着せ恋をよんだので感想 #14 年末年始

ヴォッチー
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公開:2025/1/6

はじめに

ここから読み始めた人でもわかるように、毎回記載します。

自分には漫画でこのシーンが来たら一気読みすると決めている漫画がいくつかある。そのうちのひとつ、「その着せ替え人形は恋をする」で五条新菜くんと喜多川海夢さんが付き合ったので一気読みしました。というか、言葉に表せないくらい凄くよくて一瞬で4周したし同じシーン何度も読み返したりしました。あえて言葉で表すと汚ねぇ声になりそう。

全部読んでいろいろと思いがあったので吐き出すような感じで感想を書きました。量が多いので物語の区切りごとに分割しています。

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というわけで、つらつらと感想です。お付き合いいただければと思います。

年末年始

溝上将護と司波刻央

まりんちゃんのハニエルはSNSで拡散され、以前アキラさんが新菜くんに教えた司波刻央との対談で、対談相手の溝上将護さんに担当編集の妹尾さん経由で伝わります。このとき、プロの衣装を見ている妹尾さんから自作じゃなくてオーダー、それでもここまでのモノは見ないし、イカれているっていうのはもう最高の褒め言葉だと感じました。プロが作ったオーダー品よりもクオリティが高い衣装は新菜くんが超一流になりつつあることを証明しているように感じました。

まりんちゃんのコスに対するコメントが色々とついていますが、否定的なモノがなく、最大限の賞賛ばっかなのが、ふたりの成し遂げたコトの重大さを物語っています。さらに予告なしで現れて、特定もできないという昨今の顔を出さないアーティストのような素性のわからなさが魅力を最大限引き出しています。そして突然でてくるあまねさん。男だったしってなるのわかる~~~かわいすぎる。それにしても妹尾さんめちゃくちゃ本音漏れてるの笑える~。

溝上さんは「こんな顔が出来ちゃうなんてまぁ・・・可哀想に」と評価しています。そして「そうじゃなきゃこのハニエルは完成しなかったしここまで人の心を打たなかった」とも評価しています。これは、まりんちゃんの気持ちが新菜くんに届かないことを暗示していそうですし、現に文化祭くらいからずっと好きで告白すると決めているのに言えていない状態ではあるので、ずっと愛するやつに手が届かなかった状態ではあります。まりんちゃんがこの期間に一喜一憂したからここまでの表情を出せたのかもな~。

溝上さんは司波刻央さんにハニエルのポストのURLを共有します。司波さんは跪かせるように描いたといってディスプレイを見つめます。たぶん、普段の司波さんなら一蹴して無視していたんだと思いますが、ディスプレイを見続け魅了されたのかなと思います。そして見事だの1ツイート。これは新菜くんの挑戦はまりんちゃんというパートナーがいることで完成し、あれだけ頑固な司波さんに認められたという勝利宣言の瞬間なんだと思います。ちょっとこみ上げてくるモノがありますね。でもそんなことは露知らず、新菜くんは押し殺した感情で目を覆いながら暗い部屋で寝ているのが対照的ですね。新菜くん自身はまりんちゃんとも話をしていないことから、挑戦なんか忘れて自分の嫉妬心と必死に向き合っているんじゃないかなと感じました。他の人もみんな好きになっちゃう。一種のBSSに近いですが、勝手にそうおもっているだけなんだぞーーーー!

余談ですが、13巻の巻末にあったおまけ♡漫画で、司波さんがSNSで共有するまでの家庭がデフォルメっぽく描いてあるのが、めちゃくちゃ微笑ましくていい~~~。溝上さんのヒエラルキーもわかる~~~。猫は何事においても最優先だからね。このふたりのやりとり、めちゃくちゃすきです。

元旦

まりんちゃんはお父さんにハニエルのコスを見せてコミケでやったことやSNSですごい人たちが共有したことを伝えます。でも心なしか元気がない感じ。そりゃ新菜くんがコミケ後からあんな感じだったんだから、自分のいままでの気持ちやこの後新菜くんとどうすればいいか分からないよね~。ハニエルのように想いがとどかなかったと捉えているんじゃないかと思います。ただ、モデルの話については、お父さんからやりたいなら応援するといわれても無言な感じ。凄く迷ってる感じがあるのがいい。新菜くんと同じようにまりんちゃんも苦悩し始めているのが良い味だしている。

ここでお父さんが衣装について聞いてみたら、作ってもらってるって言われて・・・・え?ってなってる。そりゃそうだし、その後すぐ謝罪にいくあたり、すっごい常識できているお父さん~~~~。普段いないだけで絶対いいお父さんだよな~。

それから急遽新菜くんのおうちへ。完全に顔合わせである。昨日の今日ということでお互いどんな感じかというと、新菜くんはいつも通りな感じだけど、まりんちゃんはちょっと距離を測ろうとしている感じ。それもあってか終始不機嫌な感じ。

まりんちゃんのお父さん、何着もある服をすっごく褒めているし、細かくつくってあるとか見ているあたり、まりんちゃんはお父さんにかなり自慢して見せているのでは???でも雫たんの制服は何度言っても覚えてくれないあたり、キャラには興味なさそう。本当に娘が大好きなお父さんって感じ。

そこから夕飯のお話に。まりんちゃんの自分でも作ってるで毎回同じ写真だしてくるあたり、よくできた料理ってかんじなんだろうな~。そりゃお父さんありがとうございますって言っちゃうわな。正月のお昼ということで、すこしおせちをいただくことに。新菜くんも作ってるってことですが、筑前煮とか結構手間なんだよな~まじですごい。そして完全にお父さんの胃袋つかんでる。

まりんちゃんとお父さんが帰るとき、お父さんが新菜くんに「これからもよろしくね」と伝えます。このとき、まりんちゃんの衣装の依頼やスマホ裏にあるプリのことを思い、娘が好きな人はこの人で親離れしいくみたいな切ない顔がいいですね。でもそんなことも露知らず、栄養に関してとかいっちゃう新菜くんは全然自覚ないのがいいね~。君はお父さんの了承までこぎつけてるんだぞ!!!!

あとがき

年末の先生方のやりとりと年始のあいさつ周りの話でした。それにしてもみんな新菜くんのことべた褒めしてる~~~。

先生方の褒め方は自分たちが表現したいモノがそのまま表現されているとかそんな領域なんじゃないかな~と思います。本当にラスボスを倒したかのような感じ。みているこっちも嬉しくなるくらいの褒めっぷりや跪きで、それだけすごいコスプレだったんだな~と改めて認識しました。

年始は突然のあいさつになっていましたが、お父さんがでてきて色々と察してくれる感じでした。それにしてもお父さんはめちゃくちゃまりんちゃんのこと好きじゃん。そんなお父さんが新菜くんなら任せられるだろうって思っている感じがひしひしと伝わってきました。ちょっと俯いた時の顔が本当に切ない顔なのが凄く良かったです。表現力エグいよね~。

新菜くんやまりんちゃんは意図せずに外堀がどんどん埋まっていってる感じ。もうちょっと好きって気持ちに振り回されてほしいところだな~~~。

@votchy
漫画の感想書いたり競馬の予想書いたりしています。チラシの裏みたいな使い方しています。