ブローガスト参加
ブローガストという世界的イベントがあるらしい。8月にブログを毎日更新しよう!というものらしいが、普段よりも少し頻度高めに更新するのでもいいらしい。私はまめな性格ではないし、もう早速8月2日になっているので、ずっと書きたいな、まとめたいなと思っていたことを書く時期としたいと思う。(途中で止まってるトルコ旅行記とかね…)
今回が参加1日目。私の簡単な自己紹介をすると、東京で夫と2人暮らしをしています。成人してからそれなりに経ってる。オタク気質で、観劇、映画、読書、漫画、ゲームなどいろいろ幅広く好き。今はこれに集中!という好きがなく、それが心地よく感じてます。
このしずかなインターネットはもともと私が長年参加している、本・映画をおすすめする会で話すためにメモった内容を共有する目的で始めた。詳しくはこちらに書いています→まえおきと映画ベルサイユのばら
自分のメモが残っていない時代のものも、主催者が全て何を話したかまとめていたり、音声データを書き起こしたものがあるので、それをまとめたいなと思っていた。あらすじがあったりなかったり、説明が不十分だったりするけど、こんな映画や本あるんだ、これが好きなんだくらいに思ってくれたら。あと全ての回は載せず、抜粋です。初めは2018年〜2019年ごろに参加した映画の会のもの。参加したてなので、昔の映画ばかり。
バベットの晩餐会
ファンタスティック・プラネット
ベルリン・天使の詩
四月物語
ゴッホ 最期の手紙
Wの悲劇
ターミナル
バベットの晩餐会
監督:ガブリエル・アクセル 1987年
あらすじ:19世紀後半のデンマーク。小さな漁村で、牧師であった父の遺志を継ぐように質素で品行方正な暮らしを送る初老の姉妹。二人のもとで、パリで起きた動乱が原因で家族を失くしたフランス人女性バベットが、メイドとして働くようになる。ある日、バベットは宝くじで大金を手にする。以前レストランでシェフとして腕を振るっていたバベットは、そのお金で村の人たちにディナーを用意しようと考える。
大学生の時にどこかのミニシアターで再上映してて、それで観たんだけど、どこで観たかは覚えていない。あと数年前に午前十時の映画祭で上映してた。映画作品ベスト10本を選べと言われたら、この作品を含めるくらい好きな作品です。
やさしい話。食事は死の上に成り立っていると感じさせられる。食材を買い付ける場面は、まるで葬式のような不気味な雰囲気がある(意識的にそう撮っていると思う)。漁村では食事はただ腹を満たす行為でありいつも同じメニューを食べている。違う文化圏のバベットが来ることによって、新たな食文化が広がる。魔女の饗宴だと村の人たちは初めは恐れるものの、豊かな味、香り、見た目に次第に食べることへのよろこびを感じはじめる。食そのものが芸術であることを感じる作品。
ファンタスティック・プラネット
監督:ルネ・ラルー 1985年
あらすじ:どこかの惑星で、真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らから、虫けらのように虐げられている人類オム族が住んでいた。ドラーグ人の知事の娘ティバは、オム族の赤ん坊を拾い、ペットとして飼うことにする。
アニメーション作品。確か当時、旧Twitterで話題になっていて、それで観た。宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』にも影響を与えた作品らしい。巨人ドラーグ族は害虫駆除をするかのようにオム族を殺していく。未知の生物も登場し、思わずぞっとするような奇妙なビジュアルが印象的。不思議な世界観ではあるが、現実世界にも通じるものがある。体調が悪いときに見る夢のような作品だが、ラストが美しい。
ベルリン・天使の詩
監督:ヴィム・ヴェンダース 1987年
あらすじ:ベルリンの街には、人々の心に寄り添い、静かに見守る天使たちがいる。しかし、人間に触れることも、味覚や色彩を感じることもできない。長い年月を人間たちとともに過ごしてきた天使ダミエルは、人間の女性に恋をしたことをきっかけに、「永遠の命」を捨てて人間として生きることを決意する。親友のカシエルに「永遠の生命を放棄し、人間になりたい」と打ち明け、壁を境に東西に隔てられたベルリンに降り立つ。
