今日は、久しぶりに強い劣等感や嫉妬心、自己否定感らしきものに襲われた。最近あまり感じていなかったから、「あれほど苦しんでいて、毎日涙を流すことさえあったのに、時間とともに不思議と和らぐものだな」と感心していたのだが、今日久々に胸を締め付けられ、脳がどんよりと重くなるような痛覚を感じ、少し懐かしい気持ちにさえなった。
「俺はダメなんだ、足りない存在なんだ」という情念が渦巻くとき、心が擦り減り、物凄いスピードでエネルギーが削り取られていくような感覚がある。自分の欠陥に連続的に注目してしまい、頭の中で居続けてしまう。具体的に何かが起きて、損害を被っている訳でもない。それでも、意識を世界に向けられず、鈍痛を伴う思考や感情に中を漂ってしまう。そんな悪癖から脱却したいと、藻掻いてきた。
余計なことを考えない、必要以上に考えすぎないって、どうしたらできるようになるのだろうか。嫌な気持ちの渦に巻き込まれないように、意識を切り替えるための訓練を積み上げてきた。「これ以上考えても仕方がないや」とスッと現実世界に滑り出せるような成功体験もある。それでも、久しぶりに強烈な嫉妬の類を感じて、「また強引に引っ張り込まれるのでは、自分をプスプスと傷つける日々に戻るのでは」と怖くなった。
現実世界で起きていることより、頭の中で起きていることが優位になってしまう精神的な傾きが僕にはあると思う。体はここにあるのに、心はここにない。頭の中が騒がしくて、目の前で起きているリアルな体験を直接的に感じ取れていないときがあり、よく残念に思う。映画を観ていても、誰かと話していても、目の前の現象や論理に知覚を精一杯傾けて、ありのままを感じ取る、という行為が下手だ。今現実世界で起きていることに意識を向けられず、頭の中で起きていることによく溺れてしまう。
唐突に頭の中に現れる気分の波に襲われ、溺れてしまう感覚と、これからもずっと付き合っていかないといけないと思うと、億劫になる。劣等感や嫉妬心、自己否定感で自分を傷付けているようで、心の養分がゴッソリと削り取られる。波がいつ襲ってくるか分からない状態は、不安が伴う。どこか常にビクビクしているような、縛られて身動きが取りずらいような感覚から解放されたい。
でも、抽象的なレベルではどうすればいいいか分かっている。長い時間をかけて、自分で自分を救ってあげるしかない。自分という変えられない存在の、変えられる部分に少しずつ取り組んでいくしかない。波とうまく付き合いながら、できるのであれば、徐々に波から遠ざけてあげないといけない。「大人や男としての能力や魅力の無さ」みたいな概念に囚われることが多々あるけど、そういった近視眼的な稚拙な精神性も含めて、しんどい心を抱えながら、日々を生きて、挫けさせようとするものを乗り越えた。まずはこれだけで十分だと、毎日自分を褒め称えることから始めたい。
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