『ゲゲゲの謎』の原作と火の玉について

kisato
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公開:2024/6/19

先日書いた続き

"『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』から売血について調べた|kisato" https://sizu.me/kisato/posts/fcx35nibdd52

『ゲゲゲの謎』を観終えた。

鬼太郎の下駄やちゃんちゃんこがここで出現してきて感動する。そういえば下駄やちゃんちゃんこや髪の毛の中から出てくる黄色い針のようなものは鬼太郎に当たり前のように備わっていて不思議にも思ったことはなかった。

原作は読んだことはない。墓場から生まれたらしいとはなんとなく知っていたけどこんな生い立ちだったなんて。ああ鬼太郎!

エンディングが流れている間 水木のその後、鬼太郎が生まれた時の出来事として原作の絵が何枚か見えていた。その原作が無料で一冊分読める。

血液銀行につとめていた水木の視点で描かれてる。

目が覚めたら水木は記憶を無くしていた。その後また墓場へ行く流れとなり鬼太郎を育てることになることがわかる。

『鬼太郎の誕生』

https://comic-days.com/episode/3269754496757637235

ここで火の玉について書いておきたい。

多分これを書くきっかけはもうない気がする。


友人宅で数人男女集まって飲み会をしていた。全員同級生。遠い家の人もいたがみんな徒歩圏内だった。私の家のすぐ近くに住んでる男性と私は帰ろうということになって同じ方向の男性ももうひとり加わって3人で帰ることになった。

道路から細い道に入って行くのだがそこは電気も付いてない真っ暗な場所。しかしそこを通れば近道になる。懐中電灯も持ってなかった。私が真ん中で両側にそれぞれ男性という形で横一列になって狭い道幅いっぱいにして3人で歩いていった。誰も歩いてなどいない。ひとりじゃ怖かったかもしれない道だったのでよかったと思っていた。3人ともほろ酔いで歩いてどちらかというとご機嫌な状態だった。なにかどうでもいいような話をしていた。

そこに向こうからスーッと走ってくる黄色い灯りが見えた。真っ暗な中に真っ直ぐ向かってくるので目が釘付け。見た瞬間、自転車の電気の灯りかと思った。けれど高さが私たちの頭くらいだから違う。道の無い雑木林の中を突っ切って一軒家の家の方に行った。入っていったのかまではわからなかったが確かに家の方へ行った。

3人とも少し呆然と立ちすくんでから、顔を見合わせてあれって火の玉なんじゃない?と興奮気味に言いながらすっかり酔いが覚めて足早に帰途に着いた。

彼らとは毎日会うわけでもなかったので数日後だったと思うが、あの日通夜だったかその日に亡くなったか葬式だったかはっきり覚えていないけどとにかくその家に亡くなった人がいたという事がわかり、やっぱりあれは火の玉だったのかもねと話していた。

火の玉って土葬してた頃、遺体から立ち昇った燐が燃えてるんじゃなかったっけと思うのだけど少し酔っていたとはいえ3人で見たあの日の事は忘れられない。ゲゲゲの鬼太郎に出てきたように先端が丸くてお玉杓子のような形ではなくくねくね飛ぶわけでもない。自転車用ライトのように見えるけど自転車より早く移動して見ようによってはその灯りの残像が残って光の尾のようにお玉杓子に見えるかもしれない。霧が深かったら尚の事。あの時見えたのは残像があったかもしれないが何かわからない黄色っぽく光った丸い物が揺らぎもせず真っ直ぐに飛んでいた。

火の玉なんて日常的に話題になることもないのでめったに思い出すことはない。ただ火の玉というとこの出来事を思い出す。

一緒に見た彼らは思い出すことがあるのかな。

この体験もこの前書いた"実体の無い人の存在について“のように、第三者が一緒に見た出来事なので自信を持って見たと言えるのでした。