2024年11月23日(土)

吉田卵白
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たくさん寝た。お昼は食べすぎた。あと何があったっけ。ある歌人のインタビューを読んだ。ある漫画編集者の一日を密着した取材の動画を観た。頑張ろうって思った。熱意を感じる好きなものに自分を注ぎたいって思った。スマホを眺めて寛いでいるとき、ノチ(愛猫、仮名)も僕の膝の上で寛いでいた。

起こるかどうかも分からないこと、過去に起きて変えられないものを憂れうなら、今目の前にある幸せを目一杯大切にしたいと思った。

「いつか変われる」「いつか報われる」と、「いつか」ばかりに焦点を当てて、ソワソワして、今近くにある喜びを見失っていると感じることがある。なりたい自分になるために頑張るって大切だとは思っているけど、でも案外、色んなことが変わらず、ずっと今のようなままかもしれない。いつか解放されたいと思っている苛立ちや憂鬱を、10年後20年後も抱えたままかもしれない。

強烈な感情でなくてもいい。ささやかでも地味でも静かでも、今ある幸せを目盛り一杯まで感じたい。自分を責める傾向がある僕は、いつか、今目の前にある幸せを失ったときに、「なぜもっと感謝しなかったんだ、なぜもっと大切にして、もっと全身でその存在を感じなかったんだ」と自分を責めるだろうから。その情けない自分を責める未来を憂いて今を見失うより、今に目を向け、今できることに没入していたい。そして今できることの一つは、今近くにある安堵や喜悦、至福を認識し、心を温めることだ。

@yoshidaranpaku
日記の練習。