承前。先に言っておくと、当日記には 本屋に行って散々に生牡蠣を堪能し、屋台で食い逃げ犯に出くわした上、おれのスヌーピーが行方不明になるまでの一連の流れが記録されている。
韓国旅行も3日目の朝。この日はホテルの近場を彷徨うだけの予定だったから、ゆっくり起きて少し遅いスタート。
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「現代アウトレット 東大門店 (현대아울렛 동대문점)」
乙支路6街 ("ウルチロユッカ" と読む。良い語呂) にある、カフェや服屋・映画館・フードコートなどが入った都心型のアウトレットモール。
その中でもおれが行きたかったのはここ。
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「教保文庫 東大門店 (교보문고 동대문점)」
韓国で展開している老舗大型書店の、比較的新しい店舗だ。
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売り場は大きく、通路も広い。壁際以外は棚が低くて全体が見渡しやすい構造。ちょっと日本の図書館のようでもある。オープンしたての時間帯 (11:00) だったから、客はかなり少ない。
おれが小説などを書こうと決めたのは、当然に本というものが好きだからであって、タイトルも知らない物語が満杯にあるということに興奮した。
探すのは、簡単な言葉で書かれた詩集と料理のレシピブック。
ところが、韓国の本屋全般的なことなのか、ここだけだったのかわからないが、ほとんど全ての本がシュリンクで包装された状態で販売されているのだ。平積みの雑誌だけではない (というか、そもそも平積みされている本がとても少ない)。背表紙を向けて棚におさめられているものも同様だ。これでは開いて捲って中身を確かめるということができないから、どういう本なのかいまいちわからない (ちなみにこの書店は案内板や検索機を含め日本語非対応)。
結局おれが何を選んだかについては、文末の【おまけ】コーナーで紹介する。興味があったら眺めていってくれ。
見ていくと、文具コーナーなども充実しているよう。堅牢そうなシャープペンシルを手に取る。おれは脅迫的な神経質さを備えており 物を壊したり失くしたりすることに耐えられないので (これも後の事件のフラグとなる!)、同じものを2つ買うことに。
ペン2本と本2冊を持ってレジに行く。「別々に会計をしますね」と店員がスキャンを始める。おれは「袋が別々になるということか?」と思い、「一緒でお願いします」と言う。「いえ、税率が違う (書籍は非課税?) ので一緒に会計はできません」と返答。そうなのか。「わかりました」とクレジットカードを出す。
もちろん、向こうは旅行者向けにわかりやすく発音してくれたのだろうが、3日目ともなると意識せずとも普通に韓国語が聞き取れて、自分でもそのことにびっくりした。成長を感じる。
さて、昼になったことだし、地下鉄で鐘路3街 ("チョンノサムガ" と読む。これまた響きが良い) に移動して飯にしよう。
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「和通本家 (화통본가)」
それほどメジャーではないが、このエリアは「牡蠣 ("クル" と読む) ポッサム通り」と呼ばれていて、名前の通り牡蠣ポッサム (茹でた豚肉を薬味と一緒に葉野菜で包んで食べる伝統料理, サムギョプサルの "焼き" ではなく "茹で" ver) を提供している店が数多く並んでいる。
そのうちの一つに入ってみた。店先には「テレビで紹介されました」というようなポスターがたくさん張られている。
店内は30席ほどだろうか。スタンダードな地元の定食屋という感じで、それほど観光客の気配はない。
一番人気らしい牡蠣ポッサムSサイズを2人前 (計28,000ウォン ≒ 3,200円) 注文。生もの (時期によっては茹で牡蠣になる場合もあるらしいが) なだけに、あまりにリーズナブルで心配になる。
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そしてテーブルの上に出されたのが、これだ。
メインの茹で豚に、レモンを添えた生牡蠣 (わかりにくいが、豚の切り身と同じ数だけ入っていた)、干し大根のキムチ。籠に盛られた大量のサンチュ (写っていない) とポッサム用の生にんにく・辛味噌。付け合わせにはキムチチヂミが2枚と もやしのナムル、そして灰色の四角いドトリムク。
そうだ、ドトリムク。おれは何よりこれが食べたかった。前回 (中編) ちらっと書いたが、「ドトリ (도토리)」とは韓国語で「どんぐり」を示している。「ムク (묵)」は「粉ものを水と煮詰めて固めたもの」のこと。つまりドトリムクとは、どんぐり粉で作られたこんにゃくのような食べ物だ。
食べてみると、ドトリムクそのものに味や匂いはなく、掛かっている辛いにんにくダレの風味。食感はこんにゃくと豆腐の中間のようだ。ぷるぷるとしていて、クセがなく、「美味しい」というよりは「へ~、面白いな」という感想。少しざらついた葛餅から弾力を失くした感じだろうか。
