今年来年で作りたいもの https://x.com/i/status/2011070886955340006 を考えている中で、同人誌にリソグラフ印刷を使いたいなとなりました。今回はレトロ印刷さんでペーパーを作る過程のメモを残しておこうかと思います。
一度レトロ印刷さんで見本(あそびかたろぐ2)購入と試し刷りをお願いしたことがあり https://x.com/i/status/1894956947935490221 その時は、A3片面/3色インク/3種類を編集アプリCanvaを利用して原稿を作りました。版分けの練習とレトロ印刷さんへCanvaで作った原稿を自分で入稿が出来るかがメイン。短歌と図形やイラストと単語の構成が多く、ある程度の分量のテキストをまとめたものは1種類のみ。写真も少しだけでした。
今年来年に作りたい同人誌の一つはレトロ印刷さんで多色刷の冊子の形がいいなぁ〜とぼんやり考えていて、そうなるともう少し文字の多い状態・写真を使って原稿を作れるか練習がしたくなってきました。手元にある適度な文章量で写真も入れられるものないかなと見返していた所、昨年まとめていた「同人誌をハードカバーにしてみよう」https://sizu.me/ymmataru/posts/ab6kfe8k40teの覚書が丁度良さそう。
今回利用したアプリや用意した画像はこんな感じ
Canvaアプリ版、パソコン版
写真(スマホで撮ったものそのまま)
イラスト(手書きで描いてスマホで写真を撮ってibisPaintで線画の透過にしたpng画像)
QRコード(リンクをQRコードにできるサイトで作ったpng画像)

前回の試し刷りです。A3に広々と配置しています。この時は、えいや!とレトロ印刷さんのサイトの原稿の作り方のみでチャレンジしましたが初めての割にはよい感じ?(この時のことも記事として残しておけばよかったな)
ざっくり紙面を決めよう
前回と同じく、今回も編集アプリのCanvaを使いました。ある程度スマホ版で作っておき、細かい原稿調整と入稿用の作業はパソコン版で行います。サイズはA3両面各二色刷りのペラ印刷を予定しているのでそれに合わせページを作りました。(レトロ印刷さんで配布されている「レトロ新聞」と同じサイズです)
フリーペーパーや機関誌みたいな形が内容的に良いかなぁと思うものの、どうやって構成したものか……となったので取り敢えずCanvaでフリーペーパー風のデザインを探して構成をお借りしてテキストを入れてみました。元の文章はしずかなインターネットで直打ちしていたので文字の総量が分からずA3両面に収まるかな?と不安だったのですが調整すれば何とかなりそうです。

仮の構成で作ったもの。文章と写真とイラストは自前、全体の配置、図形や枠背景と一部写真はお借りしたもの。こちらを一度印刷して文字が読みやすいか確認しました。
紙面を作ってみよう!
1ページに載せられる量がわかったので本番用の原稿に着手します。サイズはA3。レトロ印刷さんのペラ紙印刷は規格(A判B判など)そのままで四方に余白があるものか、四方断ち切りで製品サイズが規格より小さいものがあると思います。どちらにするかによって原稿の作り方が若干変わるようです。今回はA3原寸で四方に余白のある形を選びました。インクもレトロ印刷さんの見本帖から仮で選び、Canvaの文字や画像を配置するときもなるべく同じような色を使っていきます。
仮で作った紙面だと少し堅いイメージがあったのでもう少しラフでクラフト感のあるように作っていきます。内容は記事ほぼそのままなので黙々と文章をコピーしては貼り調整。四方は目算で10mmを空けて置いていきます。タイトル周りと文章の字間行間など仮のデザインからそのままお借りし、その他の文字の下に引いた図形や飾り用のイラストもCanvaで探して使わせていただきました。写真も配置していますが二色刷りの濃度の調整がわからず、現状一色で配置。

