パートナーシップというのはとても広義な言葉です。
「あなたは恋人とのパートナーシップを良くしていきたいですか?」という問いがあるとすれば、きっと多くの人がYESと答えるでしょう。
しかし、いざパートナーシップというものを具体的に考えてみると、実に様々な観点が存在していて、パートナーシップを良くするとはどういうことなのか?ということがわからなくなりませんか?まさに、木は見えるが全体となる森が見えない状態です。
この"パートナーシップ"をテーマに半年ほどあれこれ取り組む中で、ようやく自分なりにパートナーシップの全体像が整理ができつつあります。今回は、自分の仮説理論の全体像を説明します。
まずは「日常↔︎非日常」と「長期↔︎短期」という2軸を設定しました。
日常↔︎非日常
日常:日々の営みに関係すること。一見取るに足らないことかもしれないが、積み重ねによって大きな力となる。
非日常:定期/不定期関わらず、日常から距離のあること。
長期↔︎短期
長期:瞬間的に劇的な効果はないが、長期的に価値が発揮されるもの。
短期:目の前のことに主眼があるもの。
次に、上記の2つの軸を元に、以下の4つの要素に分類してみました。
信頼関係の深化(日常×長期)
生活の運営(日常×短期)
関係の発展(非日常×長期)
問題の解消(非日常×短期)
①信頼関係の深化
軸:日常×長期
目的:特別な関係性を育むこと
例:より相手を知る
信頼関係は、カップル・夫婦の営み全てに影響する極めて重要な要素だと考えています。信頼し合えない関係であるなら、良好なパートナーシップを築くことは極めて難しいでしょう。そして、この信頼関係というのは、日々の関わりの積み重ねで育まれ、深まっていくものです。一つひとつは日常の中にある何気ない行動や言動かもしれませんが、育まれた信頼は他で代替できない力を持っています。
②生活の運営
軸:日常×短期
目的:日々を心地よく過ごす
例:家事や育児の協力
日々の生活の協力して運営していくことは、共同生活する関係である以上、切り離すことのできない要素です。生活とは、家事や育児などの具体的なタスクを遂行していくことでもあり、抽象的に言えば2人にとって心地よいリズムで過ごすことでもあります。お互いにとって満足度の高い生活を実現していくことは、どのカップル・夫婦にとっても欠かせないものです。
③関係の発展
軸:非日常×長期
目的:人生をより良く重ね合わせること
例:将来について話し合う
2人の関係性というものは、絶えず変化していくものです。定期的であれ不定期であれ、2人のこれからについて話し合うことや、今の関係性を見直していくことは、良好なパートナーシップを長期的に続けていく上で重要な役割を果たします。人生を共に生きていく関係であるからこそ、お互いの変化に合わせて2人らしい形を模索していくことが大切です。
④問題の解消
軸:非日常×短期
目的:不和や対立を乗り越える
例:喧嘩を収める
どれだけ仲の良い関係であっても、異なる価値観を持つ2人である以上、お互いの違いから対立することや、精神的な余裕がなく上手く接することができない日はあるはずです。コトの大小はあれど、このような問題は必ず起こります。そんな瞬間に問題を共に乗り越え、解消していけることは、2人の良好な関係を続けていくために外せない要素です。
これらの4要素は、おそらく全てのカップルにおいてそのどれもが必須の要素であり、根本的な要素であるはずです。
この理論の活かし方として、まず、4つの要素をもとに自分たちの関係を整理して捉えていくことで、2人のパートナーシップが持つ強みを把握し、足りていない要素に気づくことを助けます。そうすることで、「私たち、良いパートナーシップを築きたいよね」という漠然とした感覚の解像度を高め、的確かつ具体的に必要な行動していけるのではないかと考えています。
今回はそれぞれの要素について簡単にしか載せていないので、別途要素別に記事を作成していきますので、気になった方は、ぜひそちらも見てみてください。