※編集部やアニメへの愚痴も含まれます。
単行本の密度がすごかった。空白ページは1ページしかない。あとがきにも書かれていたように、「一気に読ませる」ことを念頭に置かれた話だったんだなと感じた。最終話掲載時の単行本告知で「描き下ろしありは朗報!」と思っていたけれど、ただでさえ10話ぎっちり入っていたので、そりゃこれ以上の描き下ろしは無理だな…となった。
連載終了時の感想↓
スタエフでしゃべろうかなと思ったけど、そんなに言うことがなさそうなので文章で残す。ごめん、最初に1個だけ言っていい?!稲実ないんか〜い!!いや、そりゃないってわかってたよ!!これは鵜久森🆚帝東の外伝なんだから!!巨摩大はあるのに〜!!わかってたけどさ〜〜〜!!
マジで稲実外伝、成宮鳴外伝やってくれ〜〜って、いまだに思ってる。これを「連載終了時唯一描いてみたかった“試合”」と言っているので、じゃあ“試合以外”は……?みたいな、過剰な期待をしてしまうオタク。オタクだから仕方ねぇ。
描き下ろし4コマ、鵜久森は「その後」なのに帝東は「試合前」なのがもうね……。これをフォローとして(じゃないかもだけど)載せるのであれば、向井太陽も乾憲剛も「後悔する」のは己の未熟さに対してのみ、なんじゃないかな〜と感じた。うむ。
最終話のスタエフで「いやみんな安心して!高校時代にめちゃくちゃ後を引く負け方しても、わたしの推したちは約20年プロ野球選手やったから!」みたいなことを言った記憶があるけど、まさにそれだなと。
「向井太陽のその後の野球人生に大きな影を落とす」ってことは、野球は続けるんだよね、太陽チャンは。これは確定。そして、太陽チャンにとって乾さんは「自分の持ち味を理解してくれる、唯一の捕手」と感じていたのであれば、ああなるのは必然だったな…と切なかった。切なくて、まだまだ少年で……寺嶋先生、やっぱ“こっち側”の人間すぎるやろ………と確信を深めました。『少年期』への多大なる萌え。めちゃくちゃ入っとる。ありがてぇ。
というか、この『ダイヤのA』という漫画が「人生の漫画」だからこそ、こんなにも『少年期への萌え』を大きく感じる体にされたのか??という気さえしてくる。タマゴが先かニワトリが先か。
鳴さんもだけど、実際のプロ野球で活躍している(していた)選手だって、その後しっかり段階を踏んで先に進んでるよね。たとえば2007年夏の甲子園決勝、佐賀北🆚広陵。わたしはこのあたりの世代なので(微妙にぼかす)すぐ例に出してしまうけど、負けた広陵の野村祐輔・小林誠司のバッテリーがあの試合を経たあと、プロの舞台でタイトルを獲ったり日本代表に選ばれて活躍していたことはとても大きいと思う。……当時の心境のインタビューとかそこまで読んでないけど。(ごめん)
推しでいうと松田宣浩も、自叙伝の中で高校野球の敗退について書いていた。高校2年生のころ、甲子園出場は果たしたけれど、自身のエラーをきっかけに敗退。それのみならず、本来次の試合で投げるはずだった双子の兄の登板機会まで奪ってしまったことが「とてもつらくてなかなか当時のことを思い出せない」と。
こういう話も、ある意味「大きな影を落としている」といえる。でも、楽観的すぎると言われようが、向井太陽のプライドの高さ、野球・投球への情熱を見ていたら……このまま潰れる投手じゃないって信じたい。あの場で感情のままグローブを叩きつけられなかったことが、その証拠だと思う。
連載が終わったときも言ったけど、向井太陽の今後の野球人生にこの出来事が影を落とすなら、それと同じくらい光も差してほしい。わたしに祈れるのはそれだけです。
青道4コマ、まさにこういうのが本編ラストに入るかな〜と思っていたので、興奮した。やっぱこうなってたよね!!みたいな。そして、やっぱり投手にばっかり興味がある御幸一也なのであった。
それにしても、いま青道側の4コマも読み返して思ったけど……外から見て(東条くんもそう評してた)「エゴの塊」みたいな、めちゃくちゃ自己主張してきそうな向井太陽が、「相棒として信頼してる、初めて自分の持ち味を理解してくれた唯一の捕手」のサインに殉じてしまった……って、めちゃくちゃ愛の話じゃなかった?カップリングの話ではなくて。
投手はマウンドで孤独で、とくに太陽チャンは恋人も親友とも呼べる人もおらず(本人談)、ひたすら「自分の美学」だけを突き詰めてここまできた。そんな子が「この人はわかってくれる」って思ったら………そりゃ、従っちゃうよね。子どもだもん。ほら、少年期への萌えがこんなところにも。本人が「依存でも丸くなったわけでもない」って思ってるなら、それは尊重するけど、めちゃくちゃ嬉しかったんだろうなっていうのは、わかるよ。
ダイヤはこういう余白の使い方が死ぬほど上手い。『ダイヤのA』の、この余白が気持ちいいんだよ〜〜〜!!語りすぎないところ!!いや、もっと語ってくれってところもあるけど!!!
※ここから愚痴というか批判的視点が強すぎる邪推
この「外伝」は確かに本編連載終了時に「マガポケだけでもどんな形でも」と先生がはっきり明言されていて、ファンとしても短期集中連載を知らされたときは「え、週マガの連載になるんだ」という率直な驚きがあった。そして、このあとがきを読む限り、それは「週マガ編集部からの提案」で決まったことのようですね。
なのに、あの不誠実な告知って……何考えてんの?って思う。
わたしが怒ってるのは、「日付が変わった時点で各種ニュースサイトがニュース記事を出していた(=プレリリースを出していた)」のに、それをRTするわけでもなく、「その日の夕方18時に公式として初めて告知した」ということ。
しかも、過去「最終回が決まったとき」には、それらを日付変更と同時に告知し、ニュース記事もRTしていた。行動に一貫性がなく、「最終回」というショッキングなお知らせは速報気味に出しておきながら、「短期集中連載」というファンが待ち望んだ告知はそのように扱った。ここが心底許せないポイント。
ほんと、雑な扱いをしても『ダイヤのA』さえ本誌に載せておけばファンは買うだろうって思われてそうなところが、マジでイヤ。被害妄想・邪推だけどね!!
そしてアニメの続編、大まかな放送開始時期が発表されましたね。
ずっと「制作会社変わってくれ〜!!」と思っていたけれど、告知のアカウントも特に様子が変わらず、原画展のお祝いメッセージ的なものも携わった声優さんがやっていたので……やっぱ、無理か………の気持ち。しかも、キービジュアルまで背景が光り始めており……絶望。
はぁ……これから二遊間コンビの感情の解決と稲実戦が待っているのに、またあの背景ピッカピカ逆光スローモーション紙芝居アニメを見ないといけないのか……。悲しい。
まずは原画展の描き下ろしイラストが楽しみかな。12人か……鳴さんは、いそう。どうなるかな。
寺嶋先生には、感謝と尊敬しかありません。いつもありがとうございます。