引き続きいろいろ映画を見ている

zom
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公開:2025/6/16

これに続いて、ジョン・ウィック三作目、パラベラムを観た。本記事もネタバレ満載です。っていうか普通にあらすじを書いてます。

ジョン・ウィック:パラベラム

本作は2作目の直後の話。不殺がルールの殺し屋組織のホテル内で殺しをおこなったジョン・ウィック。しかも相手は主席連合の幹部。主席連合は殺し屋組織の上位組織で世界の12の犯罪組織から構成される裏社会のボス的な組織。これにより、主席連合から日本円で約20億円近くの懸賞金がかけられて狙われる立場になり逃げるところからスタート。

殺し屋だらけのニューヨークを脱出するために自分を殺し屋として養成してくれた劇団を隠れ蓑にした組織を頼る。さらにニューヨークを脱出後は過去に貸しを作ったモロッコの殺し屋組織の長を頼り、懸賞金の解除をしてもらうことを目的に主席連合のトップである首長に会おうとする。

なんとか首長に会えたが、交換条件を出される。主席連合に忠誠を誓え、その証としてこの場で捧げ物をしろ、そして友人でもありニューヨークの殺し屋組織のホテルの支配人を殺せ、という条件。ジョンは自分の薬指を切断して、妻との思い出の結婚指輪を捧げ、支配人を殺すことを誓う。

一方で支配人は殺し屋組織がちゃんと連合のために働いているかどうかを監査している裁定人に目をつけられ、ジョンがホテル内で殺すのを止めなかったことと1時間の猶予を与えたことを理由に1週間後に解任することを告げられる。(裏ではジョンも差し向けられてる)

さらに裁定人は前作でジョンに拳銃と銃弾7発を渡した地下組織の王であるバウリーについても1週間後に退任するように通告。地下組織は俺以外にはまとめられないと反発したバウリー。

1週間後、寿司屋を営む殺し屋(忍者風アジア人の集団)に仕事を依頼。バレリーナの劇団を襲撃し、トップの両手を刀でぶっ刺し再度忠誠を誓わせる。バウリーの部下も皆殺しにし、バウリーも7発の拳銃を与えたからと7回刀で斬られる。

そしてそのままジョンも消そうとする忍者たち。ジョンはバイクアクションで片っ端から撃退し、傷つきながらも不殺が掟のホテルに辿り着く。そこで支配人から「私を殺して連合の犬として生きるのか、妻との思い出を胸に生きるのか」と問われ、支配人を殺さない選択をする。不殺がルールのホテルが殺しOKになり、戦場となる。ホテルの人間で連合から送り込まれた舞台を相手に戦うジョンとホテルマン。

忍者集団も全員撃退したところで裁定人から協議を提案される。支配人の提案は支配人の座の維持。主席連合の攻撃を撃退したことで高い戦闘力を有していることを証明したとし、改めて主席連合に忠誠を誓う。どうやって忠誠を示すのか、ジョンはどうするのかと問われた支配人。拳銃でジョンを数発撃つ。そのダメージでホテルの屋上から1階まで転落するジョン。裁定人はそれを見て支配人については不問とすることにした。

帰り際に裁定人が地面に落ちたジョンを確認すると姿がない。支配人にそれを伝えるも「おや、それは大変だ」ととぼける。支配人もジョンが死なないことに賭け、この場を収めるために銃撃した、ということがわかる。

ジョンは7回斬られながらも生きていたバワリーとその部下に助けられていた。助けられたと言っても地下に連れてこられただけだが。主席連合に報復したいよな?とバワリーに聞かれ、ああ、と答えて映画は終わる。

ということで三作目にして主席連合と戦うことが最終目標?っぽいことが示唆される。

それにしてもジョン、不幸の元凶すぎる。それが人間ってものでしょうがないと思うんだけど、結果的にはすごいトラブルメイカー。

1作目は犬を殺され車を奪われた→マフィアを皆殺し。まぁこれはしょうがない。

2作目。引退したので借りを返さない→家を爆破される→しぶしぶ借りを返す(暗殺を実行する)→暗殺した口封じに殺されそうになる→怒りに任せてルールを破って殺す

今作。生き延びたいから今までお世話になったところや貸しを作ったところを頼る→みんな巻き込まれて痛い目を見る→主席に忠誠を誓うけどやっぱりやめた!俺は自由に生きる!

