2020年手前頃はアセクシュアルの本が全然なかった、ということをこの連載の初回で書いたのですが、クワロマンティックやアロマンティック含め現在も大差ない状況です。ただ「0ではないけれど数が少なく見つけづらい」という面もあるだろうとは思い、じゃあ少しでも見つけやすくするために自分が知っている分だけでもまとめておくか、ということでこの記事を作りました。調べればもっとあるのだろうけれど、ひとまず自分が知っている(全文を読めてはいないものもある)という範囲でまとめています。
ここからも本や雑誌記事などいろいろ探せます↓
国立国会図書館サーチ https://ndlsearch.ndl.go.jp/
📕本など
ジュリー・ソンドラ・デッカー[著], 上田勢子[訳]『見えない性的指向アセクシュアルのすべて : 誰にも性的魅力を感じない私たちについて』(明石書店, 2019)
中村香住「クワロマンティック宣言 : 「恋愛的魅力」は意味をなさない!」『現代思想』49 (10), 2021, pp.60-69.
💻インターネットで読めるもの
*講演会で使用されたクワロマンティック基礎知識資料
📚漫画や小説など
*作中でキャラクターの恋愛指向・性的指向が明言されていないものも含みます。
*6月5日が #アロマンティック可視化の日 とのことで、こちらのハッシュタグでアロマンティック(だろう)キャラクターが登場する作品を紹介してくださっている方がいました。見つけられた範囲でご紹介します。
新しく本が出たり、新しく本を知ったりしたら追記するかもしれません。
初回記事の「本がない!」は、資料的な意味合いでの感覚だったのですが、物語ももっとあっていいよな~!と思います。個人的には、クワロマンティック/アロマンティックのキャラクターが、そうであることで特別なイベントに巻き込まれるでもなく、ふつうに暮らしてゆく物語がほしいです。クワロマンティック/アロマンティックのキャラクターがメインでも、物語のメインは恋愛絡みではないというのが読みたいな。
ZINEなど発行されている方で「自分の本があるのに!」と思われた方は、ぜひ【寄贈のすすめ ──作った本を図書館に置いてもらおう】もご覧ください。