大学生のころ、渋谷のイメージフォーラムで再上映してて観ました。人間を見守る天使と人間との関係が、とても優しく描かれている。天使は人間の苦しみや喜びに寄り添うことはできても、自ら人生を生きることはできない。また、自ら命を断つ人間もいて、無力を感じることある。
街にはまだベルリンの壁があり、戦争の傷跡が生々しく、喪失感みたいなものを感じる。天使の視点で描かれる世界はモノクロで撮られているが、人間の視点だとカラーになる。その映像の切り替えがとても美しい。色を認識したことで、世界の美しく、また現実が映し出される。
人間になったダミエルが、初めてコーヒーを口にする場面が忘れられない。味覚を得て、温かさや苦味を一つひとつ確かめる姿から、人間であることの喜びが伝わってくる。
四月物語
監督:岩井俊二 1998年
あらすじ:北海道で暮らしていた卯月は、大学進学を機に上京し、一人暮らしを始める。新しい街や大学生活に少しずつ馴染んでいく一方で、実は東京の大学を選んだのには、憧れの先輩を追いかけてきたという小さな理由があった。
新しい場所での出会いを描いた作品。松たか子がとにかくかわいい。赤い傘を差す姿や、国木田独歩の『武蔵野』を読む場面が印象に残る。上映時間は67分と短い。私は岩井俊二監督の作品が好きなのですが、特に好き。自分が上京したばかりの頃の気持ちを思い出す。初めて観たのも同じ大学生のころでした。松たか子の透明感あふれる姿から、若者ならではのみずみずしい感性や期待、不安が伝わってくる。派手さはないが、春の空気のように心地よい作品でした。
ゴッホ 最期の手紙
監督:ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマ 2017年
全編が油絵風のアニメーションで、ゴッホの筆致そのままの絵が動く。ゴッホの死の謎を解き明かしていく架空のストーリー。俳優が演じた実写映像をもとに、約6万5,000枚もの油絵を描いてアニメーション化するという手法で制作された。途方もない。
東京都写真美術館のホールで鑑賞しました。絵画と映画が融合した作品で、まるで絵画の世界に入り込んだような感覚になる。圧倒される映像体験でした。
Wの悲劇
監督:澤井信一郎 1984年
あらすじ:劇団の研究生・三田静香は、舞台公演中に宿泊先のホテルで劇団の看板女優・羽鳥翔とパトロンの密会を目撃する。その最中にパトロンが急死し、羽鳥は静香に「身代わりになれば主役にしてあげる」と持ちかける。やがて静香は、現実と芝居の境界が曖昧になっていく。
角川の映画なんですが、角川だな〜〜という感じがする。三田佳子が美しく、そして恐ろしい。薬師丸ひろ子もとにかくかわいい。アイドル映画ですが、薬師丸ひろ子がレベチに演技も歌も上手く、映画として大大大好き。ロマンスもある。演出家役で蜷川幸雄が出演している。
「顔はぶたないで、わたし女優なんだから」という台詞はあまりにも有名。現実と劇中劇がリンクし、静香が一人の少女から女優へと切り替わる瞬間が、とても怖くて鬼気迫っている。エンドロールでは薬師丸ひろ子が歌う「Woman “Wの悲劇”より」が流れ、心地よい余韻が残る。最高。
ターミナル
監督:スティーブン・スピルバーグ 2004年
あらすじ:ニューヨークの空港に到着したビクターは、祖国でクーデターが起きたことでパスポートが無効となり、入国を拒否されてしまう。行き場を失った彼は、空港を生活の場としながら、人々との交流を深めていく。
子どもの頃、金曜ロードショーで繰り返し放送されていたこともあり、思い出深い作品でもある。映画が好きになるきっかけの一つになった作品。
特に印象に残っているのは、主人公がお金を得るために空港のカートを回収し、返却時の小銭を集めるシーン。そのお金で買うハンバーガーが、とてもおいしそうに見えた。前向きに人と関わり、自分の居場所を作っていく主人公の姿に心が温かくなる。