いよいよ手術当日。昨夜も緊張することはなくてよく眠れたと思う。朝と昼は絶食で、11時からは水分も摂ってはいけなくなる。それまでの間、喉が渇いていなくてもこまめに少しずつ水を飲むようにした。午前中に呼吸器内科の先生が様子を見に来てくれ、手術応援していますと伝えてくれた。
手術に呼ばれるまでの時間はTVerを観てゆっくりと過ごす。手術室に向かう時は和式寝衣でないほうが良いとのことで、以前着ていたパジャマに着替える。14:15に呼ばれる予定だったが、前の手術の都合か30分遅れて呼ばれる。
看護師さん付き添いのもと、手術室の前室的な場所に歩いて移動する。一角にCDがずらりと並んだ棚があり、手術室で流す曲はここから選ばれるようだ。手術部位の確認や本人確認などをした後で歩いて手術室へ。上半身の衣服をすべて脱いだ状態で横になり、点滴やら心電図モニターやらを手際よくつけられて準備が整う。手術室で流す曲として星野源をリクエストしていた。記憶が曖昧なのだが、確か「化物」に続けて「夢の外へ」が流れていたと思う。麻酔前の最後の確認として、改めて手術部位と名前を確認される。酸素マスクを当てられたのでそこから麻酔が流れるのかと思ったが、そうではなくて点滴から麻酔薬を導入された。ちょっと目眩がするような感覚がした後からは記憶がない。
「石川さーん、手術終わりましたよー」の声で目が覚める。麻酔が残っているためか、平日の朝よろしくあと5分寝かせて...という感じが強かったものの、深呼吸してくださいと言われて仕方がないので深呼吸をする。呼吸をすると左の肺尖部の切除したであろうあたりが痛んだ。自覚はなかったのだがこの時は人工呼吸器が入ったままだったようで、呼吸が確認された後に抜かれた気がする。その後も意識は曖昧な感じだったが、ベッドに乗せられて病室に戻る。
病室に戻ってからはされるがままの状態で、痛み止めの点滴パックの追加や検温・血圧などを測られる。声は出るのだがハスキーな感じで、喉が痛い。手術前に水分摂取が禁止だったのと、人工呼吸器が入っていたからだろう。手術部位も痛むし、なぜか背中もこわばって痛い。熱も39℃ある。解熱剤はまだ出せない時間とのことで冷却ジェル枕をもらってしのぐ。ちなみに、抜く時に痛いと言われる尿管カテーテルは入っていなかった。手術前の説明でも多分いらないでしょうとのことだったのでその通りで良かった。
呼吸器外科の先生が様子を見に来てくれた。肺尖部にやはりブラがあってそれを切除したこと、他の部分は綺麗だったことを教えてくれた。
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