映画を見ている第3部

zom
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公開:2025/7/14

ところどころネタバレしてます。

侍タイムスリッパー

カメラを止めるな!に続く、自主制作映画にしてスマッシュヒットになった作品。幕末の剣士が落雷により現代にタイムスリップし、時代劇の斬られ役として生きていく話。

わかりやすいストーリーで飲み込みやすく、かつ主演の演技もとても良かった。終盤の台本変更からの殺陣のシーンらへんは息を呑むような迫力と重みを感じてラストがどうなるかとハラハラした。

オチも気持ちよく終わり、久々に観てスッキリした、と思えた映画だった。

もちろん低予算ならではのアラがないわけでないけど、自主制作ならしゃーないかで済ませられるレベルだと自分は思ったし、そんなに重要視する部分ではなかったんだと思う。

観ておいてよかった。

ダ・ヴィンチ・コード

トム・ハンクス主演の映画。ヨーロッパを舞台とするキリスト教に関する陰謀論の話。シオン修道会やオプス・デイなどの陰謀論系秘密結社の名前が出てくるが、それぞれの狙い・目的を混同してしまい、見るのがちょっと大変だった。

すごく雑に言えば、キリストの聖遺物の在処を見つけたらキリスト教が根幹から揺るがされる?ので誰が先に見つけるか、みたいな話なのだけど、それらの秘密結社がキリストの秘密を暴露したい側なのか、秘匿したい側なのか、暴露して何がしたいのか、秘匿して何がしたいのかがちょっと分かりづらかった。

ここらへんはキリスト教に関する事前知識があればもう少し分かったのかな。

最後の晩餐のヨハネの話は聞いててちょっとニヤけた。そういう陰謀論は楽しいね。陰謀論とはこう楽しむべき、みたいなそんな感じを受けた。

三部作だが、続編も同じくキリストにまつわる話なのか、別の話なのか気になる。

あとPrime Videoの字幕がちょっと変。特に電話でやり取りするシーンは字幕が表示されなくなる。意図があってそうしているわけでもなさそうだった。直してくれ。

マイボディガード

デンゼル・ワシントン主演の映画。

このときに見ていたイコライザーTHE FINALで共演していたダコダファニングと初めての共演作ということで子役時代のダコダファニングが出ている。

誘拐して身代金を要求することがビジネスとして成立し、誘拐から身を守り保険適用の条件としてボディーガードの需要もある、という治安の悪いメキシコが舞台。そんな世界観なので登場人物ほぼ悪党だらけで嫌になっちゃう。

デンゼル・ワシントンが演じる主人公クリーシーにボディーガードの仕事を紹介したレイバーン役の人が、言っちゃなんだけどどことなく悪役顔で裏切ったりしてくるんじゃないかって思っちゃってたけどそんなことなかった。

ダコタ・ファニングが演じるピタ、すごくかわいい。演技上手い。ピタとクリーシーが少しずつ心を通わせていくシーンをじっくり描いてくれるの、個人的にはすごく良かった。最近の作品は時短?コスパ?的な感じなのか展開が早く、そういう心が移りゆく描写が少なめだと思ってる(GQuuuuuuXとか)。思ってるだけで自分が感じ取れていないだけかもしれない。子ども…というか人との関わりを避けていたっぽいクリーシーの変化が分かって感情移入できて良かった。

それだけに誘拐シーンは心が痛い。そして登場人物だいたい悪人フェーズ。あと、警察の中の裏切り者と味方でちょっと顔?雰囲気?が似ている人が2人いるせいで区別がつきづらくて「あれ、この人さっき敵じゃなかったっけ」みたいな誤解することがあった。

それ以外にも拷問シーンとかも丁寧に描いてて全体的にスローテンポな印象もうけた。それ故に約2.5時間とちょっと長いけど、見ごたえのある映画だった。最後のエンドロールでメキシコ、いい街、サンキュ、みたいなのが出てきて少しほっこりした。

呪詛

台湾のホラー映画。Netflix限定で公開中。

ホラー系youtuberみたいな3人組がノリで宗教的儀式をしている村(メンバーの1人の実家)に乗り込んでいったら儀式を乱したせいで呪われちゃった、という話。その6年前の出来事と、現代の2つの視点を交えてPOV視点で物語が進行していく。

自分自身あんまりホラーをいっぱい見ているわけではないけど、多くの作品は作中で主人公が怪異に巻き込まれていくのが多いと思う。しかし今作は物語の最初からすでに呪われている、というところから始まるのがちょっと目新しいと思った。それ故に序盤から不穏な雰囲気が流れていて、物語中盤になるまで呪いの理由などが分からず、重く不気味な雰囲気と怪異を味わい続けるという…。

そして中盤で呪われた理由が分かり、自業自得…ということも判明するんだけど、それにしても呪いが凄まじすぎる。蓋を開けてみれば宗教的儀式と生贄のおかげで村だけで収まってた呪いが、儀式を邪魔したせいでそれだけに留まらずというもので6年経過した現在でも呪いが継続している、という。呪いの元凶はジャパニーズホラーのリング・貞子で言えば人間だけど、今作は邪教の神様であり絶対悪のような存在なので人間では太刀打ちできない。つまりは…バッドエンドです。救いがない〜。

雰囲気抜群、ジャンプスケア要素がちょいちょいあり、蓮コラのような集合体恐怖症を煽るような演出など、なかなかに見るのがしんどい。

観終わった直後の評価は、全体感を把握できていない(↑のようなこともまだ完全に理解できていなかった)けど考察サイトを見て上記のように理解してホラーとして良い作品だったんじゃないかと思う。

ということで、映画をだいぶ見た。人生で一番映画…というか映像作品を見ている3ヶ月だったと思う。

映画は15作品、アニメはGQuuuuuuX。

そして7月になり夏アニメが始まった。CITYとダンダダン2期とSANDLANDを観る予定。春アニメでやってたウマ娘シンデレラグレイもまだ観終わってないし、Twitterで評判が良かったっぽいアポカリプスホテルも気になってる。ということでしばらくは映画はいいかな…。