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映画の会まとめ②(2019年後半〜2022年)

こめたべ
·
公開:2026/8/3

ブローガスト参加2日目。前回の続きです。コロナ禍ではイベントが中止になっていました。あと、私が転職して職場とお店が遠くなり、不参加な回もたくさんあります。テレビドラマも混ざってる。

  • 戦場のメリークリスマス

  • 人間失格 太宰治と3人の女たち

  • プリズン・ブレイク シーズン1

  • ほしのこえ

  • リメンバー・ミー

  • RRR

  • A.I.

戦場のメリークリスマス

監督:大島渚 1983年

第二次世界大戦中、日本軍統治下のジャワ島にある捕虜収容所を舞台に、日本軍将校と連合軍捕虜たちの交流や対立を描く作品。戦時下の映画だが、戦闘シーンはほとんどなく、痛々しい場面はあるものの、人が殺し合う様子を描く映画ではない。

一つのコミュニティの中での、男しかいない中での、ぶつかり合い、交流、友情、愛情。それぞれ死生観や宗教観は異なるが、人間の根本にあるものは同じなのではないかと感じた。戦時下という非常時の環境から生まれる不思議な関係性というのが興味深い。

冒頭で流れる坂本龍一作曲の「Merry Christmas Mr. Lawrence」が印象的。舞台であるジャワ島は暑いはずなのに、この曲を聴くと、しんしんと雪が降り積もる情景が浮かんでくる。

人間失格 太宰治と3人の女たち

監督:蜷川実花 2019年

あらすじ:太宰治の人生をもとに、『人間失格』を書き上げるまでの日々を描いた作品。彼を取り巻く三人の女性との関係を軸に、破滅へ向かっていく姿が描かれる。

物語が進むにつれ、どんどん破滅へ向かっていく。『人間失格』の内容にも少し触れられている。登場人物は皆どこか恐ろしく、それぞれが「人間失格」なのだと感じた。

蜷川実花らしい耽美で美しい映像はありつつも、本作では派手さを少し抑え、人間ドラマや登場人物の表情を丁寧に見せる映像づくりになっている。三島由紀夫役の高良健吾を目当てに観に行ったが、登場時間はわずかだったにもかかわらず、とても印象に残った。かなり美化しているが、高良健吾が三島由紀夫なの分かる。濡れ場はかなり多い。

プリズン・ブレイク シーズン1

監督:ポール・シェアリング 2005年

あらすじ:無実の罪で死刑判決を受けた兄を救うため、弟マイケルは銀行強盗を犯し、自らも同じ刑務所へ収監される。綿密な脱獄計画を実行しながら、数々の困難に立ち向かう海外ドラマ。

アメリカのテレビドラマ。当初は13話のみの予定だったが、人気を受けて9話が追加され、シーズン5まで制作されている。映画の会の参加者で、昔ビデオレンタルショップで働いていたという方がいて、当時この作品はフル回転してたと言ってた。

コロナ禍のおうち時間で観た。怒涛の展開で、次々と問題が起こる。一話ごとに映画並みの密度があり、テンポも非常に良い。アメリカの刑務所は意外と自由なのだと感じた。吹替版で鑑賞したが、ティーバッグ役を若本規夫さんが演じており、キャラクターの魅力がさらに際立っていた。吹替で観るのおすすめです!かなり!次回はどうなっちゃうの〜〜という展開が続いて、やめ時が分からないくらい面白かった。シーズン2以降は微妙らしいので観てません。ウォーキングデッドもそんな感じだったしね…

ほしのこえ

監督:新海誠 2002年

あらすじ:2046年の近未来。宇宙で異星生命体との戦いに参加する少女・ミカコと、地球に残された少年・ノボルは、メールだけを頼りに互いを想い続ける。しかし、宇宙と地球の距離は次第に広がり、メールが届くまでには何年もの時間がかかるようになってしまう。離れていく時間と距離の中で、それでも相手を想い続ける二人を描いた25分の短編アニメーション。

2002年に新海誠監督が、監督・脚本・演出などほとんど一人で制作した25分の短編映画。登場人物はミカコとノボルの二人だけだが、わずか25分の中で恋愛や人の心の動きが丁寧に描かれている。映像も美しく、演出も過剰ではない。

「セカイ系」の先駆けとなった作品として知られている。宇宙で戦うミカコと、地球で何もできずに待ち続けるノボル。二人をつなぐメールは、届くまでに8年もかかることがある。その圧倒的な物理的距離が、そのまま二人の心の距離のようにも感じられ、切なく感じる。