わ〜い!出来てきたぞ!記事ごとコピペしているから簡単だ〜という傲慢さにミスは起こります。1ページ目の左右を間違えました……
スマホ版とパソコン版のCanvaの個人的な使用感想
Canvaを使っている中で「これはアプリの方がやりやすい」「これはパソコン版の方ができる」というのがあります。が、手探りのため「本当にこれであっているのか?本当はパソコン版もスマホ版にも私が知らないだけで実装されているのでは?」と思うことも……使っている感想を記しておきます。
スマホ版
場所時間を問わずスキマ時間に作業ができる
編集アプリを使ったことがない人でも体感的に使える(指先ひとつである程度の形になるのが普通に楽しいので作ることへのハードルがない)
スマホ版もまあまあの精度で図形文字を置ける
補助ガイド線が使えない(今回は四方に余白を置きたいけれどガイドがないのでスマホ時は目算)
全選択が出来ず、1個ずつ選択して移動、もしくはある程度グループ化などして移動しかない
画面が小さく選択や拡大がむずかしい(画面を拡大するつもりが図形やテキストをおおきくしてしまったり移動させてしまう)
パソコン版
補助線ガイドが使え(紙面全体のバランスが取りやすい)画面配置も操作しやすい
マウス等で要素の一括選択が可能
使用できる時間場所が限られる(ノートパソコンを使っているのでパソコン立ち上げから片付けまでが少しめんどう。個人的に一番のネック)
Canva自体は"やりたいこと"がきちんとできるなぁとストレスなく使っています。(ここ最近発行した二次創作短歌の同人誌では本文はWord、カバーや表紙、ペーパーなどはCanva)お世話になっている印刷所さんへ今のところ問題なく入稿できているし、そもそもデザイン・編集の能力があまりないので「ここ、こう動かしたいのに!手が届かない〜〜!!」となることが人より少ないのもあります。これまでに短歌のまとめ本の表紙などを作ったときは課金、今回は無料で使わせていただきました
ラフ構成など全体の7割はスマホ・細かい調整など3割をパソコンで作業していますが、さすがに冊子になるとパソコン版の方が作りやすそうです。パソコン版は配置時の数値が若干スマホより良いような気がするのと(気がするだけで実際に確かめられてはいません)補助ガイド線が引けるので今回のように原寸原稿トンボなしで四方に余白を作りたい・揃えたい時にはやはり便利ですね。
先ほどのように左右の面付けを間違えた場合はスマホで直す時は個別に移動になり、作り込んだ後だととても大変なので大人しくパソコンを立ち上げ、マウスでスゥーっと一括選択→グループ化して移動させました。(もしスマホ版で補助ガイドや一括選択の簡単なやり方を知っている方いたら教えてほしいです……スマホ版でできたらとてもうれしいので)
実はパソコン立ち上げるの面倒になって、例の面付け間違いをしばらく放置、でも作りたい気持ちがありすぎて我慢できず面付けを直す前にスマホで新規ページに4ページ目を作ってしまいました。そして1ページ目の面付けミスをパソコン版で直すタイミングで作ってしまった4ページ目を一括選択グループ化そのまま1ページ目の横へ移動させて正しい位置で紙面をまとめました。
このやり方をすれば中綴じ冊子原稿の時にどのページと面付けするのか(印刷入稿用原稿)は一度置いておいて取り敢えず「誌面を現物の見開き単位で作る→片ページだけ一括選択グループ化でまとめていく→すべての見開きが出来た所で片ページずつ移動させて印刷のための面付けをして入稿データにする」ができるかな〜とぼんやり思っているのですがどうでしょうか??
各ページを個別で作って保存し、入稿用の原稿に貼り付ける形の方が簡単かな?(このやり方は以前カバーを作るときにやりました。そして面付けを間違えました……面付けが鬼門の人類です)先ほどのやり方だと見開きで両ページにかかるデザインや見開きごとに紙面の雰囲気を変えたい時なんかもイメージしやすそうかなぁと考えています。でも力技すぎるか……もっと簡単でスマートなやり方があるかもしれない……(そしてどのやり方も面付けが鬼門なのは変わらず……)
色の調節と版分けをしよう!

なんとか印刷サイズに合わせた元原稿が出来ました!レトロ印刷さんへの入稿は①印刷時に目安にするための原稿(完成予想をそれぞれのページごとに作る。今回は表裏で2つ)と②使う色ごとに版分けした原稿(今回の場合は二色刷り両面なので全部で4つ)を用意しなければいけないので、ここから色ごとに分けていきます。

