『セクシー田中さん』で落ち込んだ田中さんのために笙野がセレクトしたオススメコメディ映画を見る企画、今回でラストです!
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『きっと、うまくいく』(2010年)
初見。うーん、あんま好きじゃなかったなぁ。
これはわたしが去年『燃え上がる女性記者たち』というインドの被差別カーストの女性たちが立ち上げたメディアを追うドキュメンタリーを見たからかもしれないけど、男性優位社会のなかでさらに名門大学に入れる恵まれた層のボーイズクラブがキャッキャしてる話にしか見えなかった。貧乏な子もいるんだけどその家庭の貧しさの描写も差別的だったし、学歴主義能力主義のゆきすぎを「カーストみたい」と表現してるのも、うーん…と微妙な気持ちになる。カースト制度のある社会に生まれたことは彼らに責任はないけど他人事みたいに言われるとちょっと。あと「ゴーカンされた気分だ」というジョーク(?)(日本語訳がカタカナなのも嫌)が何度も出てきたのにも引いた。自由な学問より経済至上主義なこの国の教育はおかしいからそれを変えたい!というテーマは他人事ではないので共感できたけどね…まあ10年以上前の作品だしな…ダメだね、悪口はどんどん長文になってしまう😂
機会があれば『燃え上がる女性記者たち』みてください。
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『恋はデジャ・ブ』(1993)
初見。ネタバレあります!
ロマコメかな?と思ってたんですけど、ロマコメ要素もあるタイムリープモノでしたね。主人公だけが延々と同じ一日を繰り返します。最初は何やったっていいじゃんって警察のお世話になるようなやんちゃをしたり同僚を口説きまくったりするんですけど何をやっても結局同じ朝に戻るのでだんだん厭世的になって何度も自殺を繰り返したり…でも最後はすごくいい人になってその日街で起きるトラブルを(彼だけが知っているので)全部助けてみんなから尊敬されるようになります。あっこれ「ブラッシュアップライフ」の元ネタかな…?ってちょっと思いました笑
主人公が最初はホントやなやつでセクハラ発言もひどいんだけど最後はいろいろ改心してすっかりいい人になるので、終わりよければ全てよし!と満足して見終わりました。面白かったです!
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『ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2010)
これは見たことあって、今見るとどうなんだろうと一番心配だったやつだけど、もともとサイテーなおバカ映画なのでそれ以上下がることはなかった😂
バチュラーパーティ(独身最後の夜の集まり)で羽目を外しすぎた男友達四人組。翌朝、むちゃくちゃ散らかったホテルの部屋で目覚めたら、ニワトリと知らない赤ちゃんと本物のトラがいて、花婿だけがいない。三人とも記憶がない!昨夜何があったんだ!?と大慌てで花婿を探しに行くドタバタコメディ。
ブラッドリー・クーパーがかっこいいです!!
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といわけで笙野リスト、チャップリンの「モダン・タイムス」以外は全部見ました!(さすがにKADOKAWAチャンネルに入る余力はなかった笑)
モダン・タイムス(1938)
ブルース・ブラザーズ(1981)
恋はデジャ・ブ(1993)
ヘアスプレー(2007)
イエスマン “YES”は人生のパスワード(2009)
きっと、うまくいく(2010)
ハングオーバー(2010)
宇宙人ポール(2011)
マダム・イン・ニューヨーク(2014)
シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2015)
パッドマン(2018)
笙野、10本中3本がインド映画って、やっぱりかなりのインド映画好きだよね。そしてチャップリンとかしれっと入れてくるあたりめんどくさそうな映画オタク感ある笑
個人的にイチオシは「マダム・イン・ニューヨーク」!
あと昔の作品だけど「ブルース・ブラザーズ」も「恋はデジャ・ブ」もすごく面白かったので、やっぱ名作は強いな〜って思いました。
漫画の中で田中さんが自分で選んでた映画はわたしもけっこう見たことあって、やっぱり女性主人公モノを選びがちなんですよね。逆に笙野リストは名前は知ってるけど見たことないやつが多くて、これを機に見られてよかったです。やっぱり人のオススメを見るのは世界が広がっていい。
一ヶ月コメディ映画見まくってすこし元気になったよ〜!笙野ありがと〜〜!
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