オリジナル版と声優版があり、オリジナル版では新海誠監督自身がノボルの声を担当している。『君の名は。』以降、新海誠監督の作風を思わせる作品を見かけることが増えた。かつてはアニメーション映画といえばジブリという印象だったが、こうした作品が次々と生まれていく時代になったのだと感じる(※映画の会当時の感想です)。新海誠監督作品の中では、この作品が一番好き。

リメンバー・ミー

監督:リー・アンクリッチ 2018年

あらすじ:メキシコの「死者の日」を舞台にしたディズニー/ピクサー作品。音楽を愛する少年ミゲルは、音楽家になる夢を抱いているが、家族からは代々「音楽は禁止」と言い渡されている。音楽コンテストに出場しようとしたことをきっかけに、死者の国へ迷い込んだミゲルは、自分の家族のルーツと秘密を知ることになる。

とても泣ける作品だった。当時、仕事帰りでくたくたな中、金曜ロードショーでの放送を観て、めちゃくちゃ泣いた。(当時限界だった) 私はおばあちゃんっ子だったので。

家族の絆を描いた作品ではあるが、主人公は理不尽な理由で音楽を禁じられており、「家族は素晴らしいもの」という一面だけでなく、家族だからこその縛りや息苦しさも描かれている。その両面を丁寧に描いているところが印象的だった。

死者の国といっても暗く恐ろしい世界ではなく、ラテン文化らしい陽気で色鮮やかな世界が広がっている。音楽も素晴らしく、誰かと感動を共有しながら観たい作品。ミゲル役の石橋陽彩さんの歌声が本当に良くて、吹き替えで観てほしいです。ディズニー/ピクサー作品の中で一番好き。

RRR

監督:S・S・ラージャマウリ 2022年

あらすじ:1920年代、イギリス統治下のインド。英国軍に連れ去られた少女を救おうとする男ビームと、英国政府に仕える警察官ラーマ。互いの正体を知らないまま友情を育んだ二人は、やがてそれぞれの信念と使命の間で葛藤しながらお互いの道を進む。

インド映画らしい壮大なスケールのアクション作品。主人公は二人で、英国軍に連れ去られた少女を救い出そうとする男と、イギリス軍側の警察官として働く男が描かれる。二人の友情と迫力あるアクションが最大の見どころ。

上映時間は約3時間と長いが、展開が良く、最後まで飽きることなく楽しめた。鍛え上げられた二人の肉体を生かした豪快なアクションは圧巻。アクションだけでなく、ドラマ、神話的な要素、歌やダンス、笑い、感動まで詰め込まれており、とにかくスケールが大きい。エンターテインメントとして非常に完成度が高く、とても面白い作品だった。インド映画ってすごい。まさかこの数年後に宝塚歌劇団で舞台化されるとは…

A.I.

監督:スティーブン・スピルバーグ 2001年

あらすじ:近未来、人間とロボットが共存する世界。息子が不治の病にかかった夫婦のもとに、少年型ロボット・デイビッドが迎えられる。母親を心から愛するようになったデイビッドだったが、人間の息子が帰ってきたことをきっかけに家族から離されてしまう。母親の愛をもう一度取り戻すため、デイビッドは長い旅に出る。

スタンリー・キューブリック監督の企画だったが、彼の死去によりスティーブン・スピルバーグ監督が完成させた作品。

ロボットに「心」はあるのか。そして、人を愛することは本物の感情になり得るのか。物語を通して描かれるのは、デイビッドが求め続ける母親の愛。人間にとっては当たり前に思える「愛」が、ロボットにとっては決して手の届かないものとして描かれ、切なくて、哀れで美しい。

高校生のころ、ガイ・リッチー版の映画シャーロック・ホームズにどハマりし、ジュード・ロウが出演してるとのことで観た。

終盤で、ジュード・ロウ演じるセックス・ロボットのジゴロ・ジョーが口にする「僕は生きた。そして消える。」というセリフがとても好きで!原文は「I am. I was.」で、この翻訳には議論もあったようだけど、私はこの翻訳が作品のテーマにとても合っていると思う。

「消える」ということは、存在がなくなること、つまりロボットにとっての「死」で、「死ぬ」ということは、それまで確かに「生きていた」ということでもある。人間だけでなく、心を持ち、愛し、苦しみ、存在したロボットたちもまた、生きていたのだと感じた。デイビッドだけでなく、ジゴロ・ジョーもまた、生き抜いた一人で、その短いセリフが、映画全体を象徴しているように思えた。

SF作品なんだけど、ドラマ的な側面が重視されている。当時よりロボットやAIがもっと精巧になって、身近なものになったけど、今観たらまたちょっと違う感想になるのかな〜とも思う。AIを題材にした作品といえば、『her 世界でひとつの彼女』も好きな作品です。

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@kometabe
観劇、映画、読書、旅行など。普段こちらにいます⇨fedibird.com/@kometabe