ページを複製して表面データは桃とラムネ、裏面データは紫と橙です。それぞれの版から使用しない色の画像等をひとつずつ消し、それぞれ単色のみにしました。次に入稿用に黒一色の原稿にしていきます。文字は読みやすさから濃度を100%を基準にしてその他を調整していきます。図形等を完成予想の原稿を元に印刷見本と比べつつ濃度を変えました。地に引いた図形等のベタが文字の読みやすさ・擦れ等の予防に濃すぎないほうが良いかなと若干薄めにしました。レトロ印刷さんのあそびかたろぐや記事のこの辺りを参考に。 https://share.google/cfoFvfWRu0722ryNfや https://jam-p.com/blog/konsyoku-2/ ※お借りした素材の色によっては↑のリンクにあるグレー化についての色の誤差のようなものがあったので色見本を見ながら調整
写真の濃度ですが、前回試し刷りをしたときに少し明るいインク単色で写真を用意して印刷してみると若干見えにくく感じました。なので今回は写真画像を2色重ねるものと1色(使用する2色の内濃い色orコントラスト強め)のものとにしてみました。
しかし、作りつつ「これで良いのかわからない!」となっていてレトロ印刷さんのページ見ながらも黒一色になったらさらに「よくわからない!」とめそめそ。最後は完全に脳内の想像妄想でそれぞれのインク濃度を決めました。写真の色変更については①エフェクト→ダブルトーン→任意の色とハイライト(白)にする※ネガポジ反転はここで色を反対に変える②調整→コントラスト等を希望の感じにしたり透明度の調整③黒一色の原稿にするために再度ダブルトーンで黒と白にするという感じでやってみました。(①②は逆の時も)
※追記:写真ですが、モノクロ化は調整→彩度→"-100"、ネガポジ反転は調整→カラー調整→"色を反転"でも出来ました。こちらの方が簡単かな?どちらで変えるのが良いのでしょうか??謎は深まるばかり。
そして知識がなくこれが写真を使う時の最善なのかはわかりません……このやり方だと見本データの写真部分は例えば橙の上に紫を乗せてた場合、データ上だと白=透明ではないので紫と白(濃度50%)にした場合、下の橙が薄めにデータ上では見えてしまう。実際に印刷したときは白=透明なので濃くなる、そこの差を脳内で調整してデータにしていく必要がある(ような気がする??)
Canvaや他の画像編集ソフト等で写真を確実に1枚ずつモノクロ時の白い部分を透過して重ねた方が良い?グラデーション的なところは消えちゃわないのだろうか??写真についてはこちらhttps://share.google/GzIrBX57YaoSKb8oB を参考にこの辺り https://share.google/PCJ6WfevPutI1mRRP 、 https://share.google/XvNBPNn8D8Xfl2YkO も読んだりしたのですがどこまで・どういう風に画像を調整したらいいのだろうか??となっています。うーん、写真の濃度のあしらいが……め、めんどうで……面倒な事をちゃんとした方が良い感じになるのはわかっているのですが……
未だ悶々としていますが今回写真は"単色・2色・同じものを重ねたバージョン・ネガポジを変えて重ねたバージョン"と置いてみました。それぞれの濃度も変えてみたりしました。失敗しても失敗の情報として今後に活かそうという気持ちです。どうなる事やら……不安が尽きません。

ここから再度パソコンで調節しPDFデータをダウンロードします。それぞれファイルをレトロ印刷さんの入稿仕様にそってまとめました。※レトロ印刷さんの印刷・インク見本の「あそびかたろぐ2」はレトロ印刷さんの入稿データについてが詳しく載っています。こちらとサイトを確認しながらデータを作れば大丈夫です。見ているだけでも楽しいです。印刷見本が本当にとてもかわいい!
さて、無事原稿が出来ました。入稿してドキドキと待ちます。(一応家でテスト印刷をしよ〜と思っていたのですがなんか気分が乗ってしまいPDFの確認のみで入稿しました……変に適当だから……大丈夫だろうか……)
データチェックは問題ないとのことで刷ってもらえると一安心。(写真部分が本当にどうなることやら)
レトロ印刷さんでペーパーを作れました!
出来上がったペーパーがこちらです!