だもん。

手助けした3つの組織がすべて主席連合に襲撃されるはめになるし、モロッコの殺し屋組織の支配人も貸し借りのせいでジョンの頼みを断れずに主席連合の一員とやりとりすることになり、犬と一緒に大暴れするし。まぁあれは犬くらい譲ってやれよという気持ちもなくはないが、あの支配人もジョンと同じように犬大好き人間だったってことなんだろうな。でも主席連合にたてついちゃったんだからもう命はないのでは…?あとトップに忠誠を誓う、からのやっぱりやめたは相手の顔に泥を塗りすぎる。そら狙われるって。

あと忍者、実はジョン・ウィックのファンで隣に座りたがったり、正々堂々戦闘を楽しんだり、最後はいい戦いだったよな、とか言っちゃうし。下手な日本語は笑っちゃうから勘弁してくれ。「コロシノタツジン!」とかw

そういえば下手な日本語に限らず、ちょいちょい英語じゃない言葉を使って謎の字幕を出す演出なんなんだろう。そんなにキーワードな感じでもないと思うんだけどな。

あと1作目から3作目の作中での時間経過がたぶん1ヶ月も経ってなくて、防弾スーツ越しとは言えあちこち撃たれたり、車に2,3回轢かれたり、3のラストではホテルの屋上から落ちたりしてるんだけど、さすがに蓄積ダメージでそろそろ死ぬやろ感ある。

4作目、連合相手に大暴れなのか、それともやっぱり周囲を巻き込んでしまうのか、そういう方面で気になる。(5作目が発表されたのでジョンが死なないことは確定してそう。ジョン死亡エンドもありそうなやられっぷりなんだけどねぇ)

ファブルの二作目

漫画原作、主演は元V6の岡田准一。存在すら曖昧なので寓話や作り話を意味するfableと呼ばれるようになった暗殺集団ファブル。その中の最高傑作と呼ばれる男・佐藤(仮名)がボスから「人を殺さない」「普通の生活をしろ」と命令を受けて大阪で一般人として生活をする…が、面倒を見てくれるのがヤクザだったのでちょっと巻き込まれて戦わざるを得なくなる…的な話。

本作は宇津帆編の映画化。大筋は漫画を踏襲しつつ、違いが少しだけある。

  • 団地での罠が爆弾だけでなく大量の手先が襲ってくる

  • 貝沼くんは逃げようとしたところ車に轢かれて死ぬ

  • 井崎は早々に処分される

  • ハコスカはたぶん無事

団地でのアクションシーンが今作一番の見所かな。日本の映画もすごいじゃん、と思える。(そもそもの期待値が低かったのもある)

アイ, ロボット

2004年公開のウィルスミス主演のSF映画。

アンドロイドが人間をサポートするのが当たり前になったアメリカの世界。アンドロイド嫌いの警察官スプーナーが主人公。ロボット工学の第一人者であり、過去に事故で死にかけたときに助けてくれた恩人でもあるラニング博士が自分の勤めるUSロボティクス社のビルから転落死する。他の警察官は自殺と断定するが腑に落ちないスプーナーは一人で調査を開始、ラニング博士の弟子のカルヴィン博士と研究室を探っていると自分の意志を持ったアンドロイドのサニーが見つかり…

という話。最近AIの発展が目覚ましかったり、あと個人的にデトロイトビカムヒューマンというアンドロイドが主人公のゲームの実況を見たりしているので大変興味深かった。2004年にこれが作られていたのか〜と思いつつ、言うて原作でもあるSF小説界隈ではもっと前からこの手のAIやアンドロイドをテーマにしていて先見の明があるというかなんというか。

カルヴィン博士役の人をどこかで見たことがあるなーと思ったらジョン・ウィックの亡くなった妻役の人だった。

ジョン・ウィック:コンセクエンス

ジョン・ウィック4作目にして2025年時点で最新作。

前作で主席連合と戦うことを決意したジョン。地下に潜み回復と復讐の時を待ち、ついに行動を開始。序盤でサクッと首長を殺害。え?前作で会えるかどうかは運次第、みたいなこと言われてたのに???役者の都合なのか、前作と首長変わってたし。

首長を殺されたので主席連合の一人である公爵が連合から全権を委任され、改めてジョン・ウィック殺害に乗り出す。殺し屋組織のホテルであるニューヨークコンチネンタルも爆破され、見せしめにジョンの友人であるフロントマンも銃殺される。さらにジョンの旧友で盲目の暗殺者のケインや、犬を連れている追跡者と名乗る殺し屋などがジョンを狙う。今作も犬が出てくるのか。制作者、犬を出せばファンが喜ぶと思ってる?

