人の間の物理的な距離と心理的な距離

progrhyme
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この記事を下書きとして、ブログに記事を書きました。

この記事とはやや文章構成を変えています。

この記事を更新することはもうないと思いますが、一応、以下の内容はそのまま残しておきます。

2種類の距離感

心理的な距離

これまでのいくつかの投稿で述べてきた人間関係の「距離感」は、人と人との「心理的な距離」だと言い換えることができるだろう。

"近い"あるいは"遠い"と「感じる」かどうか、そしてその程度に関する問題だ。

以下、この話題に関してこれまで書いた記事を挙げる。

物理的な距離

これに対して、現実世界で直接観測できる、目に見える距離感を「物理的な距離」と言えるだろう。

ただし、私が考える「物理的な距離」は、みなさんがぱっと思いつく意味合いよりやや広めだろうと思う。

その意味には当然、住所が近いとか、同居しているというリアルな幾何学的な意味での距離も含む。

また、少し意味を広げて、職場やよく行く店で出くわすなど、日常生活で接する機会の多寡についても、この距離に含めるのは自然なことではなかろうか。

 

また、私はこの「物理的な距離」に、メールやSNSなどで実際に連絡を交わすことを含めても良いと思うのだ。

なぜなら、それは誰かの心の内側に留まっている「心理的な距離」が、目に見える物理的な形に表出しての行為・現象だと思うからだ。

それが電子的なオンラインのものであるか、オフラインのやりとりであるかの差異は、そこまで決定的な違いになるとは思わない。

2つの「距離感」のすり合わせ

さて、最近の私が大事なのではないか、と思っていることは、この「物理的な距離」と「心理的な距離」をなるべく一致させることである。

そのためには、大雑把に言って、次の2種類のアクションを取ることになる:

  1. 「物理的な距離」を「心理的な距離」に近づける

  2. 「心理的な距離」を「物理的な距離」に近づける

前者のアクションは、自然に起こるものも多いだろう。

「この人とはお近づきになりたくないな〜」と思って距離を置く行為がそれに該当する。

他の例としては、仲は良いが距離や環境が隔たれてしまった友人と積極的に連絡を交わす、というものが挙げられる。

 

後者のアクションも、自然に起こるケースも多いと思う。

 

家族、クラスメート、部活仲間、職場の同僚、……。我々の人間関係の起点になっているのは、まずは「物理的な距離」の近さではなかっただろうか。

そうは言っても、仕事とプライベートを完全に分ける、というタイプの人もいるし、必ずしも「物理的な距離」と「心理的な距離」が一致するわけではない。

こちらに関しては、下の記事で考えを整理して述べようとしているところだ。

 

いずれのアクションを取るか、選ぶ上で大事なのは自分の意思だと思う。

ただ、それがチグハグな状態になっていることは、どこか自分の中にもチグハグさを抱えることに繋がるような気がしているのだ。

@progrhyme
IT企業でソフトウェアエンジニアとして働いています。趣味で小説を書きます。