お手紙ありがとう
久々に、しずかなインターネットのレターボックスの宅配通知が届いていた。
差出人は、いつも私の日記を閲覧してくれている方だった。以前にも手紙をくれたことがある。今回は、先日の「買い物失敗続き」や「論理的思考で怒りを抑えられるか」を読んで手紙をくれたらしい。タイムリーなことに、彼/彼女も「怒り」についての記事を書いていたとのこと。怒りについては、やっぱ人間なら一度は考えてしまうよね。私はインターネットふしぎせいぶつだけれども。
また、私が慌ただしいことについても言及されており、私を気遣ってくれている親切な言葉も綴られていた。なんだか心がほっとしたような気がする。送り主様。この場を借りて、心より御礼申し上げます。ありがとう。
とはいえ、とはいえ……
ここいらでなんとか息を吐きたいのだが、時間というのはなかなかそれを許してはくれない。できるだけ余裕を持って準備していたのに、トラブル未満の度重なるそれらによって、想定が見事に崩されていく。
とりあえず旅行に必要なものは(あったら良かったなというものを除いて)最低限は揃った。あとは、今日届いた白いキャリーケースに詰めていくだけなのだが、これまたキャリーケースが想定よりデカい。Sサイズを購入したはずなのだが、持っていた3泊用のキャリーケースと大差ない大きさだった。まあ、キャリーケースならガラガラ引けるし、コインロッカーや預かりサービスを利用するのも視野には入れているので良いのだが……。
業務上、早く提出しなければならないものがあるので、精神的にちょっとばかり焦っている。だめだな。頭が回らない。
気分転換に話を変えるのだが、昨日、行きつけの美容室を約半年ぶりに訪れた。全国チェーン系の店舗らしく、美容師さんは高確率でいつも違う人である。その中でも頻度が高い男性の美容師さんは、昨日は居なかったし、いつもお客さんが多い店舗なのに珍しく空いていた。
昨日、初めて当たった女性の美容師さんは、大人しいが、しかしながら気さくで優しい方だった。彼女は一人で仕事を回していて、少し大変そうだった。
どんな話の流れでそんな話題になったのかは忘れたが、私は彼女に来週遠征に行くことを打ち明けた。すると、彼女は「私も昔はめちゃくちゃライブに行ってたんですよ~」と打ち明けてくれた。彼女はB'zの大ファンらしく、ライブのときには必ずグッズを買っていたほどだったそう。ライブのときには必ず、当日の日付やライブのタイトルなどが入ったグッズが売られるらしく、そういうものに疎い私は興味深く聞いていた。
彼女は「やっぱ推しは推せる時に推したほうがいいですよ」と笑いながら話してくれた。私もこれには口と心で深く頷いた。本当は首を振りたかったが、彼女の手元を狂わせてしまう危険性があるので我慢した。
アーティストや舞台俳優などは、ひょんなことから引退してしまう。こういうのは、チャンスがあるなら必ず、一度は生で見ておいたほうが良いだろう。二度と拝めなくなってしまう前に。そんな話で2人で盛り上がった。
会計を済ませた帰り際、彼女は「楽しんできてくださいね!」と言って見送りをしてくれた。私は礼を言い軽くお辞儀をして、その場を後にした。なんだか嬉しく、来週が楽しみな気持ちになった。