2024 年はフリーランスで活動するということに挑戦していた。ここまでの経緯を知っている人からすると流れ着いたようにも見えると思う。
対人関係を苦手とするあまりすべて一人で抱えて物事をやってしまいがちで、会社で行動するというのができなかった。いっそのことフリーランスで一人でやろうというのがフリーランスという形として表面化した。
可処分時間を会社に所属しているときよりも多く設定できたので、開発者としての仕事の他に MV のテクスチャを作ったり、サポートする機会が多かった。ただ開発者をやっているだけでは見れない景色をいくつも見ることができた。
すべては StudioGnu に入ったことがきっかけだが、見つけて声をかけてくださったすべての人に感謝を...ありがとうございます。
ただ今年は保守やイベントで使うシステムの開発をやることが多かったので、新規のアプリケーションをローンチできなかったはじめての年となってそれは反省点。(仕事を始めてから 2020 年からという意味)
naporitan 2024 で外せないのは VRChat だろう.....
8 月に VRChat を始めてからというものすべての可処分時間を VRChat に費やしていたと思う。VRChat を始めてからは仕事以外の人間関係を構築することができたからか、案外人間と会話できるじゃん!と前向きになれたことはよかった。
まじでとんでもないくらいハマっているので今後の生活にどのような影響があるかは...不明。ただ、本当にリアルがやばいときは VRC 絶ちという選択を撮ることができるので今のところ大丈夫読みをしている。
人間関係こじらせすぎて感情大爆発ドーーーーーンみたいなことにならない限りはね。
まぁそこまで行ったらそれはそれで得られるものもありそうなので面白いとは思うが.....(失うもののほうがでかそうなのでこの未来は訪れてほしくないね)
忘年会で人と話して思ったが、人と話すことを通じて自分も他人もすべてその人の持つ機能で見てしまっていたのが、自分を機能ではない形で見られることでそのありがたみを感じ他者にも機能以外を見出すことができるようになってきたのは大きく成長できたのではないかなと思った。
できるようになったこと
1人で何でもできるようになるということと、エンジニアという枠組みの外に出るということを常に目標に精進を続けていた。
インフラ周り
Cloudflare Stack をフル活用したデータベース、クラウドストレージ、WebSocket, Queue といったアプリケーションを作成する上で欠かせないインフラを自分で立てて扱えるようになったことだと思う。
ただ、Cloudflare の D1 は 10GB 制限があるので、データ量が膨大になるシステムを扱うケースに関しては依然問題を抱えている状態。
サーバー周り
WebSocket(DurableObjects) と Hono に注力した。Hono RPC の WebSocket client 実装周りは PR を出したりした。
Routes を使用した後付けの画像最適化手法の提案や、DurableObjects で WebSocket を簡単に定義できる module を公開した。
特に yjs の DurableObjects 実装である y-durableobjects を作ったのは今年の面白い取り組みの1つだったと思う。
UI 周り
Cloudflare Worker を手中に収めたこともあり、SSR ばかりやるようになった。Next.js, Remix ばかり使うようになったので Observable 主体のスタイルから Promsie 主体の書き方に戻った。(Promise のほうが優れているわけではなく SSR と Observer パターンをかけ合わせることが少なかった)
radix-ui よりも react-aria-components を使うようになったくらいで UI に関しては 2023 とあまり変化がなかった。
web で面白表現をするために GLSL に入門していた。依然手足のように使えるというわけにはいかないので引き続き鍛錬が必要。VJ をやってみたいという気持ちがある。
のちに始める VRChat で Shader を勉強していたことが役に立った。
ここまで書いていて思ったが、UI/UX という文脈の興味がかなり薄れている。どちらかというと UI で何を示したいか?というところに考えがシフトしていてよいなと思った。
Unity
Unity というか VRC だが....