用紙 レトロ紙A
インク 表/ラムネ、桃
インク 裏/紫、橙
思ったより!ちゃんと!!出来ました!!!わ〜〜〜!かわいいね……うれしい。前回より凝ったものが出来た気がしますし、インターネットの記事とはまたちがった趣があり良いです。
さて、よく出来たところを失敗したところをまとめます。(写真はやはり色々とあったので次の項目で別にまとめます)
◯よく出来たところ◯
全体のバランス・構成
文字の下に引いたベタの濃さなどが丁度よく読みやすい
QRコードが読み込めた(レトロ紙を使ったのでがかすれて読めないかと思ったけれど大きめにしたので大丈夫でした。ちょっと大きくしすぎたくらいですね、もっと小さくても平気そうです)
かわいい!
かわいいので良しです!テキストがちゃんと読めるだけでも◎としましょう!
◯失敗したところ◯
四方の余白、一辺につき10mmではなく5mmずつだった(恐ろしいことに前回はちゃんと5mmで作っているのです……本当に自分が信用できない……)
4ページ目の小さいイラストに罫線を被らせてしまった(キャラクター部分は白、そこ以外を透過している画像だったのにラムネ色を上にして印刷する、罫線を消すことを忘れていた)
文字の誤字や間違い、使用用紙ホワイト→正:レトロ紙A/使用色紺→正:紫(普通に確認不足です……)
レトロ印刷さんでの版ズレは許容範囲内にも関わらず、普通に私がズレたまま版を作っている箇所がある(版分けした辺りでずらしてしまったよう)
失敗のすべてが凡ミスです。おっちょこちょいが過ぎます。やはり確認は大切ですね。作ってると楽しくなって早く現物見たくなりますが一度立ち止まってデータ確認。ぜったい!
しかし、かわいい。レトロ紙Aを使ったのでふかふかレトロなマガジンペーパーがいい雰囲気です。2色の場合、濃い色を文字などの読ませたい情報に使うのがやはりよいみたいですね。レトロ紙Aと橙色は相性的によくないかも?若干文字は読みにくかったです。また地に引いたベタ部分はもう少し薄くても良いかもと思いました。もしくは少し構成を工夫してベタを引かない、強調したい所にラインマーカー的に使うデザインとかでもいいかも。元々レトロ紙が裏作りがあると記載されていたのですが、やはり若干裏写りしていて読むとなると気になるかな?印刷してみて初めてわかることがありますね。
やっぱり作ってみなきゃわからなすぎた!写真のあれこれ
問題の写真です。今回は全体で11枚の写真を用意しました。成功と失敗の割合ですが甘〜〜い採点で5枚:6枚と言う感じ。やっぱりむずかしい!
比較的良いなぁと思ったものはコントラスト強めの単色、インク濃度を調整しているネガポジを重ねたもの。どれもまずコントラストですね、白なら白、黒なら黒とした方が良いようです。単色で本を写した写真では画面内が"本と机"なら机が背景透過じゃないと厳しいなと思いました。ネガポジを重ねている場合は色の濃さがポイントの気がします。主線にあたる色を濃い色でしっかり乗せる、もう1色はあくまでサブという形がいいのかも?作業している途中で頭の中がわーわーとなってしまい"勘"でやってしまったのでアタリとハズレの差がすごいことに。
成功よりの写真です




この辺りはいい感じ。多少見えにくくても雰囲気が良いと許容範囲かな?二色刷りの写真の方がリソグラフ印刷したぞ!とテンションが上がりました。
失敗よりの写真です

もう少しぱっきっとさせたかったです
失敗の写真


元気よく失敗していますね!使う色や色の濃さ、ネガポジ反転の悪いところがすべて出てしまった感じ。キミたちを無駄にはしない……
「同人誌をハードカバーにしてみよう!」の記事にペーパーで使った元のカラー写真もあるので見比べてみると元気のよい失敗の元気の良さが伝わると思います……
こんな感じで今回は作りました!個人的にレトロ印刷さんの原稿作りはこつこつひとつずつやっていけばなんとか出来るかも??しれないが本当に同人誌は作れるだろうか?このおっちょこちょいが??という感じではあるのですが作ってみてとっても楽しかったのでチャレンジしてみたいです。完成予想をまず作るのでかわいい多色刷りデータが目の前にある!というのがとても心によいですね。あと版分けのアナログに近いところが比較的自分には合っているかなと思います。
少しソワソワしている所は結局写真をどうしたら一番いいんだろう?と言うこと。一次の作りたい本が大好きな果物についての本で果物は写真の良さ=本全体の良さに繋がるかなと思うのでなんとかしたいのです。もう単色でぱっきりと決めた方が良いかな?でもせっかくリソグラフ印刷するなら重ねて良い感じにしたいし……いっそイラストにしてみる??迷います。できるだろうか……。
あとペラ紙原稿から冊子原稿になったときにデータの管理が出来るかな〜〜です。本文20ページで二色刷りの本だとしても面付け見開き10ページ✕3データ(見本、1色目、2色目)の30データの管理……不安要素たっぷりですが、今回少しだけ自信がついたのでレトロ印刷さんで冊子作るの楽しみにします。(もしCanvaの使い方や写真調整についてここの項目だよ!いい情報やアプリ等知ってるよ!という方いましたら教えてもらえたらうれしいです)
長い文章最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回作ったペーパー、何かしらの形で頒布したいなぁと思っています。せっかくなので「この状態の写真データでこの失敗をしました!」ペーパーをつけてお配りしたいところです。原稿作り苦手人の屍を超えていってほしい
