前回はClaudeに作ってもらったスクリプトファインダーゲーム。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
仕事がひと段落したので、改めて今度はManusに作ってもらうことにした。
◆今回の記事の内容
・ManusにClaudeと同じスクリプトでゲームを作ろうと言ってみる。
・だいたい同じ解釈で、同じところに引っかかったりしたけど、
・最終的にはManusのほうがいいものになったと思う。ただし大きく違うところもある。
・実際に遊べるURLリンク付き。
スクリプトはあえて変えずにやってみる。Claudeとどんな違いが出てくるか興味があったので。
【Achi】
ゲームのアイディアを思いついているので一緒に作りましょう。
・ストリートビューをみて地図から場所を推測して当てるゲーム「GeoGuessr」を遊んでいるので、それのための訓練ができるようなミニゲームです。
・GeoGuessrでは、ストリートビューで見つけた看板や標識に書いてある地名を地図上から探すことが良くあります。
・日本語ならまだしも、英語……さらに普段慣れていない言語の地名だと途端に地図上から見つけられなくなります。キリル文字圏、ギリシャ、インド、スペイン語、タイ、インドネシアなど。
・それら普段慣れていない言語に慣れるためのゲームです。
【具体的なゲームの内容】
・ランダムに選択された言語の文字列が画面上に散らばっている(ワードクラウドのような)。
・「答え」として表示された文字列を、ランダムに散らばったものの中から見つけ出す。
・時間制限があったりなかったり、長かったり短かったりで難易度が変わるといいかも。
・ワード数の多さや密度でも難易度が変わると思う。
・できれば実際の世界の地名がいいが、無理なら架空の地名っぽい文字の並びでもいい。
上記の内容で何かゲーム的な内容にできるか考えて作ってみてください。
・最終的にはブラウザ上で動くようにしたい。
【Manus】
GeoGuessrの訓練ミニゲームのアイデアについて承知いたしました。ブラウザ上で動作するゲームとして、ご提案いただいた内容を元に具体的なゲーム内容と実装計画を検討します。
Manusが作業してるところを見るのは面白い。逐一人間にわかるようにやってることを説明しながら進めてくれるので作業が遅く感じるが、ゲームを自分でも遊んでみて反応を確かめたりしている様子がビジュアルでも見える。
今回はなんと、実際の地名をオープンソースデータから集め始めた。すごい勢いで何かのデータを探しに行ってる、何となくweb上のリソースを食ってるようで申し訳ない気持ちに……軽い気持ちでやってしまったが…
で、完成したのがこれ。

Claudeの作ったものと違って、言語を選ぶモードはなかった。
実際にプレイする画面に行くと、

こういう画面になる。
まず、見つける部分の並びがめちゃくちゃで、文字が重なってしまっているためランダムとはいえこれでは見つけづらい……と思うけど答えだけ青く色がついててまるわかり。それはそれでゲームとして成り立たない。これはClaudeと同じ状態だ。私のプロンプトだとこういう風になるってことだな。
また、いろんな言語が入り混じっているので、タイの文字を探したいときにキリル文字は目にいれなくてもいいという点で探すのが楽である。ゲームとしてはいまいち楽しくない。修正してもらうことにする。
【Achi】
一回遊んでみました。以下に感想と修正したほうがいいかなという案を書きます。
【よかった点】
・難易度の選択モードはよかったと思います。
【修正案】
・いろいろな言語が混ざっていましたが、同じ言語の中から文字列の違いを探すゲームにしたいので一回のゲーム内の言語はそろえてください。クリックして次のゲームになったときに別の言語で文字列を探すというルールならOKです。
・お題の単語と同じ単語に色がついていましたが、色がつくと目立っているのですぐ見つけて、文字の形というより色で選んでしまいます。大きさや色は同じにして、クリックしたときだけ正解だったら色が変わるとかそういうアクションがいいです。
・斜めなど、文字の傾きがランダムになっていましたが、実際の地図は全部水平なので同じように水平になっているほうが訓練になっていいです。
・文字列が重なってしまっていると見づらいので、場所はランダムのまま重ならないようにしてください。ある程度グリッド状に並べてもいいと思います。
前回Claudeでの制作のときはこの後も文字が重なるのは結局なおらなかったので、今回も特に期待していなかったのだが。

次のバージョンもスタート画面はおなじ。

文字が重ならなくなってる!
答えに色がついていたのも変更されたし、言語がいろいろ混ざっていたのも修正されている。
これはほぼ想像していた形のゲームであるといえる。ゲームは一問正答すると次のゲームになり、言語は変わっていく。正解数で終了ではなく時間いっぱいまで何問でもこたえられるので、制限時間内に何回見つけられるかにチャレンジしてもいい。違うものをクリックしてしまった場合もカウントされるので、似た文字をクリックしないように気を付けることもできる。
ところで、表記されている地名だが、なんとその文字圏の地名が表示されているわけではなく、他の地域の地名を特定の言語で何と表記するかが表示されているようだ。どうしてこうしたんだろう。
このゲームで遊んでみたい人は以下のManusの公開URLから遊ぶことができると思うので試してみてください。
ちなみに、このゲームを作ってもらったことで1272のクレジットを消費した。毎日300のクレジットが無料でもらえる(当日限りの期間限定クレジット)のだが、登録時にもらった1000クレジットと合わせて使い切ってしまった。この後はお金を払わないとこういったアプリは作ってもらえないだろう。
じわじわと、続きはまた明日……という形で作ってもらうことはできる。
一番安い16ドル/月のプランでも月に1900クレジット+300クレジット/日なので、これぐらいのゲームを作ってもらうと1か月分がほとんどなくなっちゃうんだな。使う前はどれぐらい消費するかわからないから、加減も難しそう。