
ずっとComing Soon!だった「片手キーボード」Twiddler 4がついに販売開始されました!わーどんどんぱふぱふ!すごいぞ!
で、自分はなぜか買えてしまったことからTwiddler 4をすでに持っており、届いたときに少し練習したりしたのですが、その後半年くらいサボってましたごめんなさい!
というわけで、正式に発売もされたしもうちょっとこいつをがんばって使えるようになるぞ!と練習…いや訓練ですね、を再開することにしました。
Twiddler 4とは
再度おさらいから。

Twiddlerは「片手で握って使える、フルキーボード相当の入力が可能なキーボード・マウスデバイス」です。公式サイトで「THE WORLD'S MOST MOBILE KEYBOARD+MOUSE」と謳っているように、この片手におさまるサイズのデバイスで全キーの入力が可能でマウスの機能もついています。今回新発売になったのはTwiddler 4。4というからには1,2,3もありまして、初代Twiddlerは1992年!の発売。こう見えて30年以上の歴史があるデバイスです。
メインのキーの数は見ての通り3x4で12個しかないのですが、これであらゆる英字や記号の入力をしなければいけません。いやちょっとまてキーの数が圧倒的にたりないぞ!
そう、なので、たとえば「T」を入力したかったら人差し指を中央のキー、小指を右側のキーに置き同時に押すことで入力します。1文字が1〜3個のキー同時押しに割り当てられており、どの文字がどのキーの組み合わせなのかをぜんぶ覚えなければなりません。うひょーう
だから使うのに「訓練」が要るんですね。というストイックかつ変態なキーボードなのです。すき。だいすき。
まあ全部のキーを覚えてキーボードとして使おうなんて変態なことをかんがえなければ、いわゆる左手デバイスとして各種ショートカットキーを使えるべんりツールとして使うこともできます。公式サイトではそういう使い方も推してるみたいですね。
これまでの訓練結果
最初はともかく1文字ずつ、文字とキーコンビネーションの対応を覚えるまで繰り返すというのを続けます。だいたい2日で英文字と簡単な記号(! ? - . ,)は覚えられました。
一度「文字とキーコンビネーションの対応」を覚えてしまったら、あとはひたすら繰り返して体に叩き込む。考えなくとも指が動くように、指が覚えるまで入力し続けるというかんじです。3日ほど続けて、なんとなく指が覚えてきたかな、でもまだよく間違えるしちょいちょい考えちゃうな、というかんじ。
で、あらためてまた訓練開始したわけです
合間を見て1日2〜3時間くらいかな。日本語入力は「寿司打」の練習モード、お手軽コースを。英語入力はひきつづき純正の練習ツールTutorを使ってひたすら入力を繰り返しです。
最初は(半年さぼっていたので)思い出すまで1時間くらいかかっちゃいましたが、その後はなんだか繰り返せば繰り返すほど少しずつ速くなっていきます。ちょうおもしろい。
最初文字を覚えきるまではマジで苦痛だったのですが(正直これ本当に覚えることができんのか??実用になんのか??でも買っちゃったしなあ、みたいな気持ちにちょっとなった)覚えきったあとは反復でリニアに成績が上がって行くのでこれはたのしい!

寿司打でいうと、
2025/01/06
12皿安定、13皿にも届くようになった。-1380円, 1.5key/秒
2025/01/07
たまーに14皿に到達するように。-1200円, 1.7key/秒
2025/01/08
13皿はわりと安定、14皿も出る。まれに15皿に! -1020円, 1.8key/秒
2024/01/09
14皿が安定、15皿がぽちぽち出るように。そして初の16皿到達、-780円, 1.9key/秒
2024/01/11
15皿が安定して出るように、そしてぽちぽちと16皿が出る、という感じ。2.0key/秒!
2024/01/13
初の17皿到達、2.1key/秒。いけるもんだなあ。
2024/01/18
だいたい16皿安定、たまに17皿。そして初の18皿達成2.2key/秒!!まだ少しずつだけれども伸びてはいる。どこまでいけるだろうか(とはいえさすがにそろそろ限界も感じつつある)
2024/01/27
17皿を出せる頻度がだいぶ上がってきて、ぽちぽちと18皿が低頻度ながら出せるようになってきた。すこーーーしずつ速くなっている実感はある。(17皿を取れる頻度とか、16皿の安定具合とかで体感はできている)
2024/01/30
19皿目って180円皿なのか…19皿出てたのに今まで気づいていなかった説があるか!?ちょっとミスると16皿、変なミスがなければ17皿はわりと安定。18皿もちょいちょい出せるようになった感じ。そして(気づいていなかっただけかもしれないが)19皿到達。こうなってくると3000円コースの「元を取る」(金額がプラスになる)のも夢じゃなくなってきた。
2024/02/04
20皿!!!初の到達!!!3000円コースで初めて金額がプラスになった!!!2.5key/秒!!!!18皿がだいぶ安定して出るようになって、19皿もたまに出る、という感じだったのでそろそろかなとは思っていたが。練習再開から1ヶ月で1.5key/秒→2.5key/秒、13皿→20皿。練習すれば練習するだけ速くなるもんです。あとはミスタイプ(キーを間違えるというよりも、押したつもりが押せてなかったりすることがかなりある)を減らしたいけど、これはハードウェアの問題もあるからなあ。メカニカルキーボードのスイッチ使ってこれ作ってみたいが…
Tutorでいうと
2025/01/05
「The quick brown fox jumped over the big yellow moon.」
31 seconds, 20wpm
2025/01/08
「The quick brown fox jumped over the big yellow moon.」
21 seconds, 29wpm
ね、シンプルに練習を積み重ねるごとに速くなってる。
Twiddlerの使いこなしについて、いまのところわかったこと
50過ぎたおじさんでも新しく覚えることはできる
3日、10時間ほどは基本のコンビネーションを覚える訓練に必要
それから10〜20時間ほど積み重ねるとだいぶイイカンジに入力できるようになる。ここまでくると練習すればするほど速くなっていく感じ。
最速でどこまで速くなるかはまだわからないが、そろそろ限界も見えてきた(ハードウェア的に入力が速くなるとキーの押し込みに失敗することがある)。さすがに両手キーボードの速度に近づくことは原理的にも難しいだろう。入力速度が実用的かどうかは上記ポストに貼ってある動画を見て判断してほしい(片手でこの速度で入力できるならけっこういいのでは?)
練習は寿司打やTutorのように、短時間で速度が測れるものがおすすめ。練習の効果がすぐわかったほうがたのしい。
親指がもうちょっと長かったらよかったのに(遠いところは遠い!)
博士論文ぜんぶこれで書いたっていうThad Starner変態過ぎるだろ
Thad Starnerについてはこちらも↓
まあそんなわけで
みんなも片手入力紳士になろうぜ!