今年はめっちゃ Unity やった!vpm もめちゃくちゃ npm で node との親和性を感じてすんなり入れた。
UdonSharp を使った同期システムの理解と Observer パターンを使うと web フロントエンドと同じように書けるという知見の獲得。
レイトレーシングを使った無限に広がる世界の表現の仕方。
完全新規で学習をするときどういう順番でやると自分にとって効率がいいのかを確立できた。
まずは 1 次, 2 次情報関係なくやりたいこと優位で調べて触りまくる
ここでかかる時間は投資なので無駄なことをしまくってもいい
ある程度操作や単語に慣れてきたら 1 次情報でツールの操作を覚える
ツールの操作をある程度覚えたらツールのソースコードを読みに行く
2, 3 を繰り返す
VRC のワールドで見たもの仕組みを自分で作ってみる
この流れでやっていくと大体ストレスなく仕組みやコードの書き方が分かって自分の血肉になっていく感じがした。
やったこと
デュレエ / 椎乃味醂 feat.初音ミク 関連データ解析担当
データマイニングと解析を学生の頃はよくやっていたのでやってみたら面白い結果が出たのでそれがそのまま MV の一部になった
テクスチャが使われているところの曲のアガり方が気持ち良すぎる
StudioGnu HP 作成
デュレエと同時に公開された HP
デュレエの解説をどこかに置く必要があり、公開日を合わせた
AppRouter をはじめて使った。Cache の仕組みをここで理解した
ボカコレ 2024 冬毎時ランキング作成
Cloudfalre Queue, Cron Triggers, D1 を利用してサーバー実装を書き直した。(これが今年最後のボカコレになるなんてね....
フロントエンドも Remix で SSR してもいいかも
UTAU「彼方」DL ページの作成
LP を作成した。Cloudflare Turnstile でボットをブロックしつつ、有効期限付きの DL リンクを排出することで利用規約を読んでもらう仕組みを構築した
第一対象体系アルバム発売前イベント
flat-工房 HP 制作サポート
画像の遅延ロードとメール送信ロジックの実装を行った
WAF で bot をブロックして Resend でメールを送る仕組みを AppRouter で書いた
Hono Conference 登壇
去年大阪国際芸術祭で構築したシステムの内容を発表した
登壇自体が初だったのでかなり緊張したが、何人かに事前に見てもらったり、練習を何度もしたのでうまくできたのではないかなと思っている
Workers Tech Talk#3 登壇
DurableObjects で WebSocket を使う Tips について紹介した
合わせてライブラリ durabcast を公開した
NIGHT_HIKE VJ サポート
現場してそうってことで呼ばれた
カメラと VJ の切り替えスイッチのタイミングや、VJ のスピード調整などした。めちゃくちゃ楽しかった
この場に立たせてくれたことに感謝
工房祭 2024 ステージ「ファイブブロッカー」実装
OBSのブラウザソースで動作するステージ演出システムを作成した
1時間40分もやるって聞いてなかったので目玉ステージじゃん!って当日になって気づいたのはいい思い出
燭 / wotaku feat. 鏡音レン Coding & Technical Advisor
discord のふとした会話でこんな感じにしたらどうですか~?って言ったらそれがそのままうまく行って気づいたら MV のクレジットに乗っていた
wotaku さん水豹さん。ありがとうございます...光栄です。
拡張される音楽(巡回展)
東京で去年関西大阪国際芸術祭で展示したものを展示した
共に在る音楽「DEMiXUS」システム実装
急遽実装した。webcamera から受けた映像をリアルタイムに変化させるために GLSL を書いた。ちょっとやっててよかった.....
共に在る音楽「W ♭Y ♭K M ♭C K」システム実装
割と簡単に動態検知ができるのはかなりすごいなって思った
WebSocket サーバーかいたり、マルチスレッドで動くコードを書いたりした
作ったライブラリ
書いた記事
感想
思ったよりいっぱいいろんなことやってるな!
ただ、負荷のかかり方が尋常じゃないとき1週間で徹夜を2回するような活動の仕方は改善したい。そろそろそんなことをできる年齢ではない.....
軽く今年のことを振り返ってるけど去年と今年やっぱり高ストレスな期間が一定あって、体にも一部現れてたのでそこは改善の余地ありですね〜になってる
来年はどうしよう。
DJ/VJ を人前でできるようになる
Booth で VRC 関係の商品を出す
Twitter のフォロワー 1000 人目指す
今まで具体的なことを言わずに流れに身を任せて行動していたけど、来年は目標もって行動することにした。何事もコンセプトって必要だよね。
僕はコンセプト全くないのにこだわりだけがあるからお題が与えられないと何もできないので、2025 は目標優位の生活をしてみる。
それでは 2025 naporitan ご期待ください!
終わり