9時に目が覚める。昨日ようやく通院して薬を貰うことができたので、起きた時点から明らかに体調が良かった。目眩も頭痛も首の張りも気分の落ち込みもない。やはり薬の離脱症状だったのかもしれない。
ここ1〜2週間はほぼ横になって過ごしていたので、問題なく起きていられることがうれしい。気分もいらいらしたりものすごく落ち込んだりして、自分が中高時代に戻ったみたいな気持ちだった。中高時代、もしかして結構鬱っぽい気質だったのかもしれない。思考も変に他責になって、悪い部分にばかり目がいったり、自分は何も伝えていないのに「相手が〇〇してくれないのが悪い」という考え方をするようになってかなり怖かった。
そしてなにより本が読めず、映画も観れなかったのが辛かった。ストレスが溜まるのにストレス解消手段がなくなり、ずっと横になってYouTubeを見ているしかできなかった。回復してうれしい。
今飲んでいる薬がセルトラリン25mg(前回は50mgだったけれど離脱症状が酷かったのと期間が空いたのでひとまず減らしてもらった)とエビリファイ1.5mgで、セルトラリンは100mgまで、エビリファイは30mgまで処方できる薬らしい。だからわたしの処方量はだいぶ少ないと先生が話していたのだけれど、少ない量ですらここまで離脱症状が出るのだから、これより増えてしまったら余程酷い離脱症状が出るのではないか、と怯えてしまった。
あと前の職場を休んでいたときの傷病手当を申請するために診断書を書いてもらったのだけれど、傷病の理由のところに「本人の素因」と書いてあるのがかなりこたえた。これから体調が万全になったところで就労できるのだろうか、と不安になる。
体調が良くてうれしかったので、プロテインを飲んで10分くらい軽い筋トレをして、25分ほど家の周りを散歩する。日差しは少し暑いけれど日陰は涼しく、明らかに秋が近づいてきている。昨日は少しの距離を歩くのもいっぱいいっぱいだったけれど、今日は問題なく歩けた。最近歩けないから体力が落ちたのかな?と思っていた。どうやら体力の問題というよりは体調の問題だったらしい。
街路樹のはみ出した枝の影がきれいで撮った写真。
日曜からくしゃみが出ていたのだけれど、散歩をしているとくしゃみと鼻水が止まらなくなってしまった。体調は良くなったと思ったら、今度は花粉の季節が来たらしい。アレルギー用の飲み薬を切らしていたので、ひとまずナザールスプレーを噴射する。相変わらずしみる。くしゃみも鼻水もひとまず落ち着いたけれど、気を抜くと鼻水が垂れてくる。健康になりたい……。
お昼ごはんに貰い物の納豆もちときゅうりの佃煮、冷凍ブルーベリー入りヨーグルト、梨を食べた。ご飯を食べながら録画消費も兼ねてドラマ『ばらかもん』の1話を観る。すごく、という感じではないけれどそこそこ面白くて、ご飯を食べながら観るのにちょうどよかった。
先日から読み進めている『世界の発酵食をフィールドワークする』に手をつける。今回は調味料としてのパデークと、納豆についての記述を読んだ。
今日読んだパデークについての内容は前回読んだものとだいぶ内容が異なっていた。
↓前回
前回のパデークは副食としての扱いで、魚に塩と米糠を入れて発酵させたもので、魚肉は柔らかいもののある程度固形として存在している。(下のPDFからパデークと前回言及したプロホックの実際の写真を見ることができる。また、この研究報告を書かれている方が、前回読んだ章である「4章 魚の発酵食をめぐる民族の接触と受容」の著者である。)
メコン川下流域における発酵食品の加工法と 食べ方をめぐる人類学的研究
今回のパデークは、「様々な種類の淡水魚を材料とし、塩と米糠と混ぜ、熱帯の暑さの中で半年から1年間、ペースト状になるまで発酵させる、「パデーク」と呼ばれる魚醤」(p.123)とある。ペースト状ということは、身の部分が残っていないのだろうか。それとも汁に身が溶け出してとろみを帯びたことをペースト状と表現しているのだろうか。掲載されている箇所も、前回のパデークは「第Ⅱ部 副食としての発酵食」に、今回のパデークは「第Ⅲ部 調味料としての発酵食」とそれぞれ異なるので、同じパデークを指しているのか疑問に思う。
調味料としてのパデークについては、「まさに万能調味料と呼ぶにふさわしく、パデークを使う料理は、サラダ、スープ、焼き物や、もろみ味噌風に野菜やご飯につけて食べるなど、実に多彩である。その中でも代表格と言えるのは、ラオス語で「タム・マクフン」と呼ばれる、青パパイヤ(未熟パパイヤ)の千切りサラダである。」(p.124)とのことだった。もろみ味噌に近いのだろうか。前回のパデークも青パパイヤのサラダに使うという記述があり、そのときは「ソムタム」と表記されていた。そうなるとやはりパデークは同じものを指しているのだろうか。調べたところ、「ソムタム」はタイでの呼び名らしい。
納豆に関する記述では、東南アジアの納豆について主に言及されていた。
「高温多湿の環境では、納豆の発酵が進み過ぎてアンモニア臭が発生するので保存が難しいが、発酵を止めるために乾燥させることで長期保存を可能にしている。調味料として使う納豆には、発酵後にトウガラシと塩を入れ、生産者によっては、ショウガや高菜を混ぜる。」(p.145)
「「カオレーンフン」という米粉を寒天状にしたスイーツがあり、それにも納豆をトッピングする。客は塩とトウガラシで味付けをしたひき割り状の納豆を好きなだけ入れることができる。」(p.154)
上に引用した箇所は特に興味を持った部分。納豆の発酵が進みすぎるとアンモニア臭がするのも、納豆をトッピングするスイーツがあるというのも驚きだ。後者に至っては全く味の想像ができない。
今日は筋トレも散歩も洗濯も洗い物もこなせたし、本も読めてドラマも観れたので良い日だった。先日アスパラを大量にもらったので、がんばれたらこれから茹でたい。