3月になってからずーっと、和田さんの引退セレモニーがあることがイヤだった。イヤだ!!行ったら終わってしまう!!終わるな!!!でも行かないのもイヤだ!!って気持ちが暴れまくってて…ということは以前も書いたとおり。
でも、福岡に行って現地に立ち会えばこの気持ちも成仏できるんじゃないか……という期待もどこかでしていた。結果として、成仏はしなかった。それどころか、ポジティブもネガティブもいろんな感情がもっとごちゃ混ぜになって、ただただ苦しかった。
和田さんが引退することに、球団の不誠実な対応が1ミリでも影響していたんじゃないかってどうしても考えてしまう。わたしはもう、あの報道がなかった世界線に行けないから。和田さんは終始爽やかに、清々しく「やりきった」と笑ってくれていたのに。わたしは和田さんの、その笑顔が好きなのに、愛してるのに、わたしだけ2024年の1月11日に置いてけぼりのままみたいで、悲しくて悔しくてさみしい。
本来なら、和田毅の22年間のキャリアは、傷一つないまま終わるはずだったのに。球団のずさんな情報管理のせいで、「本人がルール違反をした」みたいなゴシップが出回ってしまったことが、本当に本当に心から悔しい。あれ以来1年以上経った今も、和田さん関連の報道やYouTubeのコメントには「真実はどうでもいい、有名人を叩ければそれでいい奴ら」から不名誉なことを言われ続けている。その事実も変えられない。
去年の1月、「FA選手の人的補償に和田毅が選ばれた」という報道がされた。でも、実際に移籍したのは別の選手だった。なんでそんな報道が先に出たのかもよくわからないまま、ホークスの三笠GMは「コメントすることはございません」としか言わなかった。そのせいで、「和田が引退を匂わせて移籍を拒否した」なんて憶測が流れて、あげく本人にまで取材が行ってしまった。矢面に立たされた和田さんは「これ以上この件について話したくない」と言うしかなかった。
たった一言、球団が先に「そのような事実はない。報道が出たことでファンを不安にさせたことを申し訳なく思っている。本人にもこれ以上の取材は控えてほしい」とさえ言ってくれればよかったのに。なんでそんな一言も言えない人がGMやってんの???(詳しくは過去記事を読んでね)
和田さん自身は、あのときも今もこの件に言及する必要ないよ。だってどう考えても球団側の情報管理も含めた落ち度だから。和田さんがそんなこと言うはずがないって、22年見てきたわたしはちゃんと信じてるよ。なのに和田さんがアドバイザーに就任しても、引退セレモニーが行われても、タブー化されたようにあの一件は黙殺されている。
推しの門出を祝いたい気持ちはたくさんある。22年も過酷なプロの世界で戦ってくれて、プレッシャーから解放されて笑っている姿を見られるのはファンとして幸福だ。でも「球団はあのとき推しを守ってくれなかった」という一点だけが、どうしてもどうしても引っかかる。
なーーーにが『和田毅、つづく』じゃ!!!!(引退セレモニー当日に球団から出された広告のキャッチコピー)白々しい!!!お前らがわたしの推しを不当に扱って傷つけたこと、一生許さんからな!!!!!って気持ちがずっとずっとこびりついてる。心の底から喜べない。わたしだけが1年前のあの報道の朝から、ずっと時間が止まっているような気がして苦しい。
さらには「球団統括本部付アドバイザー」という立場で球団に残ることになったのが……。ちょっと、早すぎたんじゃないか…とも思ってしまう。このようにまっったく気持ちの整理ができていないので。
「❤️和田さん❤️GMになって❤️このクソ球団を変えてやって❤️監督やコーチより、もっと上の立場で球団を回して❤️」って言い続けてるけど……気持ちの整理のため、あと数年は猶予がほしかったな……!!
それに、和田さんが球団に残るってことはもうあのときの「真実」が一生わからんのかなって思う。いや、もう「真実」なんてどうでもいいのよ。もう今さら推しの現役の貴重な時間は戻ってこないし、傷つけられた事実はなかったことにならないし。
だけど「推しの名誉を傷つけたことを、どうか謝ってほしい」って気持ちは、どうしても捨てられないわけ。どんなに黙殺されても、タブー化されても、決して捨てられないから、ずっと苦しくて悲しい。ここまでなかったんだから、もう絶対に謝ってもらえないのにね。
前向きに解釈すれば、和田さんはあのゴタゴタを経験したことで「このままじゃ球団はダメになる」って感じたのかもしれない。引退会見でも「選手としてできることはもう終わったのかもしれないと感じた」って言ってたし。だったら今度はフロントで…っていう、新しい目標を見つけたのかもしれない。それはそれで、素晴らしいことだと思う。「フロントに入って球団を変える」なんて、誰にでもできることじゃない。和田さんだからこそできること。わかるよ。和田さんは「長年お世話になった事実に対する仁義」を通そうとする人だってことくらい。
でも結局それって、今のGMの存在であったり、球団の対応が引退を決意することになった“最後の一押し”をしたわけじゃん。引退の報道があったあの日からずっと抱いてる「球団が最後の引き金を引いてどうすんだよ!!!」って怒りも消えないよ。
「体が限界でもう続けられない」という本人の気持ちは、もちろん尊重したい。無理してほしいなんて思ってない。なのに「引退を選んだ理由」の中に本人の意思だけじゃなく、あの出来事の影響があるかも……って考えてしまうよ。あのせいで心が傷つけられて、体がついていけなくなったのかもって、考えないのは無理だよ。ずっとずっと悔しくて、やるせないよ。
引退試合もセレモニーも、和田さんはずっと笑ってた。「ようやくこの日を迎えられた」と、「もうやり切った、野球人生を全うできた」と笑顔で言ってくれた。ファンにとってはそれこそがいちばんの救いのはずで、そう言ってくれる推しはやっぱり「完璧なプロ野球選手」だった。
和田さんは、昔も今も素晴らしい。YouTubeチャンネルの設立とか、新しい道は嬉しいしありがたいと思う。これからの人生も、きっと明るく、祝福されるものであってほしい。だけどわたしが球団に対して感じた「推しを不当に扱われた」という怒りや悲しみ、無力感はどうしても消えない。和田さんが素晴らしく、気高く、高潔であればあるほど、わたしの苦しみも深まってしまう。
去年の9月くらいからずっと思ってた。青木おじさんの引退セレモニーを見て、「いつか和田さんにもこういう日が来てしまうんだ……」って想像してた。
きっとそのとき、自分はあの報道への怒りを捨てられなくて、どんなに感動的なセレモニーでも、どこか白けた気持ちになるだろうなって思っていた。それがやっぱり、現実になってしまった。あんなに整理したと思ったのにやっぱりやりきれなくて、置いていかれたような気がして、ただただ悲しかった。
「なんで誰ももっと球団に怒ってくれないんだろう?」「なんでわたしと同じように感じる人がいないんだろう?」って苦しかった。行きの新幹線の中で「推しのファンの中にもいろんな人がいるだろうけど、わたしほど感情の深い人はほとんどいないだろうから、いまわたしが推しのファンの中でいちばんつらい」って冗談っぽく言ったけど、本当にそう思うよ。
何よりも愛した和田さんの爽やかな笑顔も、清々しいスピーチも、熱男さんのときのように純度100%で受け取れなかった自分が悲しかったし、そうしたきっかけを作った球団が憎いし、なのに和田さんは憎い球団にそのまま残るのがイヤだし、でも和田さんのことは何よりも誰よりも大好きだし、めちゃくちゃです。めちゃくちゃだから、めちゃくちゃなまま記録しておきます。