04/16(火) 入院16日目・ドレーン抜去

いしかわ
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昨夜は1時間おきぐらいに目を覚ましてしまいよく眠れなかった。手術が終わってから点滴で水分を投与され続けているので尿意を催すが、病室の壁から供給される酸素を投与されていてベッドを離れられない。ベッドのリクライニング機能を使ってなるべく痛みがないように体を起こし、人生で初めて尿瓶を使うことになった。自分の膀胱の容量が可視化されたのを見て意外と多いなと思った夜だった。

朝起きるとすぐに採血される。まだ左の脇腹や背中が痛いのに加えて、左脇の背中側のあたりの感覚が鈍い。手術時に左手を上げた状態でずっといたせいではないかと看護師さんに言われ、そうかもと思う。お昼までは絶食のため朝食はないが、水分の摂取は解禁された。点滴があるので喉はさほど渇いていないが、久しぶりに喉で水を感じられてよい。

午前中にレントゲンを撮りに行くため、ベッドを離れられる状態にする必要があった。胸や指についているモニターと酸素投与のための鼻カニューレが外される。昨日からドレーンバックに陰圧がかけられていたのだが、その機械も外された。少し歩いてみてふらつきなどがないかも確認された。ふらつきはしないが、痛むのであまり動きたくない感じがする。痛み止めを服用してしばらくの後、レントゲンを撮りに行く。ゆっくりではあるが自力で歩いて行けた。

昼食で約42時間ぶりに固形物を口にする。メニューはお粥とハンバーグ、ほうれん草の和え物と野菜のソテー。ハンバーグなら普通のごはんが良かったなと思いつつ、おいしく完食した。入院時から病院食は口にあっている。

午後に呼吸器外科の先生がやってくる。ドレーンを抜去しましょうとのことで処置室に向かう。午前中に撮ったレントゲンでも肺が膨らんでいるのが確認できたらしく、肺尖部の切除した部分はまだ隙間があるが徐々に埋まっていくそうである。ドレーン抜去の流れは前回とほとんど変わらなかった。ただ、今回はドレーンを引き抜くときに息を吸った状態で止めてと言われたので息苦しさが少なかった。手術時の傷はまだ確認していなかったのだが、1回目と2回目のドレーンの穴を再利用し、手術時に新たに1つの穴を開けたので合計3か所を切っていると先生が説明してくれた。

ドレーンを抜去されたことで左脇腹の痛みがほぼなくなり、かなり調子が良くなった。また、体についているのは鎮痛剤を持続的に注入するために手の甲に刺さっている注射とそれに繋がる携帯型の注入ポンプだけになり、移動も自由がきくようになった。明日の朝一でレントゲンを撮って、問題なければ午後にでも退院できるようである。やっと退院の道筋が見えてきたので嬉しい。


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