背景
以前 Notionを辞めるのか? という文章を書いた
Notionをやめたほうがいいのでは?という自身の主張の大きな要素としては以下の点だった
Google Docs等でNotionのユースケースは十分カバーできそう
Notionの情報探索性能は低い
Docsのほうが、Geminiとは近くAI Sweetである
AIのダブルコストを避けたい
この考えを書いてからすぐ、矢本が取り組むいくつかのプロジェクトでは実際に脱Notionを進める実務検証を進めてみた
検証結果
検証の結果、大まかに以下のことが言えた (あくまで、N=1)
Docsでのコラボレーションワークは、きつい
開発関係のStock性の高いドキュメントは、やはりNotionから外してGithubに寄せていくのは良さそう
コーポレート系のストック性の高いドキュメントをどこに置くかは、普段社員がどこで情報を検索するか、に合わせたほうが良さそう。今ではNotion
Notionの強いところ = Docsできついところ
特にプロジェクトワークをする際にNotionはかなりかゆいところに手が届く。社内・社外に対しての議事録等を通じたコミュニケーションの円滑さを表現力やUIが支えていることに気づく。Notionに慣れていると、Docsの表現力の低さが厳しく感じられた (以下、例)
データベースでドキュメントを管理できる (フォルダ管理と似ているようで違う。フォルダ構造よりも、フラットを保ちやすい)
データベースで型付けをする (スプシだと限定的)
情報のリレーションを行う (スプシだとできない)
Marmeidの描写 (Docsにはない。あるのかもだけど遠い)
DocsのUIがどうしても好きになれない
未だに仕事の多くは人と人の間で行っており、これがAIで置き換わるというのは考えにくい。となるとコラボレーションのしやすさは、AIへの連携の甘さよりも重要な要素だ、と気付かされた
総論
あくまでN=1の体験所感としてだが、Notionは特に社内や社外のプロジェクトワークを支えるドキュメント基盤として、使い続けたいと思った
ただ、開発はGithubに、といった具合に、より実務オペレーションと近いところにStock性の高い情報は移していったほうがいい
とすると、棲み分けは以下のようなイメージになっていくはず
Notionでプロジェクトの概要や、仕様のドラフトや、Design Docのドラフトを書く → 議論する → 議事録を残す
最終的に確定したドキュメントをGithub等に置いてメンテナンスしていく