全そうかと探査艇の修理のために降りるも、景色が面白すぎて修理どころではなくなった。
アンコウ、ずっとあぐあぐピカピカしていた。本当にイルミネーションみたいだった。ジングルも流れ出し、かなりいい感じに壮観だった。シュール。
アンコウってよく見ると本当にでかい。あと、意外と目がつぶらでかわいい。盲目だから機能していないはずだし、なんのために瞼を開けているんだろう。目に見えるけど実は耳で、薄く膨らませた内臓の表面が鼓膜の機能を果たしている、とか?
ついでに、すごくどうでもいいことだが、アンコウをターゲットにできることも知った。これの発見が活きることってありますかね。
本編とDLC終了後にして、初めてアンコウと一緒に星の終わりを迎えた。
1ループのみのプレイだったが、かなり濃い情報が得られた。前回の疑問もおおよそ解決、または考察できるようになった。こんなんFriendに思いを馳せるしかなくなってしまう。彼らはどうなったんだ。
Friendがこの後に流れ者に戻ってランタンをともした……とは、ちょっと考えにくい。でも、もし生身のままで暮らしたとして、Nomaiと同様に幽霊物質で死んだにしては、Friendの家に死体はなかった。
Daturaは、Nomaiにしてはかなり等身大な振る舞いをしている。Nomaiにしてはと前振りをすると、かなりNomaiに対する悪口になるが、まあでも本編のNomaiは実際パワフルすぎたから仕方ない。Daturaは「命をかけた未知の探求」に向いていないんだろうか。
ついでに気になったので、Friendの文字学習の経緯を見比べた。基準は「字の細さ」のみで、大振りなら古い記載(学びたて)で、細いなら新しい記載(習得)とする。
スクショの目視なので角度などによるブレはあると思うが、だいたい合ってはいるんじゃないか。崖際のポエムが最後なのではと思っていたが、中~終盤の間くらいか。
2~4の間に何があったのか気になるな~~……。いや、Gabbroみたいにただ詩人適性があったって可能性もあるけど。
時系列?
Daturaが母船を探すため、闇のイバラに(シャトルで?)来る。
Friendが闇のイバラを訪れる。
船とシャトルを破壊する。⇔両者間で芸術・学術のやり取りをする。
疑問点
なぜDaturaは自分・Friendの船を破壊したのか?
Fの船は必要なくなった。
Fはともかく、Dのシャトルは帰り道で使うはずだ。ワープコアや機構を取り出すために壊した?
✅Dが改めて「探した奇妙なもの」、偽物の星とは流れ者のことだ。
収拾者とは? 今回のことでDaturaが自称して言ったのかと思ったが、航海日誌は更新されていなかった。ん……?
後編:まだ。