通常はサイドメニューなどにも載っていなくて、何かメイン料理や定食を頼んだ際にパンチャン (付け合わせのおかず) として出されるものだから、狙って出会うのもなかなか難しい。Youtubeか何かで見掛けて以来 ずっと気になっていたものだったから、ここで食べることができて良かった。
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セットには大きな鍋でカムジャタンもついてくる。骨付きの豚肉が入ったやや辛いエゴマのスープだ。カセットコンロで煮えたものを店員の女性が親切に取り分けてくれる。
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後からケランチム (前回 (中編) でも登場した だし巻き玉子風の韓国式茶碗蒸し) までやって来る。軽くふわふわでプリンというよりは幻のよう。甘い綿飴だけでなくこんな味の雲もあったらいいな、と妄想した。
メインのポッサムは、臭みがなくてとてもさっぱりとしている。豚と一緒に包む生牡蠣は新鮮でクリーミー。キムチと生にんにくがアクセントとなり、サンチュ (小ぶりな白菜も含まれていた。苦味が控えめでさくさくとした歯応え) で包めば健康食のようなものだ。いくらでも食べられそう。
どうでもいいが、おれが気に入っている韓国語のフレーズに「맛있게 막으면 0 칼로리 (マシッケ モゴミョン ヨン カロリ, "美味しく食べたら0カロリー" の意)」というものがあり、何となくそのことを思い出していた。
一番小さなSサイズにしたが、それでも大盤振る舞いのこのボリューム。なんとか食べきった頃、老齢の男性が寄ってきて「日本から来ましたか」と訊かれる。店長らしい風格だ。空になった皿を見て「よく食べますね。足りましたか」と笑顔。「それはもうとても美味しかったです」と慌てるおれたち。本当だった。主要な観光スポットからは少し外れるけれど、地下鉄を使えば明洞からも東大門からもすぐであるから、ぜひ皆にも寄ってみてもらいたい (ただしサイズは絶対にS (最小) を勧める)。
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腹は一杯になったが、何かカフェイン入りのものを飲みてえな、ということでテイクアウトコーヒー店へ。この旅行中にあちこちで見掛けた黄色い看板を目印に吸い寄せられていく。
「MEGA COFFE 東大門店 (메가커피 동대문점)」
韓国内で数多く展開しているコーヒーチェーン店だ。
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注文はセルフのタッチパネル式だが、カスタマイズの種類が滅茶苦茶に多くて苦労する。制服姿の警察官なんかも集団でアメリカ―ノを買いに来ていた。
ホテルから近かったので、一旦部屋に戻って休憩とする。
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オレオと生クリームの乗ったフラペチーノ的な何か。約600mlとメガサイズだ。カフェイン云々と言っておきながら 多分、コーヒーの成分は入っていないのではないかと思う。
通り掛かりに 初日に買って大いに気に入った「GOMANGO」のココナッツミルクフォームトッピングマンゴースムージーもリピート。濃厚なマンゴーにココナッツ風味が本当に美味しい。マシッケ モゴミョン ヨン カロリ。
夕方近くになって、散策を再開する。
初日 (前編) にも行ったが、広蔵市場の方を見に行ってみよう。
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途中にあったスーパーマーケットで土産物の菓子を物色したりする。
1人で店番をしていた若い女性店員が、レジでパイプ椅子に胡坐をかき スマホを触りながらカップ焼きそばを食っていて衝撃を受けた。
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市場へ。
この日は日曜だったから、1/3-1/2くらいの店が閉まっている。それでもこれだけの活気と賑わい。
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チヂミ屋。客の眼前で焼き上げる。辺りは油の香ばしい匂いでいっぱいだ。
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空いている席を見つけたら勝手に座る (待っていても案内されない)。そして串ものは勝手に取って勝手に食べはじめなくてはならない (皿に盛る必要があるものは頼むと取ってくれるが)。料金は後払いだ。
そのような決まりを知っていても「本当に勝手に取って食べていいのか?」と心配になる。だが、韓国の市場ではそれがルールだ。
おれたちはトッポッキ1人前と、おでん (出汁で煮た魚のすり身, 油揚げとちくわの中間のようなもの) を2本貰う。作りたては温かくて美味しい。席には紙コップが置かれており、それも勝手に取り鍋から出汁を掬って飲んで構わないらしい。上品な香りにほっとする。トッポッキは見た目ほど辛くなく、大変にもちもちとしていて満足感があった。
