着せ恋をよんだので感想 #12 クリスマス

ヴォッチー
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公開:2024/12/29

はじめに

ここから読み始めた人でもわかるように、毎回記載します。

自分には漫画でこのシーンが来たら一気読みすると決めている漫画がいくつかある。そのうちのひとつ、「その着せ替え人形は恋をする」で五条新菜くんと喜多川海夢さんが付き合ったので一気読みしました。というか、言葉に表せないくらい凄くよくて一瞬で4周したし同じシーン何度も読み返したりしました。あえて言葉で表すと汚ねぇ声になりそう。

全部読んでいろいろと思いがあったので吐き出すような感じで感想を書きました。量が多いので物語の区切りごとに分割しています。

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というわけで、つらつらと感想です。お付き合いいただければと思います。

クリスマス

作るのって大変だよね

材料も買ってきたのでハニエルの衣装作成にとりかかる新菜くん。ハニエルには特徴的な骨があるから、アキラさんと会話しながら造形開始。グルーガンは小学生のころとか使った覚えあるけど、大量に使って積み上げていけば色々できるのね~こういう使い方はじめてみたから結構新鮮。アキラさんも骨を紙粘土でつくったことあるって牛頭骨なのかーーーい!ずっとほしくて作って部屋にかざってるっていうけど、アキラさんの部屋の感じワンルームでは???牛頭骨飾ってる部屋で寝てるのかな???

あとは前回購入し忘れていた羽織の生地についてついてアキラさんにきいたり、まりんちゃんが専門のところいって探してるけど見つからない。頭にイメージは浮かぶけどなんて名前なんだろうってよくあるよねーどうやって探すかめちゃくちゃ悩むやつ。それにしてもまりんちゃんが行ったお店は小売り経由しない専門の問屋では???こういう感じのお店、西日暮里あたりに色々あるって聞くから一回いってみたいよね~~~

後日まりんちゃんに着てもらって色々とチェック。ブーツに足してたりするのマジですごくね???他にも爪とかも作成開始。歪なバランスが魅力とかすっげー研究しすぎて解像度高い。こういう言語化されていると読む側は受け取りやすいしイメージしやすいな~。

それが俺の天命だ

羽織の生地がずっとみつからずずっと悩んでいる新菜くん。作っている人からすると妥協できない部分の素材ってめちゃ悩むし、なんならイメージがあるんだとかなり悩むよね~。気分転換で外にでてアキラさんやみやこさんみたいに思いつかないのは何でだろと考えてる。こういうときの無我夢中でなんでだろうってわからないよなー。それにしてもエナドリ買い過ぎ。高校生だからって大量に飲んだら体によくない~~~~って思ってしまう。

そしてずっと考えて自分にはなにもないんだって気がつくけど、自力でそのことに気がつくのすごくね???新菜くんはコーチングとか結構できるのでは???他のひとは色々経験や知識があるし、じいちゃんも色々とみてみろって言われたのに何も出来てない。この事実に気がつくと虚無感半端ないよねー。自分も同じような経験をしたことがあるから超辛いのわかる。締め切りがあるからか、ここから無理に気分転換してでも前に進めようって精神は素晴らしいよな~精神的にタフだよ。そしてここから後悔せず前を向いてがむしゃらに前に進む、自分に無理だとわかってても足掻いて壁を越えようとする姿は個人的にはかなり胸が熱くなる思いがありました。当たり前にできていることではなく、チャレンジャーとして壁を越えて夢を目指し続けることは新菜くんの天命なのかもしれない?いやそんなに深くない???

クリスマス

日は過ぎてクリスマス、まりんちゃんは美容室で整えてるけど、こういったところがデキる女というか、ちゃんとこの場で自分をどう発揮すればいいかわかってるな~と感心する。自分なら1週間前とかに髪切るくらいだもん。当日に合わせて色々調整している細かさに感動する~。そしてきちんと穿いてる勝負下着。ふふんっ。それにしてもこのおねぇのお兄さん(?)めちゃいいキャラしてるよな~。

まりんちゃんはそのままお買い物して新菜くんのおうちへ。髪型ちょっと違うだけで印象違うし、一人でお買い物ってあたり押しかけ女房に近いものがある。えへ♡えへ♡。そして新菜くんのおうちでブリしゃぶ。おじいちゃんは野菜切っただけでちょっとほっとしているのが料理できなさを物語っててちょっとクスッとした。そして、なんでこんなに豪勢なの?からのずぅーーーーん

案の定クリスマスとは無縁だったけど、それ以上に新菜くんはぼへーっ状態。まりんちゃんがご飯中だよ!とか行ってるところはもう夫婦かよ!!!って突っ込みたくなるくらい一緒に食事が当たり前の風景に見える。そのまま作業したいってもどっちゃう新菜くん。まりんちゃんは告白するつもりマンマンだったのにクリスマスと無縁だしご飯中くらい考えるのやめな?っていっても聞かずにどっかいっちゃうしでおこになっちゃう。そりゃそうだ。

そんなまりんちゃんにじいちゃんがこれから先もずっとああだよって、ものづくりの人はずっと理想を追い求めてそして年をとると体が追いつかなくなって・・・障害納得することないよってのは本当にそうだよなーって思うし、もう目頭が熱くなって涙がでるくらい自分の中では心揺さぶられたセリフだった。上には上があるし、自分の理想は遙か遠くだからね、自分もずっと納得できないかもなーって現実がかなり刺さった。

じいちゃんは自分自身がそうだったからなのか、まりんちゃんに新菜くんが作ったものを褒めてほしいと。作ったものって褒められるとすっごくうれしいし報われる感じがあるからね。まりんちゃんが大絶賛しかしたことないってセリフもさっきまで起こってたのにすっごくやさしい笑顔で、本当に幸せもんだよ~~~~~。尊い~~~~。

あとがき

クリスマスとはいいつつ、新菜くんがものづくりに苦戦しながら挑んでいくというクリスマスらしからぬ話でした。

自分自身がものづくりをしているからか、ここの話がものすごく刺さって個人的に一番の泣き所になってしまった。それくらいじいちゃんのセリフが刺さるし、まりんちゃんが肯定するときの優しい笑顔が印象的だし、新菜くんはがむしゃらに夢にむかって向かってるし。

本当に新菜くんは幸せもんだなーって。個人でつくっていたら褒められずにただおいてあるだけとか、場合によってはなにそれみたいに言われたりで傷ついたり。でも本気で肯定してくれる人が近くにいるのって本当に幸せもんだよ~~~~。

@votchy
漫画の感想書いたり競馬の予想書いたりしています。チラシの裏みたいな使い方しています。