甘党喫茶ハマヤの客日記 2024/2/1 男のお客さんその2 おじいちゃんの代わりにぜんざいを食べに

先日、ハマヤの男性率の高さについて書いた。加えて、訳ありというかちょっとクセのある人が多いことも書いておきたい。

先日も面白かった。

推定年齢四十代前半の男性。「ダブルぜんざい」を注文。食べる前にスマホで写真を撮っている。よくあることなので(自分も撮るし)、気に留めずにいたのだけれど、片手でお椀を持ち上げた状態で撮ろうとしていて、なかなかうまくいかない様子。

「今日はおじいちゃんの代わりに来たんです」と言う。

「おじいちゃんが昔ここのぜんざいが好きで、よく食べに来ていたそうなんですが、糖尿病になってしまって。自分は食べられないから、代わりに食べて来てくれって言われまして」

その、おじいちゃんに見せる証拠写真を撮ろうとして、悪戦苦闘していたのだった。

普通にお椀だけを撮るのではなく、小さなお守り袋がお椀をのぞいているようなショットを撮ろうとして、お椀を持ち上げないと、その方の思う状態にならないようで、困っていたのだった。

「わたしが持ちましょうか」と、証拠写真撮影のサポートを買って出た。

「すみません。じゃあお願いします」

アルコール消毒して、お守り袋を預かった。

そのお守り袋には、烏のような黒い鳥の刺繍が入っていた。足が三本ある。あれ?この烏、見覚えがあるけど、どこで見たんだっけ。

「ああ、これは熊野大社のです」

熊野大社の八咫烏(やたがらす)。熊野は兄が住んでいるので行ったことがある。だから見覚えがあったんだ。

任務を無事遂行した男性は「美味しかったです!」と言って、元気に帰って行った。

【甘党・喫茶ハマヤ】

大阪市西成区花園北2丁目8−5

(南海電鉄高野線「萩ノ茶屋」駅前)

12時から18時 日曜・第3月曜休み

@wakokato
大阪市西成区花園にある「甘党喫茶ハマヤ」が好きすぎて書いています メインのブログはこちらです→ sandgasa.exblog.jp