Notionは辞めないことになりそう

yamotty
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公開:2025/5/23

背景

  • 以前 Notionを辞めるのか? という文章を書いた

  • Notionをやめたほうがいいのでは?という自身の主張の大きな要素としては以下の点だった

    1. Google Docs等でNotionのユースケースは十分カバーできそう

    2. Notionの情報探索性能は低い

    3. Docsのほうが、Geminiとは近くAI Sweetである

    4. AIのダブルコストを避けたい

  • この考えを書いてからすぐ、矢本が取り組むいくつかのプロジェクトでは実際に脱Notionを進める実務検証を進めてみた

検証結果

検証の結果、大まかに以下のことが言えた (あくまで、N=1)

  • Docsでのコラボレーションワークは、きつい

  • 開発関係のStock性の高いドキュメントは、やはりNotionから外してGithubに寄せていくのは良さそう

  • コーポレート系のストック性の高いドキュメントをどこに置くかは、普段社員がどこで情報を検索するか、に合わせたほうが良さそう。今ではNotion

Notionの強いところ = Docsできついところ

特にプロジェクトワークをする際にNotionはかなりかゆいところに手が届く。社内・社外に対しての議事録等を通じたコミュニケーションの円滑さを表現力やUIが支えていることに気づく。Notionに慣れていると、Docsの表現力の低さが厳しく感じられた (以下、例)

  • データベースでドキュメントを管理できる (フォルダ管理と似ているようで違う。フォルダ構造よりも、フラットを保ちやすい)

  • データベースで型付けをする (スプシだと限定的)

  • 情報のリレーションを行う (スプシだとできない)

  • Marmeidの描写 (Docsにはない。あるのかもだけど遠い)

  • DocsのUIがどうしても好きになれない

未だに仕事の多くは人と人の間で行っており、これがAIで置き換わるというのは考えにくい。となるとコラボレーションのしやすさは、AIへの連携の甘さよりも重要な要素だ、と気付かされた

総論

  • あくまでN=1の体験所感としてだが、Notionは特に社内や社外のプロジェクトワークを支えるドキュメント基盤として、使い続けたいと思った

  • ただ、開発はGithubに、といった具合に、より実務オペレーションと近いところにStock性の高い情報は移していったほうがいい

  • とすると、棲み分けは以下のようなイメージになっていくはず

    • Notionでプロジェクトの概要や、仕様のドラフトや、Design Docのドラフトを書く → 議論する → 議事録を残す

    • 最終的に確定したドキュメントをGithub等に置いてメンテナンスしていく

@yamotty
しずかなyamotty。 ブログ→ yamotty.tokyo