すると、ここで隣に座っていた白人の親子 (おれたちとほぼ同時に来た) がすっといなくなった。40歳くらいの男性と小さな子供2人だった。取り分けながら相当に飲み食いしていたようだが、飽きた子供が立ち上がりどこかへ歩いていってしまう。「おや」と思っていたら、男性のほうもそれを自然に追う素振りで、もう1人の子の手を引いて雑踏に消える。「ええ?」
カウンター状のテーブルには食べ残しと何枚もの皿が散らかっている。店員の中年女性が動揺したように「아...계산... (会計)」と言いながら別の店員に「어떡해 (どうしよう)」というようなことを相談していた。
おれも思わず振り向いて探す。しかしもう彼らの姿はどこにも見えない。そう、正に食い逃げ状態。
おれたちは入店時からずっと親子の隣にいたが、彼らは会計をせずに出ていってしまったのだ。一度も財布を出していないのだから、ルールがわからなかったという言い訳は通用しないだろう。
追い掛けようとしたようだったが、この屋台はロの字型になっていて、内側に立っている店員はすぐに外に出ることができない。
店員は、本当に悲しそうな顔をして、追跡を諦めた。
おれも気付いてすぐに呼び止められればよかったのだけれど、子供を連れ戻して帰ってくるだろうと思っていて、まさかあのまま金を払わずいなくなるとは予知できなかった。居合わせたのに何もできずに申し訳ない気持ちになりながら、だんだん腹も立ってくる。労働の対価を支払わない人間、それも子の前で愚かしい真似をする大人に、娑婆で暮らす資格はない。他人を愚弄しその富を奪っているという自覚があるのだろうか。
さておき、善良なる客であれば本来はどのように振る舞うべきだったのか。
食べ終わったら ただ「계산해 주세요 (ケサネ ジュセヨ, "お会計してください" の意)」と言えばよい。もし韓国語がわからないのなら「Check, please」と言っても伝わるはずだ。串と皿を指して「これとこれを食べました」と申告する。告げられた金額を現金で渡すだけだ。一応料金表も貼られているし、聞き取る自信がなければ スマートフォンで電卓アプリを起動して、店員に金額を打ち込んでもらうという手もあるだろう。
ついでに 同行の友人が食べたいと言うので、キンパ (韓国式海苔巻き) を1パック持ち帰り用に包んでもらう。明確に憶えていないが、全て合わせて10,000ウォン程度だったはずだ。
おれたちは (混雑していなかったというのもあって) わりと長くお邪魔させてもらっていたけれど、ついにあの親子が戻ってくることはなかった。
海鮮焼きやユッケ・ビビンバの店。ジュースと甘酒屋。ドライフルーツや伝統菓子の販売。興味を引かれるものばかりだが、昼のポッサムに未だ胃を占領されていて、残容量がかなり厳しくなっていた。
雰囲気は十分に楽しんだし、そろそろ帰ろうと思ったところ…
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…誘惑されてしまった。
ホットクという韓国式のおやきだ。
ここではナッツと黒糖蜂蜜が入ったホットクが売られていた。丸められた生地をプレス板で押し潰しながら焼くその様は、なんだかスクイーズを捏ねているかのようで可愛らしい。近付くとドーナッツのようないい匂いがする。これは食べなければなるまい。
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ちょっとした行列に並んで注文すると、焼いたばかりの熱いホットクを二つに折るようにして紙コップに差し込んで手渡してくれる。ライブ感が凄い。
ざくっと焼けた表面は歯応えが良く、もちもちの中から溶けた蜜が溢れ出てくる。油と相まって背徳の味だ。こんなに素晴らしいものが1つ2,000ウォンなのは 何かちょっと悪いような気までしてくる。
市場も満喫したので、ぼんやりと歩いてホテルに戻ることに。
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そして夜が明け、ついに4日目。帰国の日だ。
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朝食に、前日の夜に広蔵市場で買って冷蔵庫に入れておいたキンパを食べる。
辛みを付けたごまダレが付属している。インドカレー屋でサラダをテイクアウトした際のドレッシングと同じ方式だ。
具材は黄色い沢庵と人参を炒めたようなもの。竹串が付いており、一口サイズで食べやすい。冷めていても良い味だった。
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世話になった部屋を簡単にチェックアウトし、ホテルのすぐ前から仁川空港への高速リムジンバスに乗車。
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約1時間半で到着。席は3列でゆったりしているし、20,000ウォン程度で荷物の積み下ろしまで全部やってもらえるので楽々快適。
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…おれは往路と同様に「AirJapan」の航空チケットを持っていたのだが、この時点で本来届いているべき案内メールが来ていなかった。スマートフォンのSIMはまだ生きているし、何だ? と訝りながら有人カウンターへ (復路は西日本に帰る友人と別々の便)。韓国人のAirJapanスタッフにメールのことを訊いてみると、「その制度は (サイレントで) なくなりました」とのこと。