ジョンはいつものごとく助けを求めて大阪コンチネンタルに隠れる。大阪コンチネンタルの支配人は真田広之が演じるコウジ。当然大阪にも殺し屋の手が伸びてきて襲撃される。迎え撃つのはジャパニーズヤクザ風の男だったり、スモウレスラーだったり、刀(ドス)使いだったり弓矢使いだったり。前作で日本語を喋る殺し屋がでてきたり、ジョン・ウィックの制作者は日本好きか日本へのサービスを意識しすぎだと思う。

追跡者はジョンの懸賞金を釣り上げる目的でジョンを陰ながら援護する。

コウジはジョンとの友情を優先して抵抗するが最後は娘のアキラが見ている前でケインに刺殺される。コウジのおかげで梅田だか難波だかの駅から逃げるジョンだが、座席がプラスチックでどう見てもアメリカの地下鉄で笑う。

またニューヨークに戻ってきたジョンは暗殺を止めてもらうために主席連合同士の争いを止める手段である決闘のシステムを使うことに。決闘をするためにはまず主席連合の一員になる必要があるということで、かつてのファミリーだったマフィアのいるドイツへ移動。しかしそのファミリーのボスもジョンと親しかったことを理由に粛清されており、敵対の雰囲気。現ボスであり元ボスの娘から「粛清したやつを殺してくれればファミリーに戻してやる」と言われ、粛清を実施したナイトクラブのボスを襲撃。最初はポーカーで勝負とか話してたのにイカサマで負けたので結局ドンパチ。ケインと追跡者も含めての大乱戦。この途中で追跡者の犬が殺されそうになったのをジョンが助けることで追跡者はジョンに恩を感じる。妻の形見とか関係なく犬好きのジョン。

おかげでファミリーの一員に戻れたジョン、決闘を申し込む。勝ったら暗殺のターゲットから解除、爆破されたコンチネンタルホテルの復元と支配人の復帰。負けたらジョンと支配人の死亡。(伝説の暗殺者ジョンを殺したという箔が付く)

決闘は日の出のタイミングのサクレクール寺院にて拳銃でおこなうことに。対戦相手は公爵の代理人としてケインが出ることに。間に合わなかったら処刑、というルールつき。そのルールを使って、ジョンが来れないようにしようと公爵は懸賞金をさらに増額してパリの殺し屋を招集、凱旋門で最後のドンパチアクション。大阪、ドイツ、パリと本作3回目。

サクレクール寺院に行く際、222段もの階段を登る必要があるということで階段にたどり着くがそこでも敵が待ち構えてる。敵をなぎ倒しながら階段を登るのに敵に蹴り落とされて数十段転げ落ちるジョン。痛さとかよりも「せっかく登ったのに!」という気持ちのほうが共感できてしまう。

このままじゃ間に合わないかも〜というタイミングで、決闘の相手だけどケインが助太刀に参上。友情というよりも公爵やそこらの敵にやられるのは許さん、といった感じかな。また追跡者も凱旋門のときからずっとジョンを狙ってたけど、最後の最後で犬を助けてもらった恩を優先し助けてくれる。なんだこの殺し屋たち、情に厚すぎる。

無事決闘会場に滑り込んだジョンとケイン。30歩離れたところから撃ての合図で1発撃ちあい、どちらかが死ぬまで続けるというルール。当たらなければ10歩近づいて、を繰り返す。両者2発とも当てるも致命傷には至らず肩や脇腹などに当たる。3発目、ケインの銃弾が下腹部に当たり、倒れるジョン。それを見た公爵はケインに「お前と娘の命は保証する(役目は終わった)」と伝え、とどめを刺そうとジョンに近づき銃を構える。しかしジョンは3発目を撃っておらず、「報いだ」といって公爵を銃殺。これにより決闘は決着、ジョンとケインは自由になり支配人は復権。オールハッピー!

と思いきや、ジョンは3発目の銃弾が致命傷になったのか、そのまま寺院前の階段で遺言を残し死亡。(座り込んで目を閉じたあとに場面転換し、支配人とバウリーがジョンの墓石の前で会話をしている)ケインも自由の身になったので花束を持って娘に会いに行こうとしたところをコウジの娘であるアキラにナイフで襲われる。(エンディングのあと、ナイフを持ったアキラがケインに近づいていき画面が暗転しナイフで襲われる音だけが聞こえる)

ということで4作目も観終わった。

5作目が発表されたのでジョンが死なないことは確定してそう

とか3作目の感想で書いたけど死んだわ。明確に死んだ、というわけじゃないんだけど遺言っぽいことを言って目を瞑って、次の場面が墓石だったらもう死んだでしょうこれ。キアヌ主演で5作目の制作が発表されたけどどうするの。墓から蘇る?実は死んでなかったパターン?