このとき、おれは預け入れのスーツケースに、スヌーピーの描かれたご機嫌な青いロックベルトを巻いていた。どうか最後まで憶えておいてほしい。
その状態で重量測定をして、出国手続きと保安検査へ。
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空港のよくわからないフードコートで食べたカルグクス。
優しい塩味の牛骨スープに、たくさんの葱と弾力のない素麺のような細く白い麺が入っている。左の器の中身は白米。個人的には付け合わせのピーナッツの佃煮 (写真中央奥) が独特で美味しかった。
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空港内のシャトル・トレイン (無料) に乗ってターミナル間を移動。
ここで友人と手を振って別れた。
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しばし待ち時間。1人で飛行機に乗るのは人生で初めてであるので、アナウンスを聞き逃さないようにとゲートの前の椅子を陣取る。
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そして、無事に乗り込んで、離陸。
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あっという間に日本に帰ってきた。
しかし、手荷物受取所でトラブルが発生。
ターンテーブルの上でぐるぐると回るおれのスーツケースに、あのスヌーピーのベルトが付いていなかったのだ。
色々ありつつ日本に帰ってきた…が、預け入れのスーツケースに巻いていたスヌーピーのロックベルトをロスト。10年くらい大切に使っていたものだからショックだけれど、おれの装着が甘くコンベア内かどこかで外れてしまったのだろう。可愛い犬っころよ、さようなら
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帰り道。スヌーピーを失くして悲しみに暮れるおれと心許ないスーツケース。10年来の相棒との突然の別れに涙が止まらない。
念のために書いておくが、これはAirJapanの荷物の扱いがどうというよりも、おれの管理の甘さに原因があったという話だ。皆はちゃんとハンドルに通して ベルトが外れないことをよく確認した上でスーツケースを預け入れてほしい。おれの屍を越えていってくれ。
後日…。
しかし、おれはスヌーピーのベルトをどうしても諦められず、ネットで全く同じものを探して買い直した。自分の凄まじい執着心に呆れると共に、10年経っても (たしか仙台の量販店で買った) まだ売っていることに驚きと喜び。
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まったく、やれやれだ。
無駄な出費となったが、スヌーピーが帰ってきた (?) ことにより、これにて旅行は本当に終わり。
おかえり、スヌーピー。ただいま、日本。
【おまけ (土産のコーナー)】
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おれが本屋で買ったものたち。
『영원이 아니라서 가능한 (永遠ではないからこそ可能な)』(이장욱 (李章旭 著))
完全にタイトルで買った。短い詩がいくつも載っている。それほど文字は詰まっていないが、誌の翻訳は熟練していても難しいような気がする。自分で読む分には正確でなければいけないということもないのだろうけれど、言葉をわかりたいと思わせてくれる一冊。
『오늘은 아무래도 덮밥 (至福のどんぶりレシピ)』(이마이 료 (今井亮 著))
韓国っぽいレシピブックだが、著者は日本人だ。写真も美しく静謐で素朴な感じが良い。
それから、やや重い金属製のシャープペンシルと、その予備。
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「OLIVE YOUNG (올리브영)」という大規模チェーンドラッグストアでの購入品。
人に頼まれて買ってきた高級なホワイトニング歯磨き粉3種と、黄色い円柱状のこれ (LACTO FIT) は顆粒タイプの乳酸菌サプリメント。個包装されていて水なしで飲めるのだけれど、駄菓子のような葡萄味で、ざりざりとしていて味が気に入った。嗜好品としてあまりにも美味しすぎるので、帰国してからAmazonで150本入りのものを追加購入 (日本でも買えるが割高だった)。1日2本までと書いてあるので従うけれど、制限がなければ主食にしてしまいたいほど病みつきになっている。なお、健康面での変化は特に感じられていない。
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前回の記事 (中編) で書いた「サングラスをしてビールを飲んでいる猫のワッペン」と、知り合いの小さい女の子に渡そうと思って買ったお花のヘアクリップ。喜んでくれるといいけれど、どうだろう。