ケインが最後にナイフで襲われたところで「コンセクエンス(報い)〜〜〜」って思った。安直だけど。

追跡者、最後公爵が殺されてイエーイやったぜ〜みたいな感じで祝杯をあげてたけど、ジョンを殺して40億円くらいをもらわなくてよかったのか?なんのために死にそうな目にあったり、左手を引き裂かれたりしたんだ…?(公爵に予算をふっかけたことで怒りを買いナイフで手のひらを刺された。ナイフを抜かずに手を引き抜く(引き裂く)ことで意地を見せて予算増額してもらった)

シャロンといい、キングスマンのマーリンといいハゲで主人公の味方をする人が死ぬと悲しいなあ。いい味出してるのよ。5作目が出るなら死なないでほしかったね。

あとサクレクール寺院に行く際、222段の階段、モンマルトルの階段って言うらしくて映画を観終わった直後に観たアド街に出てきてちょっと笑った。

岸辺露伴は動かない 懺悔室

こちらは2025年5月から公開されてる岸辺露伴シリーズの映画2作目。

懺悔室という1話を映画の尺にするの、どうするんだ、って思いながら観た。

ベネチアの大学で講義をすることになった露伴は編集者の泉より数日早く現地入りし、ベネチアの街を歩いていた。そこでベネチアンマスクを作っている女性と出会う。

その後、原作通りに話が進み、懺悔室に忍び込んだら懺悔の告白を聞くはめに。そこからがオリジナルストーリー。懺悔の内容を簡単に書くと

  1. 仕事場で理不尽な扱いを受けていた怒りもあり、乞うてきた浮浪者を死なせてしまった

  2. その浮浪者は亡霊となり、幸せの絶頂のときに不幸にしてやると宣言をした

  3. それから運がつきまくって大金持ちになる

  4. でも幸せの絶頂にならないように工夫をしていた(1番好きな女ではない人と結婚をしたり、会社が画期的な特許を取れそうになったらすぐに公開したり)

  5. しかし娘といっしょに過ごしているときに不意に幸せだと感じてしまう

  6. 子どもに乗り移った亡者が娘をどこかに隠し、運が絡んだ勝負をしかけてきた

  7. 勝負に負け殺されてしまった

  8. が、殺されたのは金を使って整形などを施し自分と姿形が入れ替わった執事だった(自分は執事の姿になって生き延びていた)

  9. 今度はその死んだ執事から「娘が幸せになったときに不幸にしてやる」と宣言され、2人の亡霊から狙われるはめに

  10. 娘にはずっと幸せになってはいけない、と言い続け育ててきたが今度結婚することになった

という流れ。

その娘というのがベネチアンマスクを作っている人であり、結婚相手が露伴のファンであり今回ベネチアに招待してくれた大学の先生だった。父親は子分を使い、結婚相手を殺して娘を幸せにしないように画策する。

なんとか父親の静止を振り切り、結婚式をおこなおうとした2人だったが、追手が来て銃で新郎を撃つ。それをかばう娘。娘が亡くなってしまい、娘も自分も幸せになることがなくなったことで父親は呆然としながらも「これで助かった」といい結婚式場をあとにする(が、傍らにはまだ亡霊2人がついている)

父親が出ていったあとムクリと起き出す娘。実は銃は空砲だった。露伴が事前にヘブンズドアーで空砲を撃つように仕向けていたことによるお芝居だった。これで娘は監視から外れた状態で無事に結婚をし幸せを掴むことができた…という話。

露伴の活躍が少ないのでちょっと物足りなさを感じつつも、あのストーリーをよくここまで拡張できたな〜という気持ち。浮浪者役を戸次重幸が演じてるんだけど全く気づかなかった。来場者特典のポストカードをもらったけどそれを見てもあんまりピンとこない。メイクって大事ですね。

ということで前回の記事から1カ月足らずで5作の映画を追加で観た。2025年の趣味は映画鑑賞といって差し支えない気がする。

あとはハリーポッターシリーズと侍タイムスリッパー、トム・ハンクス主演のダ・ヴィンチ・コード三部作を積んでるので早く観たい。